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【NYY】Snell獲得は起こりえる?…(ST雑感①)

先週より2024年シーズンのスプリングトレーニングが始動し、ヤンキースの投手・捕手陣もフロリダ州タンパ入り。そして昨日には野手陣も勢揃いし、今週末には早くも試合が始まります。Juan SotoのNYYギア、めちゃくちゃ似合ってて変な声でました。

そして今回は、スプトレ開始後に気になったトピックをいくつかまとめてみます。時系列はバラバラ。


①キャンプ球場の改修整備

ヤンキースは1996年以降、フロリダ州タンパに建設したGeorge M. Steinbrenner Fieldを拠点に春季トレーニングを行っていましたが、このたびクラブハウスが改修されたとのこと。

取るに足らないニュースにも思えますが、このGMS Fieldを本拠地にしているのはヤンキースだけではありません。NYY傘下Low-A級のTampa Tarponsがシーズン中に使用している球場でもあります。
今季は各種媒体にてTOP100入りを果たしているRoderick Ariasを筆頭に、George Lombard Jr.やHenry LalaneといったトップネームがTarponsプレーする予定であり、これはモチベーションがあがりそうですね。個人的には下部組織では存分にハングリー精神を培ってほしいと思っている昭和脳なので、ちょっと豪華すぎる気もするけどね。

②Carlos RodonがMAX97mphをたたき出す

2022年オフに6年162Mの大型契約で入団したにも関わらず、怪我と不振によって散々であったCarlos Rodonでしたが、現時点ですでに球速97mphを記録したとのこと。

Bryan Hochも投稿しているように、昨年同時期にはMAX92mph程度と球速が伸び悩み、その後に左腕を負傷したことを踏まえると、ケガを払拭し、完全体に近いRodonが帰ってきたように思います。
口々に言われていますが、Rodonが一昨年までの支配力を取り戻すだけでヤンキースは数段上のコンテンダーへバンプすることは確か。早速現地土曜日のSTで先発登板するとのことで、試金石となりそう。

③J-DOMのリハビリは順調

昨季9月、20歳でMLB昇格を果たしたものの、右肘故障によってTJ手術を受けるという、儚いデビューを飾ったJasson Dominguez。昨年手術時点においては、2024年8月頃の復帰をターゲットにしていましたが、順調に患部が回復しているのか、すでに60ヤード程度のキャッチボールを実施しているとのこと。

今年に入って「Dominguezは4-5月にリハビリゲームを行い、6月にはMLB復帰を果たすかもしれない」との噂が出てはいたものの、ここまでスムーズな回復状況を見ると信憑性はありそう。サービスタイム的には0年31日の消化となっていますが、6月下旬復帰ならスーパー2を概ね回避できるとされる5月下旬に、31日足す形でぴったり調整できそうだな~なんてことも思っています。
ただ、第4外野手にTrent Grishamを有し、Everson Pereiraも立ち位置を失っている状況で、J-DOMが早期復帰しても戦力強化に繋がるのか?と言われると…。
なんにせよ、焦って早期昇格させる必要が一切ないロスター状況です。

④Giancarlo Stantonさん、変わり果てた姿で登場

心ない某ファンから「ケガしにくさG」「アンタッチャブル」「ヤンキースのA・R・E」と揶揄され続けてきたStantonでしたが、今季のスプリングトレーニングには大幅に減量した様子で登場。Stantonといえば筋骨隆々で浮き上がったヒップが印象的でありましたが、同じく巨漢のJudgeと対比すれば一目瞭然。ただ、体重を落としたことは認めた上で、何ポンド減量したかは公表しませんでした。

昨季オフ、Joel Shermanに煽られ暴走したCashmanに「"going to wind up getting hurt again, more likely than not, because it seems to be part of his game."(彼のゲームの一部であるように、Stantonは再びケガをするだろう)」と匙を投げられたことはご存じのとおり。
ただStantonのプロ意識というか、このCashmanに対して反抗する態度を見せるのではなく、減量という姿勢で示すあたりは流石だなと。
すでにNYY在籍7年目を迎えており、クラブハウスで彼が放つ忠誠心やひたむきな姿勢は若手にも浸透。今度は成績を以てして、かけがいのない存在となる年にしてほしいですね。

メカニクスに関して、「クローズドスタンスやめた?」疑惑が浮上していますが、どうでしょうか。既出の映像アングルだけだとまだ判断しかねますが、不振にあえいだフォームに変化が必要なのではという点は同意。

⑤Blake Snellの電撃獲得は起こりえるか

Borasがエージェントを務める大物FA選手の去就が未だに未定であり、昨季NLでサイヤング賞に輝いたBlake Snellもその一人。昨年12月にはヤンキースが5年150Mの契約をオファーした、といった与太話も流れたものの、一向に進展せず。その間にStroman獲得が成立し、Snellの件は自然消滅したかに思えました。

しかし今週に入って、ヤンキースがSnellに引き続き関心を持っていることが報じられるなど、再び移籍の噂が加熱。もっぱら「オプトアウト付きの高額&短期契約」の提示がファンベースに指示されている印象です。それこそRodonがジャイアンツと締結した契約(2年44M&OptOUT付き)をより膨らませたイメージでしょうか。

ただ、すでに300Mに膨らんだサラリーをさらに押し上げるとなると、国際ボーナスプールの減額やドラフト指名権の降格といったペナルティを受けることは避けられず、オールインを覚悟しなければいけません。

個人的にはColeとRodonの契約がまだまだ残る中、傘下に投手プロスペクトが潤沢かつ、来年までStromanが確実に残る状況ですので、短期であってもSnellの獲得は極めて懐疑的。ただ、WS優勝へのブーストをかける意味では強烈な処方箋になり得るでしょうな。

しかし、Boras案件の筆頭としてMontgomeryが挙がるのがなんともむず痒い。

⑥Scott Effrossが背中のケガで出遅れ

2022年夏にカブスから獲得したものの、9月にTJ手術を実施したことで昨季全休となっていたEffrossですが、12月に腰をケガし、手術を受けていたことが判明。

復帰は夏までかかる見込みであり、盤石に仕上げた中継ぎ陣に新たな綻びが生まれました。保有年数が長く、腐りにくい変則投手であったことで当時傘下でも屈指の有望株であったHayden Wesneskiを出してまで獲得したわけですが、早くも大失敗の予感。
Danny WatsonがEffrossの椅子を奪ってもなんら不思議ではありません。

最後に

できればあと2回ほどST中の出来事をまとめたいところ。特にGMS Fieldは各種トラッキングがBaseball Savantでも参照可能であるため、この辺も取り上げられればと思います。


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