築地で魚を買う中年双子たち 〜双子の生活38〜
2024年3月1日
築地市場から豊洲市場に移転して早6年。
豊洲市場は一般の買い物客は基本的にお断りであり(例外はある)、観光客が押し寄せる市場……という、築地のかつての景色はそこに存在しない。
ではもう大きな市場で買い物をすることは我々庶民には出来ないのか?否である。
築地には移転に反対した商店が未だに残っているし、観光客のために用意された店がちらほら確認できる。買い物は可能なのだ。
我々双子は年に1回ほど、この築地で魚を仕入れ、捌いて振る舞う……そんな会を開いている。
新居に引っ越して3ヶ月。初となる『築地会』が開かれることとなった。
AM6:30
都内某所で夜勤明けそのままレンタカーを借りる。築地は朝8時を回ると急速に外国人観光客が増えていく。そうなる前に手早く買い出しを済ませたいからだ。
古すぎるナビに振り回されながらもなんとか築地魚河岸へ到着した。
写真左の建物がその築地魚河岸であり、築地に残った商店が集まって店を開いている、いわば鮮魚のデパートのような場所だ。
外に出てる商店は観光客向けであり、こちらの中は本格的に買い出しをする人々が集結する。住み分けが出来ているということだろう。
2時間ほど必要な食材を買い集め、小腹を満たし、築地を出る。買い出しはあくまで前哨戦なのだ。
PM19:00
本番は翌日なので、鮮魚は痛まないよう下処理をくわえて冷蔵庫に戻し、煮物作りに取り掛かった。
刺身だけ食べ続けても体が冷えるからね。
今回は大根とイイダコの 煮物。羅臼昆布が味の決め手だ。
2024年3月2日
AM11:00
夜勤から帰って仮眠を取ったPNRAがツケ場に入る。
まずは柳刃包丁の手入れから。
うちには柳刃包丁も出刃包丁もある。なぜなら料理が趣味だから。出刃包丁に至っては、わざわざかっぱ橋道具街で仕入れている。
どちらも鋼製のため非常に錆びやすく、こういう場を設けない限り出番なくひっそりと収納されている。今日は数少ない彼らの晴れ舞台と言えるだろう。
ゆっくり丁寧に捌いていく。
そして魚だけでなく、兄PNRAが大好きなアレも捌く。
※ここから先、海の動物愛護に厳しい視点を持った方は読まずに消してください。
鯨。
PNRAの大好物であり、普段は刺身にせず竜田揚げにして食べている。
今回は刺身に挑戦する……のだが。
俺「色大丈夫かこれ?ウンコみたいな色してるけど」
PNRA「確かに黒いが……まぁ大丈夫……なはず」
俺「これあれでしょ?もののけ姫でサンが食ってた干し肉でしょ?」
PNRA「干してないんだよなぁ」
色々あったがなんとか切り身にすることが出来た。
先日後輩から送られてきたペティナイフで飾り切りをするPNRA。
初めての割になかなか上手くね?こっそり練習してたんか?
いよいよクライマックス。
刺身の盛りつけに入る。
イイダコの煮物もしっかり味が染み込んだ。
満漢全席か?
刺身に煮物にタラバガニにホタテにきゅうりの浅漬け。
ありとあらゆるごちそうが、この食卓に揃った。
元同居人・ターチも合流し、あとはひたすら食べるだけ。
そう、食べるだけ。
写真なんて当然撮ってないよ☆
今回の記事はただのうまいもん食った自慢だよ☆
今回かかった金額はレンタカー含め1人約5000円だよ☆
ちょっと焼肉食べ飲み放題する金額で最高の海鮮を食べることが出来るよ☆
みんなもやってみてね☆
出刃包丁と柳刃包丁は頑張って仕入れてね☆
魚よりお金かかるよ☆
ばいばいみんな☆
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