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ツルツルの石ころになりながら(5月9日〜5月15日)

今週のイラストはずいぶんと手抜きでごめんなさい・・・。笑 遊びだからね!!!!

5月9日(月)曇り

連休の晴天が嘘のように気温がグッと下がる。ちょいと地球さん、空気読みすぎなんじゃないの?と曇り空を見上げて、一週間ぶりの出勤。

この頃、残念ながら完全にネガティブモードに突入している。いつも上機嫌でいることがモットーなのに、できるはずなのに、どうしちゃったのよ、、と自問を繰り返す。

カラッとした気持ちを取り戻したくて、仕事終わりに一度は通り過ぎたビッグエコーへと向かった。約2年ぶりのひとりカラオケである。歌う曲は、2年前と変わらない。宇多田ヒカルやaiko、奥華子、絢香、あいみょんなど・・・鉄板のカラオケソングを次から次へと入れて、腹から声を出す。すると、みるみる元気が湧いてくる。

秋田が誇る高橋優の『明日はきっといい日になる』(をRihwaがカバーしたもの)は、東京で働いていた時の十八番だった。「まぁいっかと割り切れなければとっておきの笑い話にしよう〜♩明日はきっといい日になる。いい日になる。いい日になるのさ・・・」こんな風に言い聞かせて、一日一日を乗り切っていたなぁ。今よりももがいていたし苦しかったけど、必死にしがみつく日々の尊さだって確かにある。

1時間1本勝負のカラオケを終えた私は、すっかり前向きに方向転換し、コインパーキングへと向かう。すると、お財布を家に忘れたことに気づく。すごくいい調子だったのに、どうしてタダでは帰してくれないのだ。会社に戻るもすでにみな帰った様子で、駐車場の管理会社にも電話は繋がらない。

途方に暮れていると、あるお店の存在が頭に浮かんだ。みんなだいすき、ワインショップ「いときち」である。店主のお兄さんに事情を話すと、快くpaypayで1000円の小銭と両替してくれた。ワインショップを交番みたいに使ってごめんなさい。仕事中にも関わらず、「どうしたの!!なんでも言いな!」と親身な対応。この御恩は一生忘れません。倉敷にいときちがあって、本当によかったぁ。街に愛されるお店って、こんなお店だ。

5月10日(火)晴れ

今日はずっと作りたかったレシピのサンドイッチを作り、彼に持たせたらすごく喜んでくれた。車の中でかぶりつくと思っていたら、瀬戸内海を眺めながらアイスコーヒーと共に食べたという写真が送られてきた。丁寧に作ったものを丁寧に食べてもらうと嬉しいんだな。

ゴールデンウィークは、彼の12連勤によりいつも以上に生活がすれ違っていて(一緒に過ごす時間はあったけど、二人の時間はなかった)、ゴールデンウィークを嫌いになりそうになった。

関係が破綻する理由として、よく「生活のすれ違いで・・・」ということがあるけど、二人の時間がないと、わかりやすくコミュニケーション量も減る。二人で話せば全然問題ないってわかっているのに、我慢ならず「最近私たちすれ違ってるよね・・・」と言い捨てて、睡魔に負けて寝た。

5月11日(水)曇り時々雨

今夜は彼の職場でゴールデンウィークの打ち上げ(?)があるということで、岡山駅の方でハレの日夜ごはん。最初に彼から誘いを受けた時は、反射的に「私もかわい子ちゃんたちとおしゃべりしたい!!」と思いながら、絶賛ネガティブキャンペーン実施中だったため、「いや、行きたいけど、アタシ外の人間やし・・・(もじもじ)」という具合に悩んでいるそぶりを見せた。けれど欲求に逆らうことが苦手な人間なので、行った。結果、それはそれは愉しい夜で、おじゃまして大正解だった。こういうとき、自分の卑屈な気持ちからくる遠慮は本当にいらないなぁと学ぶ。

