Theatre+ TVXQ MAX CHANGMIN 和訳

Theatre+ TVXQ MAX CHANGMIN
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「小説や映画でおなじみの「ベンジャミン・バトンの時間は逆さまになる」がミュージカルに生まれ変わる。チョ・グァンファの演出の手を経たミュージカル「ベンジャミン・バトン」は、主人公の特別な人生をパペットで表現する予定だ。そして、この旅に俳優シム・チャンミンが参加する。東方神起として私たちの前に登場し、チェガン・チャンミンという名前でおなじみの彼が、俳優シム・チャンミンとして初めてミュージカルの舞台に立つ。なぜ、ミュージカルに挑戦することを決めたのか、そして最初の作品としてこの作品を選んだ理由は何なのか、多くの疑問が浮かんだが、いざ彼と対面すると、そのすべての疑問は消え去った。挑戦の前に立ち向かう彼の目は、まるで新しい言語を習い始めた子供たちのように輝いていたからだ。
 
 
初のミュージカルです。新しい挑戦ですね。
周りにミュージカルをやってる友達が結構いて、よく劇場に足を運んでました。一人の観客として、ミュージカルナンバーやステージに感心し、キャラクターの魅力にハマっていたのですが、その時はまさか自分がここに参加することになるとは思ってませんでした。
 
 
最初の一歩として初演の「ベンジャミン・バトン」を選びました。かなり悩んだと思います。
チョ・グァンファ演出家さんの作品だから、選んだと言っても過言ではありません。演出家として素晴らしい方で、カリスマ性が高いという話を周りからたくさん聞いてたので、初めてのミュージカルなので、怒られても、怒られても、多くのことを学べる方と一緒に仕事した方が役に立つと思いました。だから、難しい作品でも挑戦したかったんです。
 
 
難しいとわかっていても、その道に進むというのはすごいですね。
元々、ストレスが溜まるのが苦手なんですけど、最近はむしろストレスが溜まるくらいなら、もっと厳しいところに自分を投げ出したいという気持ちがあります。ちょっと恥ずかしい話ですが、若い頃はあまりに大変ならやらないという選択をしてたんですけど、年齢を重ねて経験を積んでいくうちに、大変でももっと学び、成長したいという気持ちが強くなってきたんです。
 
 
原作の小説や映画がとても有名ですが、脚本の第一印象はいかがでしたか。
愛と人生についての物語をとても深く扱ってます。それをうまく伝えるのは簡単ではないと思いました。初めてのミュージカルからとても難しい作品をやることになり、正直なところ、プレッシャーがないと言えば嘘になると思いますが、避けられないのであれば最善を尽くすしかないですね。学べることがたくさんあり、たくさんの人の中で一緒にいるだけで得られるものがたくさんあり、日々勉強しながら楽しく取り組んでます。
 
 
ベンジャミン・バトンは、小説のタイトル通り、人生の時間が逆さまになる人物です。表現は簡単ではないと思います。
台本を見ながらすごく悩んでます。外見が老けて生まれたことに対して、人々は同情的な目で見ますが、ベンジャミンはただ純粋で明るい友達なので、彼の姿を見てかわいそうとか哀れみを感じるのは他人の目線です。ベンジャミンが自分自身を見るときはそうではないんです。父親という存在への憧れ、より大きな世界へ進ませるブルーという存在を通して、夢を胸に抱き、幸せに生きてる少年です。人物に近づけば近づくほど、僕は今まで色眼鏡でこの友人を見すぎてたんだなと思います。知れば知るほど、ベンジャミンは幸せな人であり、年齢を重ねるにつれて、より多くの幸せを見つけながら生きてます。
 
 
基準が人とは違うからこそ、本当の幸せについてより正確に知っているんですね。
作品の背景は、アメリカが経済的に好景気だった時代なので、人々が多くのものを享受して生きていて、当時は何でもありで楽観的な考え方を持った世代だそうで、それが作品のキャドルにも表れてるのですが、その中でベンジャミンは違う視点を持っていて、バスに乗って終点で降りて人を見るだけで幸せを感じるのと、比較することなく自分の幸せに集中してる姿がとても印象的でした。純粋さを失うことなく生きる彼の姿は、今を生きる人たちにも十分に、価値あるメッセージを伝えることができると思います。
 
