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note村の一日 春弦サビ小説|#歩行者b様

歩行者b様のnoteを拝読。
↓ ↓ ↓

ある日、PJは自分のトルソより大きな荷物を背に、長い道のりをやってきた。

「note村」と書かれた標識の示す道に入ると、その道の先の堤防から白い灯台がニッと顔を覗かせていて、思わず顔を綻ばせた。



耳をすませば、ギターではない弦楽器の音がする。一歩、一歩、歩を進めるごとにその音はしっかり耳に届いた。

ウクレレだ。

「あれはつるさんのウクレレだな」

顔が思い浮かんで、鼓動が早くなった。走り出したい衝動を抑えきれない。

PJは荷物を大きく左右に揺らしながら、ウクレレの音に近づいて行った。
「つるさん」
ドアを開けるが早いか、そう叫んでいた。

しかし違っていた。
「ああ、すみません。あなたは?」
「私?ミモザって言います」

歩行者b様note



~BRILLIANT₋S 顔を出す~


「失礼します」

ひとりの女が灯台の中に入ってきた。ショートカットの髪。大きめのオレンジ色のシャツの衿を立てて、白い細身のパンツにエスパドリーユを履いている。

「灯台のまわりを散歩していたら、ここから音楽が聴こえてきて。ミニライブでもなさるんですか?」

「・・・まあ、ライブではないけど。ちょっとしたセッションなら、これからする予定にしてるわ」ミモザは洗いかけのグラスを手に取りながら、艶やかな笑みを彼女に見せた。

オレンジ色のシャツの女は、灯台の中を高い天井までぐるりと見廻し、再びミモザのほうを真っ直ぐ見て言った。

「私、BRILLIANT_Sという名で、時々下手な歌を歌っています。
・・・大昔は、テノール・リコーダーを吹いていました」

「そうなの?私はミモザ。ここにいるのはPJさんで、もうすぐつるさんという人が合流するの。
・・・あなたも、セッションに参加する?」

ミモザは、黒い花柄のワンピースのまくった袖を直しながら言った。

その時、BRILLIANT₋Sの顔がぱっと明るく輝いた。

「・・・いいのですか?よろしくお願いします!!」

その時、PJはふたりの会話に気付くことなく、まだソファで疲れて眠りこけていた。


【continue】

🎼
そして参加者が増えてゆく・・・🎼




厚かましく歩行者b様のショートショートの続きに参加させて頂きました。
歩行者b様、拙作ですが、よろしくお納め下さいませ。



🌟I am a little noter.🌟




🤍


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