Snowflakeさわってみた。ウェアハウスのコストを確認してみた。
分析屋の下滝です。
Snowflakeをさわってみよう、の10回目です。
今回は、避けては通れない、snowflakeのコストに関して調べて試してみました。特にウェアハウスのコストに関して調べてみました。
snowflakeでは、コンピューティング用のリソースであるウェアハウスの課金は、クレジットという概念をもとに行われます。
1クレジットが金額でいくらに相当するのかは、
・どのクラウドプラットフォーム(AWS、Azure、GCP)を使うのか
・どの地域(東京など)なのか、
・どのエディション(スタンダードやエンタープライズなど)なのか
で変わるようです(参考ページ)。
たとえば、現時点では、「AWS」、「東京」、「スタンダード」だと、1クレジット$2.85でした。「エンタープライズ」だと、$4.30でした。
公式ドキュメントによると、ウェアハウス(コンピューティング)のクレジットは、次のような要素をもとに計算された上で消費されます。
・ウェアハウスサイズ
・クラスターの数( マルチクラスターウェアハウス を使用している場合)
・各クラスターのコンピューティングリソースが実行される時間の長さ
ウェアハウスのサイズ別に、1クレジットがどのくらいで消費されるのかは、このページが詳しいです。秒単位でどれだけクレジットが消費されるのかが記載されています。以下ではXSとSのサイズだけ抜き出しています。
ウェアハウスサイズ クレジット / 時間 クレジット / 秒
XS 1 0.0003
S 2 0.0006
ここで「クレジット/秒」は単に1クレジットを1時間の秒数で割っただけだと思われます。
1/3600=0.00027777777
0.0003
クレジット消費の詳しい説明は、以下のページが参考になります。
ポイントは、最小請求料金は1分(60秒)だということです。上記の例で示されているとおりです。
・ウェアハウスが30〜60秒間実行された場合は、60秒間で請求される。
・ウェアハウスが61秒間実行された場合は、61秒間のみ請求される。
・ウェアハウスが61秒間実行され、シャットダウンしてから再起動し、60秒間未満実行されると、121秒間(60 + 1 + 60)で請求される。
同じようなことが以下のページに書かれています。
一部抜き出します。
・ウェアハウスは、実行している間のクレジット使用状況のみが請求される。
・ウェアハウスを一時停止すると、クレジットは使用されない。
・クレジットは最低60秒(1分)で請求される。
・1分後、ウェアハウスが継続的に実行されている限り、以降のすべての請求は1秒ごとになる。
実際に確認してみた
現時点の使用済みクレジットが0.29だとして試していきます。
ウェアハウスはXSサイズを使用して試します。
まずは、ウェアハウスを起動してすぐに停止したケースです(60秒以内のケース)。
XSは、0.0003/秒ですので、60秒だと0.018となります。
0.29 + 0.018だとすると、消費後のクレジット予測は、0.308となります。
結果は、0.31となりました。
続いて60秒をこえてみます。ウェアハウスの起動秒数を確認できる機能がおそらく無いため、数秒ずれるかもしれません。
クレジット消費0.35からスタートです。約120秒起動しました。Sは0.0003/秒ですので合計は
0.0003 * 120 = 0.036
となります。
開始時点のクレジット消費と足し合わせると予想は
0.35 + 0.036 = 0.386
となります。
実際の結果は0.40でした。少し誤差がありますが、だいたい予想通りの数値となりました。
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