幸せというのは絶対的なものではないと思います。それぞれの基準も違いますが、自分が考える基準もどんどん変わっていきますよね
生きていると、自分の人生で一番幸せな瞬間はいつなんだろうって思うことがあるじゃないですか。よくよく考えてみると、本当に辛かった瞬間も時間が経てば思い出になるんです。人間は忘却の動物と言いますが、それよりも過ぎ去ったものに改めて大切さを感じるからだと思います。あの時は本当に良かったなぁって思うし、逆に本当に幸せだと感じた瞬間が薄れてしまったり、ただ快適だと安らぎを感じた瞬間が長く続くこともあります。
 
 
結局、今を大切にすることが大事ですね。
本当に辛くて苦しいと感じる瞬間の中にいても、その時間が早く過ぎ去る方法はないんです。今日一日がつらいと思い続けても、退社時間が早くなるわけじゃないじゃないですか。(笑) その代わり、その瞬間瞬間を満喫して大切にするのが一番いい方法ではないでしょうか。それが人生のスイートスポット(Sweet Spot)だと思います。
 
 
そういえば、作品にもスイートスポットの話がありましたね。
一緒にベンジャミン役を演じたキム・ソンシク俳優が趣味でテニスをするのですが、テニスでボールを正確に打つために合わせなければならない部分をスイートスポットと呼ぶそうです。ベンジャミンのセリフの中にこんな文章があるんです。「スイートスポットは、ある一時の一瞬ではないんだ」、その言葉がとても心に響きました。僕たちは生きている間、自分の人生の全盛期がいつなのか考えて、その時の栄光を懐かしんで生きてますよね。でも、その一瞬のために生きるのであれば、その後は何を持って生きていくのでしょうか。全盛期だからといって、決して虚しく無駄な時間にはならないので、大切な瞬間の記憶があれば、それを思い出して思い出す時間までが、人生のスイートスポットではないでしょうか。そうすれば、人生全体を大切にすることができるのではないでしょうか。今言った内容を盛り込んだナンバーが「Before & After」なのですが、本当に美しい曲です。
 
 
普段、どこで幸せを感じますか。
些細なことに幸せを見つけようとする方で、仕事終わりに家でビールを飲みながら夜中にサッカーを見たり、自分が応援したチームが勝つと、次の日の朝まで幸せです。野球も同じで、実は去年、応援してたLGツインズが29年ぶりに優勝したのを見て泣いたんです。優勝して嬉しくて泣いたというよりは、幼い頃から応援してたすべての瞬間が走馬灯のように駆け巡り、優勝で報われたような気がしました。その間の時間が自然と浮かび上がり、振り返ることができるからこそ、幸せという感情までたどり着くのだと思います。
 
 
老人から子供まで、ベンジャミン・バトンの姿がパペットで表現されています。パペットを動かすのはとても大変だと聞きました。
パペットで演技をするときは、僕よりもパペットが先に見えるようにしないといけないし、一人で操縦するわけではないので、一緒にいる人たちとの呼吸も大事だし、相手役との呼吸も合わせないといけないし、パペットの動きもすごく細かく表現しないといけないし、今まで僕は自分の体で表現することが多かったので、それ以外の方法で人物の感情線を表現する必要があるので、どうしたら響くように伝えられるか悩んでます。
 
 
パペットの動かし方が気になります。
僕は頭と腕、誰かが腕と胴体、誰かが脚... 何人かが一緒に動きを作るので、少しでも呼吸が合わないとパペットのバランスが崩れてしまいます。猫背に見えるとか、何かが狂うんです。パペットの関節がとても繊細なので、精巧に動かさないといけないんです。演出の方からも、できるだけリアルに見えるようにと指示があり、一つの生き物のように見えるように、有機的に一緒に動く方法を模索してます。
 
