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政治や経済に目を向けてもらうにはどうしたらいいでしょうか?

PEST分析というマクロ環境の分析手法をご存じの方も多いと思いますが、ご自身のビジネスプランを考えるうえでPEST分析を行った人がどれだけいるでしょうか?恐らく、殆どの方がビジネスプランを考える時にPEST分析を行っていないと思います。

BtoB(企業対企業のビジネス)やBtoC(企業対消費者のビジネス)に限らず、お客様に商品やサービスを提供するまでには多くの事業者が関わっています。

調達・製造・物流・販売・消費までの全体の一連の流れをサプライチェーン(供給連鎖)と言い、コロナウイルス感染拡大により供給が止まったことで多くの人が耳にする機会が増えたと思います。
横文字のビジネス用語はわかりにくいですが、イラストを見ていただければ「あーわかる、そうやんな」と思っていただけると思います。
お客様に商品やサービスが届くまでの流れはいたって当たり前の流れで、少し考えれば誰しもが想像できることです。

ここで改めて認識していただきたいのは、ビジネスには自分以外の人や会社が関わっているていて、自分以外の人や会社に「政治・経済・社会・技術」の変化が大きく影響するという事です。
そしてその影響は少ないけれども、必ず、自社や自分にも来るという事。

原材料や部品を海外からの調達に頼り切っている日本にとって、サプライチェーンが寸断されることは極めて危険です。

そもそも販売する商品やサービスが手に入らないという状況になります。

また、原料価格や原油価格が上がってしまえば、必然的にその影響は消費者への販売価格にも影響します。

お客様への販売コストが上がれば、購買意欲が低下し、今までと同じような頻度や量での購入を控えようとする人間心理が働きます。

サプライチェーンには、感染症だけでなく戦争・諸外国の政治なども大きく関わります。
今回の海洋放出も近隣諸国の政治的な思惑が大きく関わっており、海産物の輸出に大きな影響を与えています。

政治・経済・社会・技術といったマクロ環境の影響は、直接的ではなく、また、大きいものでもありませんが、身近に見ることや感じることのないサプライチェーンに大きな影響を与え、少なからず私たちにも関係はしてきます。また、直ぐに影響が出るわけではなく、サプライチェーンの中で企業努力が行われることで影響は遅れます。

政治・経済・社会・技術のマクロ環境の変化は、自社や自分のビジネスへの影響は少なくても、自社や自分が関わるサプライチェーンには大きな影響を与えています。
そう考えた時、政治・経済・社会・技術といったマクロ環境の変化を無視してビジネスが出来るでしょうか?

ビジネスにおいて大切なことは想像すること。
投げられた石の影響は何処まで行くのか?その影響はどんなものなのか?という事に一人でも多くの人が疑問を持ち想像できると、日本のビジネスは変わると考えています。

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