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今週の生成AIの気になるニュース・記事(4/8~4/12)

こんにちは。分析屋の平野です。
社内チャット部屋にて紹介されたニュースや記事を紹介します。
ここ最近は生成AIのニュースが多く、社会実装が進んできた感じがありますね。



LLMモデル

Mistral AIが、オープンソースの大規模言語モデル「Mixtral 8x22B」を公開しました。
詳細は不明ですが、名前からして従来モデルより3倍以上のパラメーター数を備えていそうです。


カナダのAIスタートアップCohereは、ビジネス向けに最適化された最新の大規模言語モデル「Command R+」を発表しました。
非営利目的に限りモデルおよび重みのダウンロードも可能です。


Appleが「ReALM: Reference Resolution As Language Modeling」の論文を発表しました。
画面上の物体への曖昧な言及や、会話での背景の文脈を理解し、音声アシスタントより自然なやりとりを可能にする新たな人工知能システムとなるそうです。


ハードウェア

IntelがAIアクセラレータ「Gaudi 3」を発表しました。
Gaudi 3はAI学習性能とAI推論性能の両面でNVIDIAのAI特化GPU「H100」よりも高い性能を発揮するそうです。


サービス

OpenAI⁠⁠、GPT-4 Turbo with Visionの一般提供を開始しました。


Googleは、動画作成アプリ「Google Vids」を発表しました。
プロンプトにテキストで指示を入力すると、ネットワーク上に保存してある動画や画像、BGMを組み合わせて動画を生成し、ナレーションを追加することもできるそうです。
6月に「Google Workspace Labs」で試験的な提供が始まる予定とのことです。


GoogleのAI「Gemin 1.5 Pro」が180カ国で利用可能になりました。
音声理解・システム命令・JSONモードなどの新機能を搭載したそうです。


Stability AIが「Stable Audio 2.0」を公開しました。
無料で月間20トラックの生成が可能です。


AI生成の偽情報と戦う非営利団体「TrueMedia.org」がディープフェイク検出器を公開しました。
2024年のアメリカ合衆国大統領選に向けたもので、検出ツールはこれまでに公開されたことがないAI技術に基づく前例のないモデルを試用し、メディアが操作された兆候を調査することができるとのことです。


OpenAIは「Custom Models Program」の拡張とファインチューニングAPI向け6機能を発表しました。
アシストファインチューニング機能は追加のハイパーパラメーターや大規模なさまざまなParameter Efficient Fine-Tuning(PEFT)手法など、ファインチューニングAPIを超えた技法を活用するそうです。


米MetaはInstagram、Facebook、Threads上に投稿されたAI生成画像への「Made with AI」ラベル表示を5月から本格化させると発表しました。
“業界標準のAI画像指標”を検出した場合、またはユーザーがAI生成だと明らかにした場合にラベルを付ける計画とのことです。


FRONTEOは8日、同社の創薬AIによる解析結果の一部を公開するサービス「Novel Targets Library」を始めました。
同社のAI創薬の技術の認知度を高め、製薬企業などとの共同研究につなげるそうです。


研究

Anthropicは大規模言語モデルの出力結果を制御するために設けられたガードレールを回避する手法「Many-shot jailbreaking」について、研究結果を公開しました。


ビジネス

リコーが日本語特化のLLMを開発し、顧客ごとにカスタマイズして提供するサービスの販売を開始しました。
独自開発のLLMを起点に生成AI関連事業を拡大することで、複合機の販売からデジタルサービスの提供へ、ビジネスモデルの転換を加速させるとのことです。


マイクロソフト社は、生成AIの需要拡大に向けて4400億円を日本事業に投資する方針を発表しました。
生成AIに不可欠なデータセンターを増強するほか、研究拠点を新設する方針で、日本への投資としては最大規模となります。


サイバーエージェントが社内クリエイター向けに「画像生成AIガイドライン」を策定したことを発表しました。


読売新聞グループ(読売新聞)および日本電信電話株式会社(NTT)は4月8日、生成AIのあり方に関する共同提言を発表しました。


調査

Googleの「Search Generative Experience:生成AIによる検索体験」にて自動生成された回答だけでユーザーは満足しているかの調査が行われました。


テレビ朝日が各都道府県にチャットGPTをはじめ生成AIの利用状況についてアンケート調査を行った結果、岩手県や福岡県など24の自治体で使われていることが分かり、試験導入も含めると約9割になることが判明しました。
まだ導入していない大阪府、三重県、茨城県は今年度中を予定していて徳島県、長崎県は検討中だということです。


