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有楽町、三鷹、新宿、そして原宿──2024年2月17日

絶賛、実習期間中なんですが、好きな人がトークイベントをするという情報を見て勢いで応募し、なんと予約が取れたので、久しぶりに東京に行ってきました。

せっかく東京に行くので、有楽町の展示見て、三鷹のイベント行って、新宿のグループ展見て、原宿の個展見てきたんだけど、やっぱり1人だとこういう詰めたスケジュールも組めるから最高なんだよな。

実習期間中は、実家と別の場所に住んでいて週末実家に帰宅するような生活を送っていたので今週は、

今住んでる家→東京(有楽町、三鷹、新宿、原宿)→実家→今住んでいる家

という感じのハードスケジュールで行ってきました。
久しぶりの外出だったので、めちゃくちゃ楽しかったよ。



有楽町
ずっとずっと見たかった平野真美さんの「蘇生するユニコーン」を見てきました。

📍 有楽町SusHi Tech Square
「都市にひそむミエナイモノ」展
2023/12/15〜2024/3/10

http://sushitech-real.metro.tokyo.lg.jp/second/

Twitterで初めてこの作品を知った時から、本当にずっとずっと見たかったので、やっと見れて嬉しかったな。念願だ。土曜日だったけれどOPENと同時に行ったからか、ほとんど人がいなくて、静かな雰囲気の中、ゆっくりと作品を見ることができ幸せでした。

なんというか「"いる"」と思った。
空想上の生物であるユニコーンがそこに"いる"

よく見ると確かに作り物であるとは分かるのだけど、同時に生きている質感も感じて、鳥肌が立つくらい良かった。あの場所には確かにユニコーンが存在していたと思う。可能であれば、もう一度、見に行きたい。



三鷹
『IMONを創る』刊行記念トークイベント「IMONを再起動(リブート)する」に行ってきました。

会場

📍 三鷹SCOOL
出演   大森時生 品田遊


今回、1番のお目当てはこれです。
一言でいうと、「良かった〜〜〜」本当に。実習がなかなか忙しく、『IMONを創る』を読むどころか買うことすら出来ていない状態での参加になってしまい、申し訳なさと不安でいっぱいだったのだけど、お2人の巧みなトークのおかげで、物凄く凝縮した楽しい時間を過ごすことが出来ました。2時間あったのに一瞬だった。

私は、頭が良くないので、あまりここでは内容について触れたくないのだけど(理解を誤り全然検討はずれの事を言いまくってしまいそう)、私の中で生まれた感情や、私の中で生まれた私の理解の形は、それはそれで貴重な物だし、遠慮せず出していくべきだなと感じるようなトークイベントだったと思う。(これで本当に全然意図と違うことを言っていたらウケるな)

既にうろ覚えなのだけど、大森さんが「自分の中にある、ふわっとした物をアウトプットしようとする際に、周りの意見に影響されて、結果として生み出されたものに、本来自分の書きたかったことが何割入っているのか、自分でも分からなくなっちゃうことがある。」のような事を話されていて、私の人生ずっとそんな感じなので共感した事を覚えてる。

さっき、このnoteでも前置きみたいに書いちゃったけど、私は頭が良くないし、自分に自信もないので、なんの保険もかけずに、世の中に文章を出すということがすごく怖い。「この言葉遣いってあってるのかな」とか「この考えってもしかして世間とズレてるのかな」とか物凄く考えてしまって、試しに他人の文章とか読んだりして、結局何も分からなくなっちゃう。だから、最終的に間違っててもいいように「頭が悪いから」「(これで本当に全然意図と違うことを言っていたらウケるな)」とか言っちゃったりする。そして、それって凄くつまらない事だと思ってる。

だから、BRUTUSのインタビュー記事(https://brutus.jp/imon_shinadayu/)で恐山さんが言っていた


「私はもっと、一人で閉じこもって1万字書いたときに自分の考えがどう出力されるかの方に興味があるし、皆のそうなった状態を見せてほしいなって思うんですよね。」

という言葉にも共感する。私もみんなのその状態が見たい、し、私は、その状態が凄く気持ちいいことを知ってしまっているのだ。他人から分離された状態で書く文章って書いていて凄く気持ちよくないですか?

