2年目の三笘を楽しみに生きるあなたに贈る、ブライトン選手名鑑(2023-2024夏版)
はじめに
こんにちは。じらをと申します。
サッカーシーズンの節目に合わせて、半分自己満足でブライトンのnoteを定期的にまとめています。
過去の記事はこちらからご覧ください。
ブライトンで2年目となる三笘の今シーズン、三笘本人にとっても、ブライトンにとっても文字通り試金石となる1年になります。
そんな勝負の1年、引き続き皆さんと一緒に一喜一憂して楽しんで過ごせたらと思っています。
記事全体の内容はW杯以降に三笘やブライトンを知った方を中心に想定して書きます。
昨年と引き続きですが、シンプルにブライトンや三笘以外の選手に詳しくなる事で、試合を観るときも楽しんでもらえたら!と思っています。
構成は前回の2023冬版を下敷きにしつつも、アンケートで200名弱に回答頂いた昨シーズンの通信簿の点数も記載します。
各選手の特徴や課題、今期の期待なんかを理解してそれぞれの選手や個性を早く把握できることを目指します!
それではさっそく本編に入っていきましょう!
※今季ファーストチームに入っている選手を基本的には紹介しています。
ゴールキーパー編
ジェイソン・スティール
選手特徴:デゼルビに見出され、大ブレイクを果たしたデゼルビサッカーの申し子GK
年齢:32歳(8月18日で33歳)
ブライトン歴:6年目
獲得費用:€0(フリー移籍)
現在価値:€4M
前所属:サンダーランド(イングランド)
・昨期評価
出場記録 21試合/1,890分 クリーンシート9回 1アシスト
評点平均 7.71(全選手順位 10位)
じらイトン評点 8(期待を越える活躍。チームの主力。)
苦労人として中々定位置を確保できなかったスティールだが、3月に正GKと入れ替わる形で序列1位へ。
その後は全くサンチェスに劣ると見せる場面は無く、きっちり正GKの座を守り切った。
デゼルビサッカーのGKとして、息を吸うようにボールに足裏を乗せ、敵のプレスが来ても全く慌てずにビルドアップへ関与。
ヒヤッとする場面はあったが、浅い位置でのビルドアップのミスからイージーな失点をした場面は覚えている限り一度もなかったはず。
三笘への直接アシスト弾もあったり、シティやアーセナル戦ではGKのビルドアップ合戦となったが、互角以上のプレーを見せ、「ブライトンにこんな良いキーパーいたっけ?」と他サポの度肝を抜いた(と思う)。
今期のスティールのテーマは、「GKユニットを引っ張るリーダーシップ」を期待したい。
本人のパフォーマンスだけでなく、フェルブルッヘンの活躍があっても陰にはスティールの献身や支えもあると思うし、そのような仕事ももはやブライトンのコアメンバーであるスティールの仕事だよね、と期待したい。
充実の昨季だったのに今季またレギュラー争いというのは一般的には納得しない選手もいるかもしれないが、世界でも珍しいぐらい拮抗した1stGK争いが期待できると思うし、スティールなら受け入れて真っ向勝負してくれると思う。
どっちが正GKになろうとも、スティールが出来る事は多いはず。
プレー面から背中で示す姿でも、20代そこそこのキッズに囲まれるお兄ちゃん役としても、ぜひブライトンのGKパフォーマンス全体を引っ張って欲しい。
ブライトン ゴールキーパー課 課長として頑張って欲しい。
バルト・フェルブルッヘン
選手特徴:「デゼルビサッカーにピッタリハマる、超期待の若手GK」
年齢:20歳(8月18日で21歳)
ブライトン歴:1年目
獲得費用:€20M
現在価値:€10M
前所属:アンデルレヒト(ベルギー)
・昨期評価(新加入の為、スタッツのみ記載)
出場記録 24試合/2,250分 クリーンシート10回
今期の4番目の補強としてブライトンに来た若手GK。
彼の凄さは前所属のW杯後にスタメンに定着したにも関わらず、アンデルレヒトの年間MVPを受賞したことからも分かるだろう。
ベルギー1部リーグに出場し始めたのが半年前で、その半年を経てブライトンを含めたプレミアの複数チームに触手を伸ばされている事も能力を物語っている。