 
かなり重いですよね?
一番大きいパペットは170cmくらいの大きさで、木でできているのですごく重くて、丈夫な男性3人が一緒に動かさないといけないんです。かつて生きていた存在を使って作れば、ベンジャミンがより生き生きとしたものになるんじゃないかと思って、木を使ったそうです
今日の撮影もパペットと一緒にやってみました。それも公演のパペットを担当しているムンスホさんの作品です。
その友人は制作発表会で一度見たことがあるのですが、本当に可愛くて、色もきれいで、人の関節にできるだけ似せて作られていて、動きもとても滑らかです。作品はまだ基礎を作る段階なので、僕たちが練習してるパペットはこれほど生き生きとしてないので、今日会うのがとてもうれしくて、完成したパペットと呼吸を合わせる時間が早く来たらいいなと思います。そして、木にあのように色が塗られるように、僕たちが作るシーンにも色が塗られ、肉がついて、早くシーンが完成してほしいです。作品がどのように描かれるのか、僕もとても楽しみです。
 
 
ベンジャミンはパペットを動かしながら、幅広い年齢層を演じなければなりません。
年齢に関係なく、そのすべての時間に愛というテーマが人物を貫いていて、年齢を重ねて世俗に足を踏み入れる瞬間があっても、すべての過程や選択の中で、愛という根っこは失われないんです。そこに明確な基準があるので、子供でも、老人でも、愛を抱いてる一人の人間を演じてると思ってます。難しいですが、楽しい作業です。
 
話だけ聞いても本当に難しいですね。
一緒にやってる役者さんたちが冗談めかして僕に言うんです。これを最初の作品として選ぶなんて、すごい決断だと。(笑) そして、勉強になるだろうという言葉も一緒に言ってくれます。本当に勉強になることを僕も毎回感じてます。この現場にいることが本当にありがたいなと思う今日この頃です。
 
 
この作品は、シム・チャンミンという人にどんな足跡を残すのでしょうか。
今までやってきたこととは全く違う領域なので、とても不安で怖かったり、すごく複雑な感情があります。一方で、これまでの人生が再認識される時間でもあります。緩んだネジを締め直すという表現がありますよね。僕にとっては、この作品がそういう意味だと思います。20年という長い間活動してきて慣れ親しんだこともありますが、ミュージカルを練習することで新たな感情を感じてます。1シーン、1シーンのために必死に準備する姿を見て、多くを学び、歌手としても、人間としても、成長するきっかけになってます。
 
 
ミュージカルの稽古場も、パペットを動かすのも初めてですし、本当に久しぶりの緊張感ですね。(笑)
本当に久しぶりのドキドキでした。(笑) 実は、歌手としてステージに立つときは、もう緊張はしないんです。頑張って準備した分だけしっかり見せればいいし、ファンの皆さんと触れ合いながら、楽しい時間を過ごせばいいということを経験的に知ってるので。でも、ミュージカルは違うじゃないですか。僕にとっては全く新しい刺激です。若い頃は人生のスピードが遅くなるって言いますよね。世の中のすべてが不思議で、ひとつひとつを切り開いていきたい時期ですから。今がそうなんです。
 
後で振り返ると、とても貴重な時間になるんですね。
本当にそうだと思います。難しい分、この時間がより深く残ると思いますし、作品で出会った人たちや、僕が感じた感情は長く忘れられないと思います。
 
 
自分への信念があるからこそ、積極的にチャレンジできるのかなと思います。
自分への信念が強いというわけではありません。その代わり、一つだけ挙げられる僕の長所は、誠実さです。常に最善を尽くそうとするタイプで、仕事をするときも、うまくやろうという気持ちよりも、一生懸命頑張ろうという気持ちで取り組むタイプです。もちろん、うまくやることも大切ですが、僕は誠実さの力を信じてるので、それを自分の長所として、常に心に留めてます。
 
 
作品を観に来られるお客さまに一言お願いします。
役者として舞台に立つ僕は、社会初心者のような立場なので、至らない部分があるかもしれません。残念な部分がないように最善を尽くして、僕の努力と汗が観客の皆さんに届くように努力してます。また、演出以下、スタッフ、役者も本当に一生懸命準備してます。多くのことが急変する今の時代に、何を見つめながら生きていくべきか悩んでいる方がいるのであれば、「ベンジャミン・バトン」がヒントになればと思います。人生がもっと好きになるような温かい時間を提供したいと思いますので、たくさんの方に応援に来ていただければと思います。
 

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