不安を和らげる食べ物

食物繊維
食物繊維とは、幅広い分類で、人間の消化酵素では消化できない成分全体を指している。しかし、人間の腸が分解できなくても、一部の腸内細菌にはできるのである。細菌によって分解される食物繊維は発酵性であると定義されている。発酵性食物繊維は、腸内の良い細菌、いわゆる善玉菌の増殖を促す。例えば食物繊維が特定の小さな糖分子に分解されると、善玉菌のビフィズス菌とラクトバチルスが増え、それらが脳の経路と神経伝達を活性化するので、不安が和らいで気分が上昇するのです。

食物繊維は様々な作用を通じて体重の維持にも役立つ。繊維質の食べ物はよく噛まないと飲み込めないため早食いができない。そのため満腹感も得られやすい。少ないカロリーで胃を満たすので食べ過ぎることなく満足できる。腸を通過するのにも時間がかかるため、満腹感が長続きする。

加えて、食物繊維には、脳も含め、全身の炎症を抑える働きもある。不安症患者では、脳と体の炎症のリスクが高まることを示す有力なエビデンスが見つかっている。

優れた食物繊維源として豆類、玄米ベリー類、麦をあげることができる。ふすまと果物を朝食、玄米と豆を昼食の中心にするだけで上記のうち4種を摂取できる。他にも洋梨、りんご、バナナ、ブロッコリー、芽キャベツ、にんじん、アーティチョーク、アーモンドくるみ、アマランサス、そば、丸麦などが高繊維食に数えられる。

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