とりわけ今年昇格組のバーンリーで監督のコンパニが、その前の年にアンデルレヒトの監督をしており、その縁でフェルブルッヘンの獲得を熱望したという事実からも相当評価されている事が分かる。
足技はショートパス、ロングパス共に上手く、現時点でもコルウィルのように足裏をボールに乗せて敵のプレスを悠々と引き出せる。
シュートセーブに関しても、とにかく止める。昨年のECLではPK戦にもつれたルドゴレツ戦ではPKを3本ストップ。
プレミアリーグ、ブライトンでどの程度やれるかという部分でもちろん不確定要素もあるが、昨季残したスタッツではシュートストップ率でプレミアの全てのGKより上だったりと、ヨーロッパでも屈指の結果を残している。
単純な若手有望株という意味でも世界でもトップクラスの才能で、かつ対応的にもデゼルビサッカーにピッタリな選手が来たと捉えてもらって良いと思う。
デゼルビサッカーへの合致度という意味では、昨年のサンチェススティールコンビよりもレベルの高いGKユニットになったと言えると思うし、何ならスティールを食ってもおかしくない程の選手だと思う。
実際、ここまで2試合の先発で見ていてもキックレンジの広さ(ボールの飛距離)はフェルブルッヘンの方が上だろう。
SBに出すライナー性の中距離パスもフェルブルッヘンの方が上だと思う。
僕が見てきている範囲での課題は、シュートでキャッチできない場合に敵のいない場所に弾くという「ディフレフティング」という技術が甘いと感じる。弾き出すというよりも自分が取り直せるように自分の足元に置こうとするので、そこを敵FWに狙われるケースが散見された。(結果的にはフェルブリュッヘンの方が速く触れて失点はしていないのだが)
いずれにしても、今期目玉の補強の一つと言っていいと思う。
どっちが出ても、保持時のGKのプレーにここまで注目出来るチームはそう無いと思う。個人的には激推し。超楽しみな選手。
DF編
ルイス・ダンク
選手特徴:遂にバレたリーグ屈指のパスうまCB。3部の平凡なCBからイングランド代表選手へと進化したブライトンの旗頭。
年齢:31歳(11月21日で32歳)
ブライトン歴:21年
獲得費用:€0
現在価値:€16M
前所属:地元出身&生え抜きのカモメofカモメ
・昨季評価
出場記録 42試合/3,768分 2ゴール
評点平均 8.81(全選手順位 2位)
じらイトン評点 9(エクセレント。キーマンに相応しい結果。)
ブライトンの成功の歴史はダンクの歴史であると言っていい。
レジェンドのマレーもブルーノも素晴らしい仕事をブライトンに残してくれたが、それでもダンクやマーチはプロ選手としてのキャリアのほぼ全てでずっとブライトンを支え続けてくれている。
ブライトンの飛躍全ての期間に在籍していた。歴史そのものだと思う。
能力面ではパス能力を特筆すべきだろうと思う。
司令塔役CBに回れば速く正確なクサビのパスをズバっとつけたり、司令塔の相方CBとして出場しても、何の変哲もないCB間のパス交換すらスムーズで素早いパスを供給。
ファーストタッチの置き場所、蹴るまでの最小限のステップ、蹴ったパスの弾速や精度…ためいきが出る程美しい。
相手を見ながらボールを蹴れる特殊能力も持っており、足元を見ないままボールを蹴る事も珍しくない。(これホントはめっちゃむずいです。)
目立ったタイトルなどない。
ただ、彼は敗者でもない。トップチームに在籍して13年間、多くの年でクラブ目標を達成してきたという事実は、皆が過小評価していると思う。
プレミアの強豪チームに居てタイトルを貰う事だけが勝者ではない。
ダンクの人生を見ると、彼は紛れもなく勝者であり、プロフェッショナルだと思う。
先日イングランド代表としても久しぶりの復帰を果たし、その評価も高かった事で、いよいよダンクの真価が世界的にもバレていくのかと思うと感慨深い。
今期は相変わらずの大黒柱としての活躍は当然として、キャプテンとしてニューカマーの多いロッカールームでリーダーシップを発揮して欲しい。(デゼルビもそう言ってたし、もっと引っ張っていって欲しい。)
みんな過小評価していると思うけど、今期も超キーマン。
実は長期離脱があったら一番困る選手だと思う。
怪我無く充実した1年にして欲しい。
