ぺぺ高橋

20年1月に脳出血発症。以降その後遺症で左半身麻痺の1級障害者となる。21年11月に上…

ぺぺ高橋

20年1月に脳出血発症。以降その後遺症で左半身麻痺の1級障害者となる。21年11月に上京生活に見切りをつけ電動車椅子に乗り単身帰郷。現在、再就労を模索しつつ中古物件で一人暮らし。https://ameblo.jp/brokenbody 22年9月よりアメブロ毎日更新中。

最近の記事

子供が望めば…

本日の末尾リンクの本は、上京したオレがおそらく成人前に購入してそれ以降私蔵しているものなのですが、今回ふとしたきっかけで知り合いへ一時的に貸与することになりました。 この本に関しては、これまた縁は異なもので、このムックの編集人や発行人と後に40代前後で一緒に仕事をすることになっていたとはと、今回の件で改めて奥付を見て気づいた次第です。 業界というか、世間はおそろしく狭い。併せて、己の志向する方向性は成人前とその後もあまり変わらなかったのねと感じ入りました。 それで、なぜ

    • さらなる老いの実感…

      今日は、早い話が昨日の話の続きです 中古マンションのユニットバスの浴槽縁と天井を突っ張る形で固定する垂直ポールを浴室に設置しました。 このことで洗い場に介護チェアを配置し、以前より簡便にシャワー浴ができるようになりましたし、将来的な自力シャワー浴の可能性も広がったのは事実なのですが、その反面でオレの心は正直なところ怯えています。 日常生活におけるマイルールや、いったん決めた自分の手順、流儀に固執してしまうのが老化の証なのはわかってはいるのですが、新しい環境で新しいことを

      • 入浴環境の進化

        日常的にオレは、過度なコストや他者に手間をかけない形で、単独で暮らせる環境を模索しています。スマホで介護用品やその運用方法の現実的なところの情報を常に収集しながらね。 そして、今月の下旬でこの中古マンションを購入し転居入居してから8ヶ月が経過となるのですが、この年明けから介護用品業者の担当の方に提案していた内装工事なしで取り付けることのできる浴室ポールの設置が、昨日無事に完了しました。 コレで、洗い場に高さのある簀子を置いて床面を底上げしてから浴槽に設置したバスボードに座

        • 時にはシネフィルな夜「怪物の木こり」

          亀梨くん主役、ヒロイン吉岡里帆、捜査側に菜々緒を配しているサスペンス映画なのですが、監督が三池崇史なので、邦画にしては意外とグロい。 ただオレは、脳チップ絡みの犯罪モノという角度からの興味1択。 脳チップに関しては、先日イーロン・マスクが脳性麻痺患者への人体治験を始めたとか、近く始めるとかの報道がなされていましたが、脳の働きを抑制したり増幅したりバイパスすることで制御しようという試みは電磁波治療も含めていろいろな角度からのアプローチが模索されていて、今後10年もあればある

        子供が望めば…

          この歳になると、邂逅こそ最上の喜び…

          先週は小中学校の同級生男子と、今朝は稀少な小中高3つとも同じという同級生女子と、2週にわたってウチの近所で向こうから声をかけられる。それもリハビリへの行きしなや帰りしなだから、オレとしては少し虚を突かれた感じ。 脳出血発症以降のオレは、やはりマルチタスク能力がそこそこ低下しているのか、電動車椅子による移動時は、その操縦に意識の大半が割かれているようで、周辺視野や状況に対する注意力は以前よりもかなり散漫で乏しい。 早い話が、安全運転に終始することで精いっぱいなのです。健常者

          この歳になると、邂逅こそ最上の喜び…

          時にはシネフィルな夜「ブレスラウの凶禍」

          またキツいモノを観てしまった。 ポーランドのミステリー映画。世間的にはポーランド版の「セブン」と言われていることからも、いろいろエグいです。とりあえず本家より殺害方法や遺体をかなりキッチリ見せてくれるので、悪趣味耐性の低い方は避けた方が賢明です。 馬に遺体を市中引き回しさせるやら、文字通りの劇場型犯罪と言うべきなのか、オペラの最中の舞台で女性官僚が悲鳴が出せないよう声帯を切られた上で火炙りにされるとか、その悪趣味ぶりは極まりない。 そして、どれもが過剰に残酷な殺害方法が

          時にはシネフィルな夜「ブレスラウの凶禍」

          時にはシネフィルな夜「パワー・オブ・ザ・ドッグ」

          ステキなモノを観た。 ホントはバカなサメ映画の話を書くつもりだったのですが、それは追々順延で。 とりあえず、今年の上半期で観た映画の中では個人的にはベストワンほぼ確定かも。 ちなみに、末尾リンクでは内容が詳しく解説されているので、観るつもりのない方はともかく、ネタバレ免疫反応が激しい方は観る前には読むのをやめておいた方が賢明です。 この映画、とにかく画力が素晴らしい。 ニュージーランドの女性監督の作品で、1925年のアメリカのモンタナの牧場を舞台としているのですが、

          時にはシネフィルな夜「パワー・オブ・ザ・ドッグ」

          ベランダ鳩対策の進展

          ウチのマンションのベランダがある南西側には、2階から最上階まで鳥よけネットが張ってあります。 それでも何匹かの鳩が、どこかしらの穴を経由してベランダに入り込みベランダ床面を糞で汚しにやってきます。 それ以外にも鳥よけネットの網目自体は1センチ四方なので、それが張ってあるとベランダの細めの鉄柵には、うまく止まれないようで、もっぱら厚みと幅のあるコンクリート手すりの方にも止まりに来ます。 末尾リンクのようなキラキラグッズとかいらないCDを吊るしたりといった鳩よけの方策は、し

