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7日間ブックカバーチャレンジ DAY.5  長い映画嫌いなんだよね。 

蓮實重彦が苦手である。
だって、とっても、難しいんだもの。と、いうか、何を言っているのか、わからないんだもの。
なにせ私は馬鹿だから。
でもこの本は、銃口を向ける小明シャオミンに撃ち抜かれて買っちゃったの。

と、いうことで5冊目は蓮實重彦著、『ショットとは何か 実践編』。
2024年講談社刊行。

さて、小明シャオミン。エドワード・ヤン監督の『牯嶺街少年殺人事件』の言わずと知れたヒロインだが、まぁ、この映画、長いですね〜。3時間を超えていますからね。特別版では4時間近いので。

まぁね、今の時代、なんだかんだ、映画は長いですよ。大作は基本2時間30分は普通でしょう。これね、逆行してます。逆光じゃありませんよ。眩しくはないんですけど、明らかに時代に逆らってるわけですね。
だってですね、今はね、コスパ、タイパの時代でしょう。タイパ。わかりますか?大麻パーティーじゃありませんよ。タイムパラドックスでもない。タイムパフォーマンスのことです。今どきの若者、ナウなヤング、つまりは、未来の日本を背負って立つ人々のことなんですけどね、皆時間がないんですって。色々なこと、やらなきゃならんでしょう。見なくちゃいけないもの、たくさんあるんでしょう。ですからね、皆もうタイパですよ。ファスト映画とか、速読とかね、そんな感じなわけですね。私もね、それに関しては少しばかり思うところはござーすよ。でもね、そんなの人それぞれですし、反対に、人生、あまりにもたくさん楽しいことをチョイスできる、そんな薔薇色の未来がやってきたと捉えるのはいかがざーしょか。
まぁね、だからか、そんなに時間がない、時間がない、そんな時代にエドワード・ヤン、そして、蓮實重彦ですよ。これはもう逆行しすぎですね。テネットですね。TENET、テネットです。観ました?TENET。ほら、あの人、主演のね、ワシントンですよ。親父がイコライザーの。ロバート・マッコールの息子です。え?役と役者を混同しているって。でもね、それって逆に役者としたら役者冥利に尽きるじゃありませんか。だってね、観客の認識をシェイクさせるなんて、そりゃあリー・ストラスバーグだって草葉の影で泣いてますよ。まぁね、そんなエドワード・ヤンですよ。台湾のね、天才監督ですね。色彩が美しいですね。画作りがかわいいですね。本当にきれいきれいでかわいいかわいい、キッチュな画作りでね。清潔感、ありますよ。映画的、色彩的清潔です。こんなに清潔な映画を撮る人は他にまぁ、いませんよ。清潔さ、大事ですね。私はね、これを観て、長いな、思いました。そらもう思いました。でもね、それと同時にね、冷水で手を洗ったようにね、とても手が神聖に、目が神聖になった、そんな感慨、受けましたね。

でもね、この映画怖いなぁ〜。怖い怖いですよ。男の子、男はね、恋するともう盲目なんですね。やっぱりね、前しか見えなくなりますから。

まぁね、でもね、この本ね。やっぱり難しいのね。だって、蓮實重彦だからね。正味ね、全部読んでません。それはもう仕方ありません。私はジャケ買い専門ですからね。私もね、タイパ、やってみたいんでね。

5月15日(Wednesday) 5冊目。

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