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懐かしさを思い出すアルバム

最近実家に帰ったときに子どもの頃の写真を見返す機会があった。
弟が結婚式の動画で使う写真を取りに来たからだ。
赤ちゃんの頃から大学生ぐらいまでのアルバム。
大人になればなるほど写真数は減っていくが、それでもたくさんの写真がああった。
私は長女なので赤ちゃんの頃はひとりで写真に写っていることが多いが、弟のアルバムは常に横に私がいる。
明らかにひとり目とふたり目の写真の量が違う。
これもふたり目の宿命か…と思ったが、姉弟で楽しそうに写っていることが多かったのでまぁいいだろう。

写真を見返すと両親は休みの日に色んなところに連れて行ってくれたことが分かる。
休みの日なんて寝てゆっくりしたいだろうに。
色んな所に出かけている。
弟とふたりで「こんなにお出かけしてたんだ」とびっくりした。
写真からとても愛情をかけてもらっていたことが分かるし、私も弟もお互いに子どもの頃は可愛かったんだなぁとちょっとだけ自己肯定感が上がった。
家族で出かけたときに必ずといっていいほど写真を撮っていた。
写真を撮るときは基本的に家族の誰かが誰かにカメラを向けるため、家族4人で写っている写真が少ない。
ユニバとかはクルーさんがフォトスポットで撮ってくれたりするので家族4人で写っている写真が多かった。
幸せそうに笑っている私たち。
ちゃんと家族やってんなぁ…と思った。

大人になるにつれて写真が人物(私たち)ではなく風景になっていくのは、写真を撮られるのがあまり好きではなくなってきたからだろうか。
今思えばもっと家族で写真を撮ればよかったなぁという気持ちにもなる。
なんとなく写真というものが恥ずかしくなってくる年頃だったのだろう。
プリクラはあんなに撮ってたのにね。

弟と写真を見ながら思い出話をして大いに盛り上がった。
幼稚園のとき、同じ課題でカメを粘土で作ったときの写真を見て大笑い。
私のカメはなんとかカメと認識できるが、弟が作ったカメはエイリアンみたいだった。
そんなしょうもないことで久々に姉弟でゲラゲラ笑えた。
とても素敵な時間を過ごせた。

弟から結婚式に新郎新婦ともに20人ずつ友人を呼ぶんだ~と言われて「20人も呼べる友達いるの!?」と心の底から失礼なことを聞いてしまった。
言ってから、失礼な発言だったな…と思ったがもう口から出たことは取り消せない。
ほぼほぼ大学のサークル仲間らしいが、20人も呼べる人望が羨ましい。
なんとなく勝手なイメージだが結婚式って人生の通信簿的な側面がある気がする。
それまでどんな人と出会えたかを見られる会。
仮に私が結婚式をしても、誰も呼べないかもしれない。
お金で人を雇わないといけないかもしれない。
弟の結婚式はたくさんの人にお祝いしてもらって、素敵な式になれば良いなぁと思う。
おめでとう。

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