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JとWEのダブルヘッダー

Jリーグルヴァンカップの決勝が終わり、2023-24シーズンのWEリーグ開幕まであと1週を切った。既に1月初旬までのスケジュールが一部の試合を除いて決まってどの試合に行こうか思いを巡らせている。
今シーズンのWEリーグの開幕の時期はJリーグの終盤ということもあり、同日同会場開催といった「ダブルヘッダー」は前半戦は組まれることはなさそうだ。


J・WEリーグでのダブルヘッダー

WEリーグでここまで知ってる限りダブルヘッダーを実施したのはベレーザ、アルビレックス新潟レディース、そしてマイナビ仙台レディースの3クラブ。ベレーザはヴェルディ、アルビレックス新潟レディースはトップチーム、そしてマイナビ仙台レディースは同じユアテックスタジアム仙台をホームとするベガルタ仙台との同日開催。いずれも後にWEリーグという流れだった。
ヴェルディ・ベレーザはどちらもカテゴリーが同じのジェフと対戦で、席の入れ替えが必要ないようなカード。

ちなみに、かつて皇后杯決勝は天皇杯決勝の前に行っており、なでしこリーグ時代では相模原(SC相模原とノジマステラ)で実施されていた。「名探偵タナカ~三姉妹からの挑戦状~」という謎イベントが気になる。

仙台のダブルヘッダーに参戦

今回は2023年5月3日に仙台でのダブルヘッダーを見に行ってきたことを書いてみる。
この時はゴールデンウィークの真っ只中ということで宿代が高くつきそうなので夜行バスで帰宅することにした。
往路は特急ひたちで仙台まで乗り換えなしで向かう。朝1本ある品川発仙台行きを利用。新幹線も速くていいけど、時間はかかっても新幹線より安くてのんびり車窓を楽しめる在来線特急も悪くない。

在来線特急は新幹線よりも車窓が楽しい

仙台で地下鉄に乗り換えてユアテックスタジアム仙台(以降ユアスタ)に到着。先に行われるのはJ2の方で14時からベガルタ仙台vsブラウブリッツ秋田、19時からマイナビ仙台レディースvs長野パルセイロレディースが開催される。
ユアスタには13時頃に到着。試合開始1時間前といくらか余裕があるうちに着くことができた。地下鉄南北線の終点・泉中央駅からすぐにある立地は素晴らしい。地下鉄も駅もマイナビ仙台Lの広告など目にすることができるのもいい。

車内の吊り広告
ホームドアにも

ベガルタ仙台vsブラウブリッツ秋田

スタジアムにはベガルタ仙台とマイナビ仙台Lのエンブレムの段幕が掲げられ「共闘」の様相を呈している。

2023年5月3日 ユアテックスタジアム仙台にて

場外にはベガッ太の石像、場内には黄金のベガッ太像があった。何ともなベガッ太推し。

ゴールデンベガッ太

お昼はスタグルで済ます。仙台といえば牛タンということで牛タンカレー。噛み締めた牛タンをカレーで流し込みつつ試合を待つ。

ごはんたっぷり

試合前にはマイナビ仙台Lの武田選手がWEリーグの試合の告知をされていた。秋田出身の武田選手は秋田サポーターにも観戦を呼びかけ。そして秋田サポーターも拍手で返事。
試合前には武田選手ともう一人のゲスト・元バレーボール日本代表の佐藤あり紗さんが花束贈呈。

記念撮影

試合は秋田が序盤にゴールを決め、その後は仙台、また秋田が突き放し、アディショナルタイムで仙台が追いつきドロー。秋田は肉弾戦もいとわないひた向きに当たっていくサッカーという印象。思ってたより強かった。秋田サポの段幕応援もノリノリで面白い。

入れ替え時間

Jリーグの試合が終わり観客はいったん退場。看板の入れ替えなど運営の作業によるもの。ベガルタ仙台とマイナビ仙台Lでスポンサーが違うこととロッカールームなどの片付けでどうしても時間がかかってしまうのだろう。
続けて観戦してもらう手として、ベガルタの試合で配られるチラシがあればゴール裏の自由席が無料というのもあった。

次の試合までの繋ぎでいかに観客を引き止めるかが悩みどころだと思う。駅が近いこともあり駅前の商業施設や食堂などで時間をつぶすことができるのは大きい。しかし、そのまま帰ってしまう人もいることを考えたらイベントで繋ぎ止める方がいい。
まず試合後にはベガッ太や妹のルターナのサイン会のような行列が出来上がってた。
この日はイベント尽くしで、開場前には花束贈呈にも参加されていた武田選手と試合前に佐藤あり紗さん、元ベガルタの富田晋伍さん、伊達武将隊のトークショー、開場後のスタジアム内ではベガルタの試合のハーフタイムでもあったが歌手の佐々木佑紀さんのミニライブ、そして伊達武将隊の演舞が披露された。