活用事例

ワークマンのデジタル戦略についての紹介記事です。
新ブランド「ワークマンキッズ」のロゴや展示会のキャッチコピーの作成、メールマガジンの開封率を高めるためのキャッチコピーの改善などに生成AIを活用したり、
プログラムコードの生成や修正にも活用しているとのことです。


サイバーエージェントでの生成AIの活用事例の紹介です。
2023年10月に専任組織「AIオペレーション室」を新設し、社内業務への全面的な生成AIの導入で、2026年までに既存業務の6割を減らし、浮いた時間をより生産性の高い業務に充てることを表明しております。


第一三共における生成AIの活用事例です。
「DS-GAI(ディーエス・ガイ)」を構築し、2023年9月に国内グループ会社の全従業員約9300人を対象にリリースした結果についてです。
リリースから2カ月で1日あたりの平均利用者数が約500人に達するなど、速いペースで社内定着が進んでいるとのことです。


鳥取県米子市内にある和食居酒屋、「美酒佳肴ゆらく」にて、生成AIを用いてレシピ名を考えているようです。


生徒の学習を3倍速にした教師のChatGPTの使い方の紹介です。
教師が「私っぽいフィードバック」をするようプロンプトで命令し、私という教師を40人に増やし、一人ひとりの生徒に個別指導することで効率化を行っているようです。


AI考案のクラフトビール「AIビール」が4月9日より代官山「ビビビ。」で販売開始しました。
「ミヤタビール」の10種類のレシピ、オーナー・宮田昭彦の哲学、ブルワリー周辺のロケーションなどを学習したChatGPTがこれまでにない「ミヤタビールの新レシピ」(ビアスタイル、モルト、ホップ、酵母、副原料などの種類や配合量)を考案したそうです。


プロンプトの例など

ChatGPTを使って謝罪メールを作成する例です。


ChatGPTやGeminiで利用出来るプロンプトの実例3つの紹介です。
「会議やワークショップのグループ編成」、「時差の計算」、「内税の計算」が紹介されています。


ChatGPTで欲しい回答を生み出す「プロンプト」の書き方の基本パターンを解説した記事です。
「Zero-Shotプロンプティング」、「Few-Shotプロンプティング」、「Chain-of-Thoughtプロンプティング」、「知識生成プロンプティング」が紹介されています。


政治など

日米両政府は、AIに関する最新技術の開発を協力して進めるため、両国の企業と大学で、新たな共同研究の枠組みを設立することを目指していて、日米首脳会談にあわせて公表する方向で最終調整しているとのことです。


上記に関連して、日米両政府は生成AIを巡る偽情報対策で協力を強化するとのことです。
日米首脳会談後に発表する成果文書に「AI生成物のリスク軽減に向けた協力」を明記し、コンテンツ認証などの技術活用を掲げる方向とのことです。


セキュリティ

トレンドマイクロ社が今年、生成AIがサイバーセキュリティにもたらす影響について公開しました。
ソーシャルエンジニアリングと詐欺の手口の進化、サイバー犯罪の進化が挙げられ、対策としてゼロトラストが有効とのことです。


その他

窓の杜ライブラリの「生成AI」収録アプリが大幅に拡充しました。


性犯罪の加害者側の弁護士が、被害者への謝罪文の作成に生成AIを利用した事例があることがわかりました。


YouTubeのニール・モハンCEOがBloombergのエミリー・チャン氏によるインタビューの中で、OpenAIが2024年2月に公開した動画生成AI「Sora」について、もしYouTubeの動画を用いてトレーニングしたのであればルール違反にあたると述べました。


また、OpenAIが、AIモデルのトレーニングに用いるために100万時間を超える分量のYouTube動画をダウンロードして利用していたことがThe NewYork Timesの指摘でわかりました。


画像生成AIの精度を上げるための学習に使われる膨大な画像データの中に、事件や災害の犠牲者の顔写真が多数含まれていることが、読売新聞の取材で明らかになりました。


米Microsoftは、中国が地政学的利益を高めるために世界の有権者の分断化を実験し、AIコンテンツを強化していると公式ブログで警告しました。
中国はSNSの偽アカウントで既に分断化してるテーマに関するアンケートを行い、分断を助長し、米国、韓国、インドなどで年内に予定されている選挙の結果に有利な影響を与える可能性があるとのことです。


生成AIの「RAG」の意味についての紹介記事です。



ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
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