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【NYY】Jared Serna、更なる躍進を期待【Short】

Jeter DownsやCody Morris、Cody PoteetにBubba Thompsonといったリプレイスメントレベルの選手獲得が相次いでいますが、個人的に明るいニュースだと感じているのがメキシコ冬季リーグに出場しているJared Sernaの大活躍ですかね。ざっとまとめていきます。

メキシコ冬季リーグで大活躍

現在High-A級に所属するヤンキースプロスペクトのJared Serna 21歳ですが、平均年齢29.2歳というレベルの高いリーグにおいてトップパフォーマンスを残しています。
61試合に出場し、BA.310 7HR 13盗塁 .365/.478/.844という成績であり、リーグ平均OPS.693と比較しても傑出度の高さが伺えます。実際BAとSLGは全体16位、OPSは全体19位。冬季リーグの中ではドミニカンリーグに次ぐと言われる当リーグにはIsaac Paredesなども参加しており、盛り上がりもひとしお。

個人的に興味深いと思ったのが、本職の2B/SSでの出場のほか、LFでも16試合に出場している点でしょうか。後述するチーム状況に鑑みても、こういった幅を持たせられるのはいいことですよね。

Sernaが所属しているチーム・Charros de Jaliscoは本日行われたプレーオフにも出場していましたが、準決勝で敗れたため、Sernaのセカンドシーズンはこれにて終了でしょう。

Sernaの立ち位置はいかに

Jared Sernaは21歳であるものの、シャットアウト直前の2019年IntFA組であるため、2023年にようやくフルシーズンを経験しました。Low-Aでの95試合で19HRを放つとシーズン終盤にはHigh-Aへ昇格を果たしており、見事傘下Top30有望株に上り詰めました。二遊間に残れる守備力や走力と相まって、非常に面白い存在となっています。懸念の身長については、Fangraphs等では5' 6"(168cm)扱いとなっているものの、メディアや試合を介して見ても5' 8"(172cm)程度はありそう。

問題なのはNYY傘下内でのポジション争いに打ち勝てるか否か。MLBクラスを見てもSSには長くAnthony Volpeが座りそうな様子で、LeMahieu一塁コンバート後に2B/3Bの椅子を奪い合う恰好になりそう。
Peraza・Cabreraはオプションの筆頭候補であり、AFLで躍進のDurbinやトレード移籍のVivasも見逃すことはできません。Sernaより下位組織に位置するも、AriasやLombard Jr.が球団内での序列も上に位置しています。
そんな劣勢において、Sernaがメキシコ冬季リーグにて外野守備を積極的に行っているのは朗報であり、たとえば思わぬレンジの広さからセンター守備に裾野を伸ばせるようであれば彼の価値はとんでもなく跳ね上がります。

個人的には傘下内でメキシカンの有望株が少ないこともあり、華のある彼をMLBの舞台で見れたらな~と思っていますが、すでにイリジブルな点からもTDLのアセットとして放出される未来はあるんだろうなと。いずれにせよ引き続き注視したいプロスペクトですよね。


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