夜風が心地よかった。 2人だけの静かなデートスポット。 半袖の君、長袖の僕。 夜の海を並…
「こっちがシティポップ1丁目で、こっちがシティポップ2丁目だよ」 僕は運転席から左右を指で…
港ヨコハマ、海岸通り。 ニューグランドホテルが海と向き合うように建ってる。 戦前からの面…
「公園でなら会ってもいいよ」 君がそう言ってくれたから、会うようになった。 今夜も二人。…
東京から少し離れた夜。 時間外の恋。 二人だけの夜景を見に来た。 会社では並んで歩くこと…
雨の日のデートの行き先はいつも水族館だった。 決して手を繋がない君と僕。 “なんで一緒に…
君ってまるで隙がないから 自分が男なのかどうかわからなくなったりする。 大人になったら恋…
逢瀬はメロディアス。 彼女の長いまつげが何度かあたった。 数小節の短い吐息の反復。 二人…
ファミレスにて元カノとの商談。 向かい合わせで座る。元カノはタブレットを操作していて、僕…
「バニラアイスの上にバタースコッチソースをかけたみたいな恋がしたいわ」 恋多き彼女が僕…
そうなんだ。 僕らは必要以上にふざけあって 結局、夜に噛みつかれたんだ。 傷ついて、黙り…
僕と彼女にとって三度目の初夏を迎えたある日。 彼女がアパートの外壁に張り付いていた蝸牛…
僕とヨザルの出会いは平凡なものだった。 その頃の僕はなぜか自分を追い込みたくて、過度なダ…
「初めての生理が小学校5年生で、その日の朝に初めて見たの」 ユミはそのときのことを思い出…
2杯目コーヒーが来た。 向かいに座る彼女は、さっきからまるでタックスヘイブンとして僕を活…
真昼間、渋谷を歩いていて妬く。 君と僕のスーパーフライデー。曜日の順番が今年から変わって…