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リバオケと比べちゃう脳だけど観てます/日曜劇場『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート』

私の玉鉄に似ている人が出ているけど、彼は誰?

いやいや、ホンモノの玉鉄だ。
役所勤めのオーラゼロ玉鉄!
ここまで消せるのか、オーラを。

玉鉄ファンとしては、ドラマの内容よりこっちの方がファーストインパクトだったのだが、ラストでさらに「えーー、どういうこと? 玉鉄どういうこと?」と混乱したのは、きっと自分だけではない(汗)。彼の演じるファゴット奏者・古谷にも、何やら秘密がありそうだ。

さて、今期の日曜劇場は、静岡県の地方楽団が舞台。ある事件をきっかけに音楽界から消えた世界的マエストロ・夏目俊平が、子どもたちの暮らすまちの楽団の指揮者になり、ほぼ絶縁状態の娘と向き合うことになる。夏目は、音楽以外は何もできないポンコツ。前クールまでは、あんなに仕事ができて料理上手なシロさんだったのに西島さん!

ドラマの設定が1年前に放送された『リバーサルオーケストラ』とよく似ており、リバオケ推しとしてはどうしても比べてしまう。ごめんなさい。リバオケの市長は楽団存続派だったけど、こちらの市長は楽団排除派。リバオケにはツダケン、こちらには違うツダ(寛治)さん登場。回ごとに一つの楽曲がクローズアップされるところも、ちょっと似ているかもしれない。ただ、リバオケの常葉朝陽と今回の夏目俊平の性格は正反対で、音楽に対する情熱は同じでも、その放出の仕方がまったく異なっている。また今のところ、このドラマは、夏目父娘の関係修復と2人が音楽に再び向き合うことがメインのよう。描かれるのは、楽団危機にまつわる人間模様だけではない。

「廃団確定もしくは寸前の地方楽団が輝きを取り戻す」という(たぶん)点は王道中の王道で、楽団員それぞれに過去のトラウマや厳しい現状があるのがお決まりだ。初回では、ティンパ担当の大学生・内村菜々の苦悩が描かれていた。この子は、夜ドラ『わたしの一番最悪なともだち』の主人公・ほたると同期入社の和佳奈ちゃんではないか。あのときも苦悩する不器用な役柄だった。演じている久間田琳加さんを認識したのは夜ドラで、それまで彼女のことを知らなかったのだが、調べたらもともとモデルとして活躍していたらしい。今後も注目したい。

初回ではまだ謎のままの若者たちも登場。彼らは、今後団員となるのだろうか。『僕の手を売ります』(関東では地上波放送が始まりますよ)で大桑の娘を演じた當真あみさん。同じく謎の若者役の佐藤緋美くんは、浅野忠信&CHARAさんの息子さんだ。知らなかった。さらに、公式サイトの相関図には満島真之介くんが!こちらも謎の人物としてアナウンスされている。

今のところ様子見のドラマだけれど、老舗のうたカフェ「二朗」の店主・二朗を演じる西田敏行さんの佇まいはさすが。コロナ禍で、世の中全体が誰かと一緒に音楽を楽しむことからすっかり遠ざかってしまった。二朗さんの思いが詰まった店には、音楽が好きな人たちが集う。観ているこちら側も、自然と足が向かいそうな趣きのあるカフェ。あの店は通いたいな。

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