彼の職場には、どうしてこうも穏やかで愛される人が集まるのだろう(唐琴のやさしい凪が呼んでいる?)。floatの三姉妹、キュートすぎる個性が混ざり合いながらめちゃめちゃ仲良くやってて、見ていると女の子最高〜って気持ちになる。あぁ、かわいかった。

5月12日(木)雨

生活リズムのズレに心が折れそうになっていたけど、二人で過ごしたらやっぱり大丈夫だった。この疑いようのない幸せを私は守りたい。

そのために、周りの「ふつう」を二人の「ふつう」として持ち込まないこと。一人暮らしのときのマインドを忘れないこと(一人でも楽しめる)。彼は目の前のことに全力にならずにはいられない人。彼をだいすきなこと。以上のことを胸に留めておこう。

5月13日(金)雨

華金。久しぶりにシーシャを吸ったら、なんだかすごく癒された。タバコは断固反対だけど、煙を吐き出すことで邪念を吐き出す感覚はなんとなくわかったような。シーシャバー通いたいな〜。

5月14日(土)晴れ

今日は一日アネゴ(イケメンの前でそう呼ばなければOK!)とデート。

公開を待ちわびていた松坂桃李と広瀬すず主演の『流浪の月』を観た。李相日監督は、『悪人』『怒り』で衝撃を受けた。本当の悪人は誰?ということや、当事者にしか分からないことを外野は好きなように解釈する、そしてそれによってこんなにも生きづらい人がいる・・というメッセージは今作にも共通している気がした。「普通(大多数)であること」を正義として振りかざす人間の弱さは、朝井リョウさんの『正欲』にも通づる。

劇中で広瀬すず演じる更紗が言っていたように、人って、本当に見たいようにしか見ない。自分のことはまあ、いいだろう。それで救われることもたくさんあるだろうから。

でも、他人の事情を好き勝手に推測しておもしろがることはこんなにも醜い。噂話はそこら中に転がっているけど、知らないことは知らない。誰かを深く傷つけることに加担しているかもしれないという事実をちゃんと知っておきたいと思った。小説を買って帰ったので、理解が深まるといいな。

5月15日(日)晴れ

今日は同僚かつ同い年の女の子とデート。彼女はすごくしっかり者なのに、時折見せる弱さが人間らしくてすごく好き。お昼過ぎに解散予定だったけど、ついつい話が弾みカフェを二軒梯子し、さらには彼の職場まで足を伸ばし(結局カフェ三軒)、サウナまで入って夜ご飯をみんなで食べた。

前に会社の後輩を連れてきたときもそうだったけど、「現状を変えたい」という思いを聞くと、相手の性格を鑑みながら、すぐに彼の職場(カフェ兼サウナ兼ホステル)に連れてきてしまう。それは私自身が、この場所との出会いに心底感謝しているからに他ならない。好きな人はすぐに連れてきてしまう。人と人を繋ぐのは、思い立ったが吉日だと信じたい。

夜ご飯のトークテーマはもっぱら恋愛(途中、探偵に探偵をつけたらどうなるのかという極めてくだらなく笑えるテーマも挟みつつ)。傷つくことが目に見えている恋愛を、友達としては応援できない。ただ、もう一方で、すでに好きの沼に落ちた人を止めることなんてできない、、、とも思う(余程ひどい相手でなければ)。

だって今まで恋をした誰一人が欠けても、今の恋人とは結ばれていないはずだから。たくさんぶつかって玉砕して、転がり落ちて、ツルツルの石みたいになった先で彼と出会った。周りがいくらやいのやいの言ったって、恋愛は好きになった人とするしかない。

とはいえ、私にとって大切な友達には、なるべく傷つかずに済むよう、言いたいことを言いまくってしまう。でも、もし恋愛でボロボロになったとき、友達がいるから大丈夫だ!!と思ってもらえるような存在でありたい。ナゾに漢気を奮い立たせて眠りについた。

土日を二日間とも遊び倒すなんて珍しい。岡山でできた友達との予定で忙しいなんて、うれしい!スロースタートかもしれないけど、明日からもいい1週間になりますように。

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