グルテン

レックスは45歳。人生を前向きに楽しむ。電気技師だ。私のところに来たのはパニック発作が出始め、特に人前に立つとひどくなったからだ。前触れもなく動悸が激しくなり、息が上がり気を失いそうになる。甲状腺ホルモンの更新や原発性の心身疾患など、医学的な原因が不安症を引き起こしているのではないと言うことがわかったので、私はレックスに抗不安剤を投与することにした。しかし残念なことに薬では症状がわずかしか改善しなかった

レックスに何を食べたか尋ねるとソーセージとベイクドビーンズ。そしてケチャップをかけたホットドッグと答えた。飲み物はウォッカ。そこまで聞いたとき私は彼があげたすべてにグルテンが含まれていることに気がついた。そして彼を消化器専門医に紹介したところ、数週間後に、レックスは無症状のセリアック病であると診断された

グルテンを含む食品を口にするのをやめた日から、レックスの気分は軽くなり始め5ヶ月後には不安がなくなっていた。このような症例がある一方で、実際はそれほど単純な話ではない。
グルテンに過敏な人が必ずセリアック病になるわけでもないし、セリアック病を患っている人でも、脳への影響は一様ではない

しかしもしあなたが不安症に悩んでいるのなら、セリアック病の検査をしてみることをお勧めします。検査はしなくてもしばらくの間グルテンを含まない食品に切り替えてみて、不安症状が軽くなるかどうかを確かめてみるのも良いでしょう。
*脳の不調を治す食べ方  から抜粋しています


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