結構豪華なゲスト

トークショーは楽しく伊達政宗公はブラウブリッツ秋田を当時治めていた大名に因んで佐竹軍と言い換えたりとキャラがしっかりしていたのがさすが。そして伊達成実殿がグッズを買っていたりマイナビ仙台Lの良いところを熱弁しているのを聞いて、本当に好きなんだなぁと実感。そして成実殿は以前FOOT×BRAINでも仙台のおもてなしで映っていたのを思い出した。

ユアスタ再開場

トークショーのおかげであっという間に再開場の17時を迎えた。さくっと席を確保後に一度出て武田選手とも写真撮影させていただいた。前の東京開催事にお会いしたことを覚えてらしたのは嬉しかった。
その直前にルターナと一緒だったので、自分のカメラを持っていたスタッフさんについずうずうしくも写真を撮っていただいた。どさくさのお願いにもかかわらず対応いただき、ありがとうございました。
この後アクリルナンバーキーホルダーのガチャで武田選手のNo.13が出たのは何かの縁だろうか・・・

画になるツーショット
入場でもらえるステッカーにもサインをいただきました

夜のスタグルは塩竈ギョウザセンターさんの餃子とZAO USAGI
-CAFEさんのカフェラテ。夕方は冷えるので温かい飲み物は助かる。

エンブレムのデザイン

席に戻り餃子を食べた後に伊達武将隊が入場。正宗公を中心とした演舞を披露。重い甲冑を身に着けながらも息の合った演舞はお見事。
その次は佐々木佑紀さんのミニライブ。歌だけでなくキレキレのダンスを披露。佐々木さんにも実は東京でお会いしている。

甲冑重そう
キレキレダンス

マイナビ仙台レディースvsAC長野パルセイロレディース

やがて試合時間も近づき選手達がアップを開始。仙台Lのゴール裏にはベガルタサポのみならずベガッ太まで最前列で応援。まさに共闘。
試合自体は膠着した内容で、前半は仙台Lはなかなかボールを前に運べない展開で長野Lも正直なところ相手に合わせてしまってる印象。後半の仙台Lは上手く修正できたようで、前線のマナカこと松窪選手にボールが渡るようになりチャンスも増えてきた。
試合を決めたのは途中出場の廣澤選手。成実殿のおっしゃる通りで最後まで足を止めないサッカーが終盤実った。
廣澤選手も東京開催時にサインや写真を撮らせていただき応援しようと思っていただけに、ゴールが見られて嬉しい。
試合は1-0で仙台Lの勝利とユアスタの一日を勝利で締めくくった。

祝・リーグ初ゴール

試合終了後は帰るだけ。そう思ってスタジアムを背にした時に伊達成実殿がお見送りされていて、写真撮影にも応じていたのを見つけた。自分も記念に撮らせていただいた。カバンに付けていた廣澤選手のアクリルナンバーキーホルダーを目ざとく見つけたことからも本当にベガルタやマイナビ仙台Lが好きなんだと再確認。成実殿ナイスガイ、いや好漢でした。

トークショーなど楽しかったです。ありがとうございました

この日はダブルヘッダーという仙台サッカー祭りを満喫できた。Jリーグだけ見て帰るのはもったいないくらい楽しかった。しかし夜行バスという苦行が待っていたのは、また別の話となる。
WEリーグの方は1721人の観客だったけど、この人数をどうやって3000、5000と増やしていくかが課題だろう。興味を持たせて足を運んでもらうというのは本当に難しい。

JクラブとWEクラブ

現在12クラブあるWEリーグのクラブのうち、11クラブがJリーグのクラブと同じ本拠地でスタジアムを使用。その中で8クラブがJクラブと同じ名前で活動している。ただし現在のところ新潟は法人も社長も別の模様。

2023年であれば以下のカテゴリーでダブルヘッダーが組める。
J1:浦和レッズアルビレックス新潟セレッソ大阪、ヴィッセル神戸、サンフレッチェ広島
J2:ベガルタ仙台、大宮アルディージャジェフ千葉東京ヴェルディ
J3:SC相模原、長野パルセイロ
太字はトップチームがあるクラブ

簡単にダブルヘッダーとは言うものの看板の入れ替えや試合の順番、芝の管理など楽ではないのは確か。でも、やりようによってはJリーグの観客を引き込むことはできそう。
年明けで後半戦の日程は上手くJリーグの日程くんと相談して決めてほしいと思う。


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