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あのたび -ままならない船情報-

 国境のモタアイン(Mota ain)から近い、少し大きい町アタンブア(Atambua)へ4000Rpで移動。20000Rp(≒280円)の宿に泊まる。

 次は船で少し北のアロール島カラバヒ(kalabahi)へ移動するつもりであった。が、聞くと船便は週一で水曜朝だという…。本当かよ。今は木曜日。また6日間の足止めだ。

 外国の電車やバスの移動は難しい、それ以上に船の移動も難しい。便数が少ないからだ。さらに今いるアタンブアは内陸の町で、実際に船が来る港はアタププ(Atapupu)という所だ。アタンブアから北に20キロの海岸沿いである。2003年当時はネットが普及しておらず知っている人に聞くしかない。

 だから実際にアタンブアに船会社やツアーがあるわけではなくアタププまで行かなければ本当の情報はわからない。ある者に聞くと月曜だといい、またある者に聞くと火曜日だという。何日かかけて聞き込みした結果、月1火1水3という回答で正解はどれだかわからない。さらにアタププではなくタルタバルから出港だよという人までいる。もう何が何だか。

 仕方なくアタププまで気合いで一度歩いて行ってみることにした。交通手段があるのかわからなかったからだ。糞暑い中歩いてホントに24kmもあったよ。海が見え港らしき場所があったので、カラバヒまでの船はいつかと聞くとアタププからは船がなく、グリタから出港だという。どこだよそこ。朝6時か10時だという。どっちだよ。

 いやもう信じるよ。水曜朝6時グリタから船が出発、ね。まあ乗れなかったらそん時はまた考えよう。めんどくさくなった。

 帰りはさすがにベモ(乗り合いバン)に乗った。ドライバーにアタンブア?アタンブア?と尋ねて大丈夫らしかったので。4000Rp。

 移動は旅の醍醐味ではあるのだが、移動のめんどくささがなければ旅はもっと楽しいと思う。

 水曜朝までの間、だいたいアタンプアの町は歩き回り安い地元向け市場や路上屋台などでいろいろ食べた。

 気に入ったのはピサンゴレン(焼きバナナ)1000Rp。サテ(焼き鳥)10本3500Rp。

 初めて食べたのはエスチャンプル(かき氷)1000Rpこれはめちゃ旨い。だた下痢になった。ウビ(ふかし芋)500Rpこれは日本の焼き芋よりも甘くて旨い。シンコン(ポテチのようなもの)1000Rpこれは缶ビールのビンタン6500Rpのつまみにちょうどよい。日本のおにぎりとほぼ近いツナおにぎり1500Rpもあった。

 それとアタンブアはよく停電した。だいたい2日に1度はろうそくで過ごすことになった。

インドネシアルート

(つづく)


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