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『エイリアン2』と『ターミネーター2』はどうしてあんなに面白いの?

1933年、映画『キング・コング』が公開され世界中で大ヒットした。それがあまりにもヒットしたので、続編として『コングの復讐』(原題:Son of Kong)が企画の後制作され一年足らずで公開された。
これが、「映画史上初めて生み出された"続編"」....と断言していいのか自信ないけど...まあ、映画史において最初期に作られた"続編"と言って間違いないだろう。

元祖続編映画(かもしれない)『コングの復讐』(1933)

それから数多くの続編といわれる映画が製作されてきた。しかし、続編は必ずしも肯定的に受け入れられるわけではない。ていうかむしろ「え、続編...?ぜったい蛇足だろぉ...」「作らなくていいよぉ...」なんて否定的な気持ちを抱く人のほうが多いのではないだろうか?
実際、先述の『コングの復讐』は興行収入も評価も1作目には遠く及ばなかったという。

私も続編にはどちらかというと否定的な感情を抱くことが多い。
それは小学生の時に観たジム・キャリー主演の『マスク』(1994)の(一応)続編『マスク2』(2005)を観たことがきっかけである。
当時息ができなくなるほど大笑いしながら観た1作目。その続編ということで大いに期待しながら観たのだが、これがちっとも面白くなかった...。人生で初めて映画を観てガッカリした時だったかもしれない。
それ以降続編が嫌いになったというよりは、続編を信用できなくなってしまった。今でもあまり積極的に続編を観ようと思うことは少ない。

だが一方で、望まぬ子のように扱われがちな続編作品の中には「前作を超えたっ!」「シリーズ最高傑作だ!」なんて大絶賛をもって迎えられる映画もある。その代表格が、

『エイリアン2』(1986)

そして
『ターミネーター2』(1991)

ではないだろうか!?
『マスク2』になんとも地味なトラウマを植え付けられた私に熱い希望と興奮を与えてくれたまごうことなき傑作!両方とも新作が製作され続けているご長寿シリーズだが、その中でもダントツの人気を誇っているのではないだろうか。
特に『ターミネーター2』(以下『T2』)を1番好きな映画に挙げる知人が大変多い。映画をそんなに観ない元カノも「超面白い!」とこの作品を挙げるほどだった。もちろん私も大好き。

2009年に英エンパイア誌が「史上最高の続編映画50本」を発表している。そのTOP5を見てみると...

1.『エイリアン2』
2.『ゴッドファーザーPART II』(74)
3.『T2』
4.『トイ・ストーリー2』(99)
5.『ダークナイト』(08)

おぉ〜。『エイリアン2』が堂々の1位!『T2』も1,2フィニッシュとはいかなかったが栄えある銅メダルゲット。
10年以上前の古いデータではあるが、今後この連中を頂点から引きずり降ろすのはそう簡単なことではないだろう。
もし今だったら『トイ・ストーリー3』(10)、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(15)、『ブレードランナー 2049』(17)、あと今年やっと公開された『トップガン マーヴェリック』(22)とかが食い込んでくるのかなぁ...。(ちなみに『ロード・オブ・ザ・リング』などの初めから◯部作で構想された作品は除外されている)

さて、威厳ある映画雑誌がこのように2本の偉大さを証明してくれていたが...でも、なぜこんなに前作を凌ぐほど面白いのだろうかこの2本は...。
これらをよ〜く観て、比べると"続編"が当たる法則やコケないヒントが見つかるのではないだろうか!?
そしてそれらが判明した暁には、より素晴らしい続編映画がたくさん生み出されるのではないか!?
なーんて期待を寄せながら、この名作2本をじ〜っくり解剖していきたい。


そのためにはまず"観る"ことから始める。
というか、これを書きながらT-800がM1887を勇ましく構えたり、リプリーがパワーローダーに堂々とまたがるあんなシーンやこんなシーンを思い出していたら、んもう無性に観たくなってしまった...。

ということで...




両作のblu-rayを購入。

「いやぁ、レンタルやサブスクでも観られるんだろうけどこれくらいの名作は手元に残しておいてもぜったい損ではないじゃない!?」
無駄遣いはいくらでも正当化できるものだ。


『エイリアン2』はお手頃価格で買えた。しかもこの時期によく見る「◯枚買って応募できるキャンペーン」に釣られてついでに1作目『エイリアン』も購入。復習するには充分すぎる。

『T2』の方は少し値が張ったが、「迷ってるなら買えよ」と言わんばかりにグッドタイミングで値下げしてきたAmazonを信じて購入に踏み切った。
何やら4Kレストアが施されており画質がめちゃんこキレイらしい。さらにこれまで製作された日本語吹替版が全て収録されている。ということは、テレビでよくやってる声変わり絶頂期の浪川大輔がジョン・コナーを演じているバージョンも観られるわけだ!

これでいつでも何度でも神作を堪能できるぅ!!
興奮冷めやらぬまま届いた日に配信が開始された『仮面ライダーBLACK SUN』を差し置いてディスクを再生するのであった...。


続きで会おうぜベイビー

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