見出し画像

【徒然草 現代語訳】第九十六段

神奈川県大磯の仏像専門店、仏光です。思い立ってはじめた徒然草の現代語訳、週一度程度で更新予定です。全244段の長旅となりますが、お好きなところからお楽しみいただければ幸いです。


原文

めなもみといふ草あり。くちばみにさされたる人、かの草をもみてつけぬれば、則ち癒ゆとなむ。見知りておくべし。

翻訳

メナモミという草がある。蝮に噛まれた人に、この草を揉んで塗りつけると、即効くらしい。知っておいた方がいいね。

註釈

○めなもみ
メナモミとおぼしき草は実は三種類あり、ここに書かれている「めなもみ」は、どうやら「オナモミ(蒼耳)」のことらしい。


蝮って、つい最近まで愛玩動物として飼ってもよかったそうですが、2020年より法律で禁止されました。

追記

毒蝮三田太夫さんを一度街角でお見掛けしたことがあります。

この記事が参加している募集

古典がすき