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笑い踊った記憶をためて(5月23日〜5月29日)

5月23日(月)晴れ

今日はずっと楽しみにしていた取材。中央線は4年間も使っていたというのに、阿佐ヶ谷駅で降りるのはもしかしたら初めてかもしれない。改札を出てコメダ珈琲の看板を見つけると、すんなりと馴染めそうな居心地の良さを感じる。まだまだこれから好きになれる街があるんだなぁと嬉しくなった。

会ったのは、太陽みたいに明るくて、とっても聡明な女性。ステキ!と感じた人の心の内を聞かせてもらえるとは、なんてありがたい仕事だろう。地元・阿佐ヶ谷への愛を語る彼女とも、岡山に住んだからこそ交れた不思議な巡り合わせ。つい、あれこれ未来の心配をしてしまう私を前に、「なるようになるって思ってる!」と笑う彼女を見て、そうだよねぇと強さを分けてもらった気がした。私もこんな風に程よく力の抜けた大人になりたい…!

成田へと向かう道すがら、東京駅から成田空港行きのバスに乗り、車窓から見慣れた景色が見える。日本橋から銀座、新橋へと続く目抜通りが大好きで、まさしくそこは社会人生活を送った場所だった。働く大人がたくさんいて、経済が元気に回る街。この街は楽しい。疑いようのないほどに。でも今は、1秒でも早く古びたアパートに帰って恋人に会いたい。

5月24日(火)晴れ

先週分の日記を読み返し、「東京」とか「岡山」とか、自分、場所に囚われすぎじゃない・・・?と冷静になる。それほどまでに、環境が自分に与えた変化の大きさを痛感する数年だから仕方ない気もするけど。今の暮らしを愛しながら、「ここしかない」とは思いたくないなぁ。いつでも「どこへでも行ける」くらいの軽やかさを持っていたい。

それにしても、「春眠暁を覚えず」とはよく言ったもので、春くらいからまともな朝を過ごせていない事実を無視できなくなる。家を出る20分前くらいに目覚めて、中途半端な髪の毛と化粧のまま、バタバタと飛び出していく。恋人と付き合う前に共感し合ったコンテンツは、「北欧、暮らしの道具店」のムービーだったのに・・・嘘みたいにナマケモノの二人である。

1日のはじまりを二人で笑って迎えられるように、せめてコーヒーを一杯飲むくらいの時間は取りたいな、とぼんやり思った通勤路。

5月25日(水)晴れ

恋人の体調がしんどそうで心配。明日、このまま治らなかったらどうしよう。イソジンじゃ治らないよ。

5月26日(木)曇りのち豪雨

今年も彼の職場が森道市場に出店するということで、私もお手伝いに。「お手伝い」と言っても、バイトの研修生みたいな手際でおにぎりを丸め、スープをよそい、レモンサワーを入れまくり、音楽と美味しいご飯に酔いしれるだけだ。社員でもない私を当たり前に誘ってくれて、彼の会社の人たちには頭が上がらない。

ここからは、メモ書きのような形で思い出を記録する!!!

仕事が終わるや否や、愛知のお祭り会場へと車を走らせる。待たせてしまったにも関わらず、大智くんが挨拶と同タイミングでおいしいホットサンドをくれて、彼はいかなる場所・時でも人を喜ばせてしまう逸材だと思った。三木SAがツッコミどころ満載で長居しちゃった(ハイライトは猫のぬいぐるみをあやす恋人)、道中、名古屋付近の大雨で高速道路がジャングルクルーズと化して60kmで向かった。無事に到着して、心から安堵した。恋人よ、体調悪い中運転本当にありがとう。

5月27日(金)雨のち晴れ

森道1日目。島田さんがデニムのオーバーオールを着ていると一気に祭り当日!という感じがする。楓ちゃんのパープルがかった三つ編みが可愛かった。恋人がすでに最終日みたいな顔と声で心配だった。山脇さんは1日で腕が真っ赤っかになるほどずっと外に立ってくれていた、競輪ホテルの水色キャップだけで熱中症対策できるのか。楓ちゃんの手際の良さに感動する。楓ちゃんと大智くんがいるとめっちゃ心強い。3ヶ月ぶりに会ったみぽりんは前よりも可愛くなっていた。肌の艶、どうなってるんだ?使っているファンデを聞こうと思って、忘れてしまった。1日目でもう足がパンパンになり、アパホテルでMAXまでお湯を溜めて湯船に浸かった。

5月28日(土)快晴

森道2日目。彼の喉はまだガラガラしている。皆でぎゅうぎゅうになって一つの車に乗り込み、お腹を抱えて笑いながら川沿いを走る。この人たちと、とびっきり浮かれた1日を過ごしたいなと思って張り切って朝から酒を体に注入。会場に着くと、絵に描いたように鮮やかなブルーに観覧車が浮かぶ。夕方ごろ、幼馴染のあっきーがお兄ちゃん夫婦と遊びに来てくれて、疲れが吹き飛んだ。昔から自分を知ってくれている大切な友達に恋人を紹介できると、とても嬉しい。きっと時間は10分足らずだったけど、すごく楽しかった。大学の後輩のれいりちゃんも来てくれて、浮かれる。夜、一気に具合が悪くなり、焦る。頭痛、吐き気、震えが止まらず、どうしようもなくしゃがみこんでいると真っ先にみぽりんが気づいてくれた。車内ではこの世の終わりの心地だったけど、隣に座っていたチャゲちゃんが「ひざ貸すから横になってね」と言ってくれて、その優しさに好きになりそうになった。食中毒か、熱中症か、、、とにかく1分でも長く寝て、明日分の元気を蓄えたい。

5月29日(日)晴れ

森道3日目。7時間睡眠により、どうにか体調が回復!本当によかった・・・。だがしかしすでに疲労は限界。Yogeeを聴きに恋人と休憩に出るも、暑さと腰痛でお互い顔がひどかった。さあやが遊びに来てくれて、積もった近況報告ができてうれしかった。どうにかピークを突破し、夜を迎える。働くと治る病もある。ステーキとソーセージを食べながら聴いた、大トリのエゴラッピンが最っっっ高にカッコよかった。トランペットとサックスの技巧に痺れた。単独ライブに行きたいほど惹かれてしまった。本編だけで大大大満足だったけど、アンコールの『サニーサイドメロディー』はちょっと感動しちゃったな。恋人とも、友達とも、家族とも、愛し合っていきたいねぇ。

片付けを終えて、次なるステージ、京都へ。

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