          ベランダ鳩対策の進展

          隠すものはあんまりないオレ

          年に複数回ある障害者枠の求人に対してトライして、4度目の不採用となったことはお伝えしましたが、オレのような高齢中途身体障害者は、再就労に際して、何事もオープンにして応募するしかありません。 そもそも電動車椅子での通勤になるし、見た目で左半身が動かないのは隠しようがないですからね? 就労中の動線確保、トイレの環境など、バリアフリー設備もある程度ないといけないので、既存施設が整備されていない場合は、改めて改修をお願いすることになってしまいます。 つまり、身体障害者は、発達障害

          隠すものはあんまりないオレ

          時にはシネフィルな夜「ジーパーズ・クリーパーズ1・2」

          また、つまらぬ(バカだけど意外と面白い)モノを観てしまった…。 実はこのシリーズ、パート3やリブートもあるらしいのですが有料になるため、とりあえず最初の2作だけ観ました。この最初の2作だけが、脚本兼監督が同一人物です。 物語は、あるアメリカの田舎に、23年ごとに23日間だけ人間を貪り食う化け物が現れるというのが基本設定。 そこに、SF的だったりオカルト神話的な説明や理屈付けはほとんどなし。 1作目は、都会から傷心の果てにオンボロ車で郷里へと戻ろうとしていた姉とお供の弟

          時にはシネフィルな夜「ジーパーズ・クリーパーズ1・2」

          時にはシネフィルな夜「蛇の道」

          年に複数回ある障害者枠雇用の求人にトライして4度目の不合格。へこたれるヒマもないので、次へと切り替えますが、それでも本音ではメンタルにダメージは来ています。 こんな時は映画に逃避。 しばらくこんなレビューが続いたら、コイツ、まだ落ち込んでヘタレてんだなと、生温かい視線と適度な距離感で見守っていただければ幸いです。 だからって、よりによってこんなエグい映画を観なくてもと、普通の人の感覚なら思うでしょうけど、オレは自分が追い込まれるほどに、頭の正気のネジが外れてグラグラした

          時にはシネフィルな夜「蛇の道」

          時にはシネフィルな夜「15時17分、パリ行き」

          アムステルダム発パリ行きの高速鉄道に乗り合わせた幼なじみ3人組のアメリカ観光客の若者がナイフとAK―47で武装した犯人を取り押さえて大量無差別テロを未然に防いだ実話の映画化。 この映画の何よりの特徴は、取り押さえた3人全員が本人役として出演していること。 過去の3人の生い立ちや出会いを描いている部分はもちろん子役を使っているのですが、成人以降、事件の前後はすべて本人、つまり役者ではない素人が演じています。 その効果もあるのか、どことなくドキュメンタリー実録映画を観ている

          時にはシネフィルな夜「15時17分、パリ行き」

          車椅子 携帯カバン事情

          片麻痺者となってから、日常的に持ち歩くカバンは常に悩みのタネ。 なぜなら基本的に、上着ジャケットやパンツのポケットは使えないから。少なくとも動く側の手で出し入れができる場所以外は。 そうなると大きすぎないがそこそこ収納力のあるカバンを常時携帯することになりますが、そこでも片麻痺車椅子ユーザーには制約があります。まず背負うタイプのデイバッグは使えない。 オレの電動車椅子本体にはデイバッグを引っ掛けることのできるフックなどの仕様があるので、入浴介助付きの通所リハビリに通うと

          車椅子 携帯カバン事情

          当面のリハビリ課題

          先日のリハビリの進捗でも書きましたが、現在オレは、踏み台昇降トレーニングなどで使う高さ20センチの踏み台に少し厚めのクッションをかませて座り、そこで正面の平行棒のバーを握って装具を外した状態で立ち座りのリハビリメニューをこなしています。 座面が床上40センチを切ると、片麻痺にとっては、立ち座りの動作の困難度が増します。正直それでも30センチまでは感覚的にも楽勝でしたが、20センチ+クッションの世界になってくるとまるで別次元。無意識で麻痺足が強く内反してきます。 それでも立

          当面のリハビリ課題

          スピリチュアルもサプリメントもほどほどに…

          昔からオレは、あまり簡単に人の言うことを信用しない。その人の知見や論評に感銘を受けたり尊敬することはあっても、その人自体を尊敬したり、全面的に信用することなどはほぼない。 簡単に人や物を信用する人に限って、逆に何か些細なことがあるとすぐに「裏切られた」と騒ぐ人が多い気もしています。 オレに言わせりゃ、何を一人相撲してんだか…ですけど。 あと、オレの中のすべての大前提は「基本的に現世利益を説く宗教はクソ」ということでしょうか。 信心することのメリット・デメリットを語った

          スピリチュアルもサプリメントもほどほどに…

          オレのなかの中尾彬

          不粋と饒舌を嫌い、武蔵美で画を学びフランスでの受賞歴もあり、器も作る趣味人。口は悪いが繊細な紳士。まあ、テレビに映る人の中でも品のあるディレッタントとしては稀有な人だったかも? オレにとって俳優として印象に残るのは、巻末リンクのこの作品で演じていた磯貝という編集者役と、ATG製作の「本陣殺人事件」でやってた、ジーンズにチューリップハット姿の金田一耕助。他の役者と違って、ちょっと爬虫類っぽい眼をした金田一ってステキ。 どうやら「月曜日のユカ」がデビュー作らしいから、この週末

          オレのなかの中尾彬