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朧《おぼろ》まぼろし〜#春弦サビ小説|ショートショート


歩行者b様のnoteを拝読。
↓ ↓ ↓

空も海も花も  歌詞

あの山も空も海も花も、君の笑顔も泣き顔も

誰かが言ってた、この世界、すべてまるまる幻だって

この桜散りゆく儚さも、風を捉えて舞う様も

幻ならばそれでいい、なんて素敵な幻なんだ

歩行者b様note


この詩が極私的に格好良かったので、
#呑みながら書きました
#春弦サビ小説 (ショートショート)
で、まいります!!





おぼろまぼろし



―――君は何処どこにいるの?

目覚めたとき、僕の心に浮かんだ言葉・・・。


毎朝そう思う、何故君に辿たどり着けないのかと。


ある日、僕は君を見付けた。


最初の出会いは、大学のカフェテラス―――友だちと仲良く笑い合っている姿が目に入った。


次の授業の教授の話をしていたよね。


「あの教授は、出欠を先に取るから、最初だけ人が多いね・・」なんて、バッグの中を整えながら、そう言っている声が聞こえた。


同じ学部なのかな?学校の構内ですれ違うとき、学生が多くて肩が触れたこともあった。


「ごめんなさい―――」


髪をかき上げながら、申し訳無さそうに少し顔をしかめた君に、余程僕から何か声をかけようかと思ったんだ。


何故、こんなに気になるのか分からない。春の風のせいかもしれない。


ひとときしか咲かない桜、芽吹く葉の瑞々しい緑の色、空の優しい青さ、ひねもす春の海の気配が・・・


僕の心を、君の輝くイメージとともに、焦がれる気持ちにさせるのかもしれない。


幻ならばそれでいい、なんて素敵な幻なんだ―――。


【fin】






rira様、歩行者b様、拙作ですがよろしくお納め下さい。


この場をお借りして、#春とギター企画でお世話になった皆様方、深くお礼申し上げます。


🌟Iam a little noter.🌟



  🤍


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