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【NYY】Alex Verdugoをトレードで獲得

日本時間12月6日11時8分、のんきにTrade ValuesでSotoの対価で遊んでいた最中、衝撃のDealが飛び込んできました。

ライバル球団のボストン・レッドソックスから右翼手のAlex Verdugoを獲得したとの一報。ヤンキースからは3人の投手有望株が送られたようです。

★NYY獲得
OF Alex Verdugo

☆BOS獲得
RHP Richard Fitts
RHP Greg Weissert
RHP Nicholas Judice

 手短に、本トレードの雑感をまとめていきますが、もしかするとnote執筆中に別のトレードも起こるかも。

①補強ポイント?左打外野手の確保に成功

大谷の移籍先につぐホットストーブの話題はJuan Sotoのトレードに他なりませんが、ヤンキースが同じコンプレッションである左打外野手を確保した点は非常に関心を集めるところ。今季は主にBOSで右翼手を務めたものの、中堅手・左翼手の経験も豊富であり、完全にSoto獲得のレールを塞いでいるというわけではなさそう。

Verdugoといえば個人的に元LADプロスペクトでメキシコ代表選手という印象が強いです。Mookie Bettsの超大型トレードによってボストン移籍を果たし、初年度2020年にはBA.308 6HR OPS.845を記録しています。その後も10%台の三振率、平均以上の打率を残しながら既にFAまで残り1年という位置に。NYYは今夏から彼の獲得調査を行っていたと記憶していますし、「全くの予想外」という感嘆詞まではつきませんでした。

■打撃

特徴的な構えとは対称的に、堅実なアプローチを有するピュアヒッターであり、過去3カ年はいずれもxBAで上位10%程度に属しています。また、毎年のように三振の山を築き上げているNYY打線とはことなり、低いK%も違いを生み出すという点においてGreat。ここは今季変貌を遂げたGleyber Torresも同様であり、打線に厚みを持たせることは間違いなし。

ただ、ISOやSLGは決して高水準とはいえず、wRC+も平均程度。やはりSotoとはこの点において大きな差があるでしょうか。ただ、Baseball Savantによればヤンキースタジアムとの相性は抜群であり、本塁打増加の期待は少しあります。

■守備・走塁

すでに27歳であり、BOS入団後のような守備でのプラスを見込むことはやや難しいと思われます。特に2022年はLFでOAA-4とかなり数字を落としており、より広大なフィールドでの対処を求められる点において不安はあります。(もちろんこれもSotoに言えること)ただ個人的には球際に強く、駆け引きのセンスはまだまだ健在かと。

走塁に関してはもともとリーグ上位のスプリントではないものの、顕著な衰えは見られません。むしろNYYなら走らせる気も。

■所感

Sotoに注ぎ込むかどうかを抜いても、これで外野が1枚うまったわけで、恐らく次のNYYに起きるDealが全てを決めるかと。ただ、Pereiraが渋滞することを考えると、私はSotoからフェードアウトしていく線を予想しています。

そもそもVerdugoは来季FAなこともあり、2024年のサラリーは約9MM程度。NYYの予算を鑑みるに、これでSotoと山本の両穫りというプランは消滅したのでは?と感じました。

彼はメキシコ代表で来日した時から好きな選手だったのですが、髭剃るのか~となっています。来季のSteamerによる予測WARは1.8と、昨年同時期に比べて大幅に評価は落としていますが、活躍に期待。一方で彼にフルタイムの中堅手をやらせるというプランでないことを祈っています。

②余剰要員を放出。とはいえ豪華な布陣

今回BOSへ放出したアセットの所感としては、「結構だしたな」というもの。
Richard Fittsは怪我明け2年目のフルシーズンで152.2回 K/9=9.61 BB/9=2.53と2A最上位の投手成績を残しており、NYY傘下における先発有望株の中でも4~6番目の評価を受けている存在です。ただし、その1~3番目に位置するHampton、Thorpe、Warrenより優先順位が低かったことは確かであり、彼らがMLBに羽ばたいていくとしたらばFittsの居場所がなくなることはすでに分かっていました。来年残っていてもロスターセットのタイミングで放出されていたでしょうし、彼をなんらかの交代人員に含めたことは既定路線であったと思います。

またGreg Weissertは昨季3Aで傑出したパフォーマンスを披露したご自慢のヘビーシンカーボーラーでしたが、今オフにノンテンダーの候補となる程度には評価を落としていました。ロスター枠を確保&ブルペンの余剰要員であった点、来季29歳という点からしても、彼の放出は理解できます。

そしてNicholas Judiceに至っては今季ドラフトにて8巡目獲得を果たした投手。203cmという体格からもわかるように、近年のNYYが乱獲している大卒素材枠の一人。MAX100mphのヒーターは最も評価が高いプロスペクトでありますが、NYYは先発起用も考えての指名だったかもしれません。言ったら悪いですが、彼の代わりは来年のドラフトでもIntFAでも獲れるかなと甘く見積もっています。

ただ、BOSからすれば保有年数の短いVerdugo1人で傘下投手陣に厚みを持たせることのできた良トレードだったのではないでしょうか。

最後に

実はVerdugoをSotoトレードのパッケージに含める…なんて話も出ていて錯綜状態です。僕はVerdugoで来季を乗り切るほうが、より柔軟な補強戦略を立てられると踏んでいますが…。簡潔ですがこのへんで。

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