しらたまの腫瘍のこと

思い出すと辛いことではあるけれど、もしも誰かの大切な文鳥さんのお役に立つのなら…

2021年の春に見つかった右の尾脂腺横に見つかった腫瘍
触れた時にあれ?何かあるのかな?って思ってから2週間くらいでどんどん大きくなって羽根が浮き上がるくらいに
人間なら背中の下の方に、にぎり拳大の大きさの腫瘍があるとイメージしてもらったら

右側の羽毛が盛り上がっている



かかりつけの病院(鳥専門ではないけれど鳥もかなり詳しく診てもらえる病院)にて、レントゲンと腫瘍と思われる部分に針を刺して検査
内臓の腫れはなく、おそらく腫瘍だろうと
悪性良性は摘出してみないとわからない中、治療の選択は2つ
経過観察か摘出手術
経過観察の場合は今後痛みが出るかもしれない(今も痛みがあるのかもしれない)
手術は負担も大きい、万全を期すけれど落鳥してしまう子もいると
まだ4歳、幸い他に体調の問題もない
家族とも相談して手術を選択しました

今まで祖父の家でも腫瘍の子はいなかったので、何か環境や食事に原因があったのではと先生に尋ねもしましたが、そういうことはなく文鳥は腫瘍ができやすいとのことでした
お薬で炎症を抑えながら手術を待つ日々
その間も腫瘍は大きくなってくるし、とてもとても長かった

手術当日は朝お預けして術後観察をしてもらって夕方お迎えの予定で
小さなからだに全身麻酔でメスを…
執刀医はベテランの先生
付き添うことはできないので不安で仕方なく、夕方お迎えで呼ばれた時は本当に安堵しました
切り取った腫瘍を見せてもらいましたがチョコボールくらいの大きさ!
大きかったので切り取ったところを縫い合わせることはできなくて保護の絆創膏とテーピングぐるぐる
痛々しい…

エリザベスカラーをつけるかどうか
病院で患部気にする様子がなかったのでストレスもかかるし、なしで行きましょうかと
ところが翌朝、絆創膏を剥がしてしまっていて!
残ってる絆創膏の残骸も剥がそうと頑張ってる!
再度病院に行き、エリザベスカラー装着
この時は執刀医の先生はいらっしゃらなくて別の先生が担当してくださいました
絆創膏もテーピングも貼り直し…
このときのテーピングがその後の問題に繋がる…

翌朝少し様子がおかしい
声をかけても反応が鈍い、その時にすぐ病院に連れていけば良かったのだけど仕事があり帰宅してからと思ってしまった

仕事から帰宅した頃には丸くなって膨れていて
そこで気がついたのは、朝変えた敷紙が汚れていないこと!
排泄ができていない
お尻を見たらテーピングがずれて総排泄口を塞いで排泄物がテープの間で固まっている
病院に連絡、タクシーがくるまでの間テープを剥がしてこびりついたものを湿らせた綿棒で取り除くも排泄する気配がない
何でこんなことに、昨日の夜からなのに何で朝気がつけなかったんだろう、ごめんね
タクシーの中でぐるぐる考えながら病院へ
その間にもどんどんしんどそうになっていって
上手く出せなくて力んだためか総排泄口脱も起こしていて押し込んで糸を緩めにかけてもらいました
水を大量に飲んでいてそのうが水でいっぱいになっていたそう(どうにか排泄しようと飲んだのかも)
テープ外せば出るはずと言われたものの、その間も排泄はなく
入院して観察もできるが深夜は人がいなくなると言われて連れて帰ることに
保温して様子を見ていましたが、しばらくしたらたくさん飲んだ水を吐いて立てなくなり
抱き上げたら2回ほど羽ばたくような素振りを見せてそのまま…
真っ赤なアイリングと嘴の色がさっと引いていって呼び掛け続ける娘に「もう行ってしまったと思う」としか伝えられませんでした
朝まで娘と交互に抱っこしてあげて
連れて帰って看取ってあげられたのは今思い返すと良かったのかも

病院に報告する時、テーピングし直したときに問題があったのではないですか?と聞いてしまった
院長先生からテープがずれてしまうことはあると思うと
執刀医の先生は術後食事、排泄の確認をしてから返してくれていた
再度テーピング後はそれがなかった
執刀医の先生からも電話をいただいてお詫びをされたけれど再度テーピングをされた先生からは何も…(病院としての対応としてはそれが正しいのだと思います)

ちゃんと観察できていなかったのが本当に申し訳ない
経過観察していたら?
絆創膏剥がしても2日様子を見たら執刀医の先生に診ていただけたのだから待っていたら違ったのかも?
今でも色々考えてしまいます
病理検査の結果は海綿状血管腫という良性のものでした

しらたまのお墓の隣にはハクモクレンを植えました
彼女によく似た小鳥のような白い花がたくさん咲くから
去年は蕾がつかなかったけれど今年は咲いてくれるかな


余談ですが、むぎは今も同じ病院で診てもらっています
通える範囲でこれだけちゃんと小鳥を診てくれる病院は他になくて
私は執刀医の先生ではない他の信頼おける先生を指名するようになり、これは当該の先生に会わなくて済むように病院が配慮してくださっているのか(それはあまり必要ともしていないのだけど)個室の診察室に呼ばれるようになりました

獣医さんの鳥も診れますは診れないことが多い、保定もままならない先生もいます
鳥が診れますな病院は貴重です
むぎはお触り嫌がるので半年に一度くらい検診に行きます
先生、むぎに話しかけながら、保定してくるくる隅々まで観察、羽根も広げられて、体重測って、糞の検査も
むぎも先生好きみたいで保定は暴れるけど本気で嫌がってる風でもなくあっという間です



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