私は、自分の初見の感想を物凄く重視していて、何らかの作品やらを見た時に生じた感情を、文字に起こして書き留めて置く癖があるのだけど、これはどこに出す訳でもないので(最終的に出す時もあるけど)、他人の目など気にする必要もなく、ただただ自分の中に浮かんできた事を淡々と文字に起こしていて、それは書いていて凄く気持ちよくて好きだ。

現代社会において、他人の意見を一切目に入れず、自分の意見を出すことはかなり難しいことだと思うからこそ、みんなのその状態が見てみたい。みんながみんな他人の目ばかり気にして、反発したり、同調したりしているうちに、世間でいう"正しさ"みたいなものに飲み込まれてしまったら、最終的になにか一つのものに収束してしまう気がするし、それって絶対つまらないと思う。それを阻止するためには、みんな一人一人が他人から分離され世間の感覚からズレて狂っていくしかない。



あと、IMONの3原則「リアルタイム・マルチタスク・(笑)」の「(笑)」という要素を、イベント内では「余地・余白」のような捉え方をしていて、大森さんは「家の中にある、子どもが使ってもいいし、他のことに使ってもいい部屋みたいなもの」、恐山さんは「授業を受けているうちに教師の喋りの癖に気づいて、それをノートの端に正の字で数えていくようなもの」と表していたのが凄くおもしろかった。

BRUTUSの中で恐山さんは、

「これは物事に対する捉え方の話だと思うのですが、人生の中でシリアスな考え方にならざるを得ないとき、それに対して「何これ」と途方に暮れてしまう感覚。冷笑するということではなくて、ただただ何だろう、おかしいねって笑ってしまうことなのかなと思います。」

と言っていたので、多分今から話すこれもかなりズレているのだけど、私は生きてく上で絶対に必要なものではないけれど、これがあると人生がちょっとおもしろく豊かになるもの=心の余裕みたいなもの、だと思っていて、個人的に今自分が目指している職業の考え方に近い気がしておもしろかった。

私が目指している職業は医療職の中で珍しく、生命維持とは関係ない「他人のとってはどうでも良くても、その人にとって大切なこと」を支援できる唯一の職業だと思っている。例えば、人間は、ご飯が食べれて、排泄できて、体温を保てていれば、生きていけると思うのだけど、それだけじゃ人生ってつまらないし、その人にとっての「(笑)」を見つけて、支援することができれば、人生がちょっとおもしろく、豊かになるんじゃないかと思った。いや、書いていて思ったけど、やっぱり全然違うかもしれん。もっと単純なものかも?詰まってた息をフッと抜くことができる感覚というか。まぁ、いいか。



あとは、新宿と原宿でグループ展と個展を見たので、その画像を載っけます。新宿から原宿まで50分くらいかけて歩いて行ったのだけど、歩くこと自体がかなり久しぶりだったので、すごく楽しかった。この日は、16km歩きました。

新宿
「FICTION」
📍新宿眼科画廊
2024/2/9〜2024/2/21

何食べたらこんな作品を生み出せるようになるんだ。

部屋全体の写真撮るの忘れたけど、この部屋入った時「すごいところに来ちゃったな」と思った。



原宿
『労働者総決起集会』
📍ACG_Labo
2024/2/17〜2024/2/26

個展の作者プロフィール読んで、初めて知ったのだけど、同い歳だった。

ご本人様が在廊していたのだけど、コミュ障なのでサッと見て逃げるように出てきてしまった。



帰りは、原宿駅からではなく、渋谷駅から帰った方が僅かに交通費が安いとわかったので、今度は原宿から渋谷駅まで歩いて(ここは近いので一瞬)電車に乗った。

電車の中で自分用にイベントの感想やらを書き連ねてしたら過集中になっていたらしく、本来降りるべき駅より4.5駅先まで来てしまっていたので大変なことになった。乗り換えの拠点っぽいところを思いっきり過ぎてしまったので、そこからどうすることも出来ず、また一度東京方面に戻り、正しいルートへと戻ったのだけど、終点近いし、都会の駅って入り組みまくってて迷うし意味わからないしで、今日中に家に辿り着けないかと思って冷や汗かいた。結果的に予定の1時間半遅れで家に着きました。良かった〜。

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