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7日間ブックカバーチャレンジ DAY.1

このような企画がコロナ禍の時に流行っていたのだという。
そういえば聞いたことがある。
毎日、7日間、何も言わずに、本のカバー(表紙)をSARASU。

人が晒す本、というのは面白いものである。まぁ、開チン、みたいなもんであり、その人の趣味嗜好がわかるからだ。本棚を見るとその人の念能力がわかる、というのは、よく聞く話だろう。
ちなみに私は強化系。単純一途なのだ。

そして、このブックカバーチャレンジ、というのは、細かいルールがあるようだが、そんなものは無視する。何故ならば、これは雪雪のチャレンジであり、同時にオナニーであるからして、他人を巻き込んだり、制約を設けるなど以ての外だからである!

然し、制約と誓約……つまりは念能力は制約と誓約を設けることで、その能力を爆発的に、飛躍的に向上させるのだ。

前見て運転しろよ、クラピカ。

ならば、私も制約と誓約を設けよう。と、思ったが、やはり面倒くさいし、止めた。

このチャレンジは本の内容などに関しては何も言わずに晒す、というのが前提のルールのようだが、私は何かを言わずには居られない、沈黙は金、ではない人間なのだ。だって、強化系なのだから。


まずは1冊目だが、『コルヴォー男爵/フレデリック・ロルフの生涯』。

コルヴォー男爵、フレデリック・ロルフ、と、いえば、私がnoteで勝手に翻訳している『全一における希求と追慕』の作者である。

そう、私は今あの翻訳を放ったらかしており、それは胸のしこりとなっているのだ……。早く再開せねば……!と思いつつ、漫画家が休載がちになるのはこんな感じなんだろうなー、と思ったり。

さて、フレデリック・ロルフ。19世紀デカダンスのイギリス人作家。昨年、ついにその最高傑作と名高い、『教皇ハドリアヌス七世』が国書刊行会から刊行された、幻の作家。

退廃、放蕩、売れない、野垂れ死に、少年愛、聖なるものへの希求、愛への希求……、そして、両性具有。
私にとり、コルヴォーほど追い求めるテーマにシンパシーを感じる作家は、他に三人くらいしかいないのである(いるんかい)。

このブックカバーデザインがいいんだよねぇ。紫のカーテン、なのかな、このカーテンの奥に、ロルフがいるのだ。ロルフの写真は多くない。なにせ、問題ばかり犯して、嫌われていて、最期にはヴェネチアで一人淋しく孤独に死ぬのだから。だからこそ、その最期の作品に仮託した愛に泣けるのだが……。
聖職者になりたくてなれなかった作家、というのは、まるでマーティン・スコセッシのようだが、スコセッシよりも余っ程神様に挑戦してるのだ。

この書籍は2005年発売、試論社から刊行されており、コルヴォー研究の第一人者である河村錠一郎氏の著作。

コルヴォーに関してはこれらの本がおすすめだ。てゆーか、これしかない。

そして、『教皇ハドリアヌス七世』を訳した大野露井氏は最近処女小説集を刊行された。
私はまだ読んでいないが、何れは購入予定である。

5月11日(土)、1冊目。

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