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肩書

この名刺入れ、購入してから30年近く愛用しています。
その間、一体幾つの肩書が名刺に刻まれてこの中に入っていたのだろう。

若い頃から、肩書に拘り、同期に負けたくない一心で、昼夜問わず、なり振り構わず働いた。

50才を超え、転職し、肩書に拘る世界に、一線を引きたいと思っていた。

でも、気づいたら、また新たな肩書。

この名刺入れを持っている限り、
こうした世界から完全に逃れることは出来ないのかな。

でも、今は肩書に拘ることはなく、
むしろ自分の肩書を利用して、どうやって他者の役に立てるのか、が日々の最優先課題。

いつの日か、肩書から全て解放され、
この名刺入れとも決別する時が来るのを、
少しだけ楽しみにしている。

会員証でも入れて持ち歩くかな。
あとは、スーパーマーケットのメンバーズカード、か。

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