オシャレおばあちゃんズを見て

私の勤務する老人ホームは、目ん玉が飛び出るほどお金持ちの高齢者たちが入所している。

人それぞれの価値観や生活習慣があるけれど、下記のような人たちが一定数いるの。

朝起きて、シャネルやディオールの服を着て、ピアスやブローチを選び、お化粧をし、香水を付け、わたしたち介護士が車椅子を押して朝食へ行く。

レストランまで行く途中、「このピアスとブラウス合ってるかしら？リップ派手じゃないかしら？テーブルでご一緒する方に不快な思いさせないかしら？」など言う。
「え？ものすごくお綺麗だと思いますけど。完璧じゃないでしょうか」と正直に答えるの。

彼らはすごいなって思う。

朝から相手を不快にさせない身支度を考えてるなんて。

朝からピアスやブローチを優雅に選んでるなんて。

朝からハイブランドの服を着て一日中過ごすなんて。

オラ真似出来ねえ。

たかが朝メシじゃねえか、って思っちゃう。

仕事行くだけなら、オラ適当に着やすい服を選んで、適当にメイクをして、髪なんか手ぐしでささっとまとめて、適当に適当にやってまっさ。

デート前だってそんだらことしねぇ。

もちろん前掛けエプロンして、ノーブランドの着やすい服を着て、メイクしないおばあちゃんたちもいる。

んだども（なんか今日訛る）めんこくしようってその気概、最高でねえか！

朝からシャネルは出来ないけど、もうちょっと自分に色々かまけてもいいなと、オシャレおばあちゃんズを見て見習おうと思った。

そしてね、お金持ちというのはやはり耳たぶがぶ厚い人が多い（気がする）

厚いなんてもんじゃない。

仏像？と思うほど垂れ下がり、歩くとビヨンビヨンゆれるの。

こないだ触らせてもらったら、アレだ！アレ！

インドカレーについてくるナンだ。

なものですから、早速インド料理店に出かけバターチキンカレー&ナンを注文。
（生まれてからバターチキンカレーしか頼んだことない）
サラダ、ドリンクも付いて950円。

ああ、これだよ。

このプヨンプヨンとした気持ちいい柔らかさ。

おばあちゃんズの耳たぶを美味しそうと思う今日このごろ。