アダム・ウェブスター
選手特徴:ブライトンの空の王者。今期はスタメン争いで勝負。
年齢:28歳(1月4日で29歳)
ブライトン歴:4年目
獲得費用:€22.2M
現在価値:€25M
前所属:ブリストル(イングランド)
・昨季評価
出場記録 33試合/2,345分 1アシスト
評点平均 6.58(全選手順位 15位)
じらイトン評点 7(及第点。感謝しているがもう少し期待したい)
ダンクと並んでチーム最高身長クラス(ダンクは192cm、ウェブスターは191cm)で空中戦にめっぽう強いセンターバック。
ちゃんと計算の立つ素晴らしい中堅選手だが、今期はまともにヘッケと出場時間を争う事になるかもしれない。
また、左CBとして加入したイゴールとダンクと併用するような事があると、一気にスタメンが遠くなる。
左CB→ダンク、イゴール
右CB→ウェブスター、ヘッケ
とデゼルビが見ている可能性はあり、ちょっとこの辺は未だ判断がつかない。
左足でのフィードや持ち上がる能力など、ヘッケよりも良い点も多いのだが、通常時のパスの散らしが能力的にもパス先の判断的にもヘッケに少し水を空けられている印象。
でも、どちらにしてもメンタル的に安定感のある中堅選手としてのパフォーマンスは発揮してくれると思う。
ぜひヘッケとレベルの高い激しいレギュラー争いをして欲しい。
出場時間、パフォーマンスに期待はしているが、ブライトンというチームを率先していくチームのコアメンバーとしての人間性や存在感は重要だと思うので、ピッチ上の事で厳しめに書いてしまっているけど大事な選手だと思う。
ヤン・ポール・ファン・ヘッケ
選手特徴:ハーランドを抑えて名を挙げた若手CB。飛躍の一年となるか?
年齢:22歳
ブライトン歴:4年
獲得費用:€2M
現在価値:€5M
前所属:NACブレダ(オランダ)
・昨季評価
出場記録 15試合/727分
評点平均 6.04(全選手順位 19位)
じらイトン評点 6(やや残念。改善を求めたい。)
シティ戦ではハーランドとの肉弾戦で抑えた場面が印象的だった。後半はダンクの負傷もあり、出場機会は若干増加。
今季はルートンとの開幕戦、ニューカッスル戦でもスタメン出場し、評価も上々だったと思う。
昨年はウェブスターとの間に明確なヒエラルキーがあったと思っているが、現在では序列はほぼ一緒。なんなら若干ヘッケの方が優位と思う。
足元にボールが来た際のボールタッチの柔らかさはブライトンCBの中でも高く、ターンなどで相手のベクトルの逆を取れる。(他が低いとも言える。)
能力は平均的に弱点が少ない印象。
弱点を挙げるとすると、空中戦に真正面から負けるシーンがちょこちょこある。ダンクも競り合って勝つタイプでは決してないのだが、カラダの当て方などで相手に制限を掛けられる一方、ヘッケはちゃんと完敗する事がちょこちょこあるので、結構ヒヤヒヤする。
また、パスうまCBとは言えない程度にはパスが得意でないので、そこは向上を求めたい。ブライトンの要求水準が高いのは申し訳ないけど、ヘッケの世代ではビルドアップ能力なんてCBには当然求められる時代なので、絶対慣れて欲しい。
今年が契約最終年という事もあり、是非契約延長を真っ先に決めて欲しい。
そもそも、ヘッケかウェブスターかとなっている現状の時点でコスパのいい移籍金と年俸規模だと思う。
ヘッケに替えて、同レベルの選手を置き換えようとしたらおそらく今より必ず高くなるので、ちゃんと契約更新しておきたい。
ウェブスターどころかダンクの同じ年齢時より明らかに上手いので、じっくり成長を期待できる。今後が楽しみな選手なのは間違いない。
フリオ・イゴール
選手特徴:ワガママボディの左利きパスうまCB
年齢:25歳(2月7日で26歳)
ブライトン歴:0年
獲得費用:€17M
現在価値:€10M
前所属:フィオレンティーナ(イタリア)
・昨季評価 新加入のためスタッツのみ記載。
42試合/3,152分
フィオレンティーナでヨーロッパ経験もある左利きパスうまCBが加入。
ダンクとコルウィルが昨季担っていた司令塔役として加入したと言い切れると思う分、その期待は大きい。
基本的に小兵が多めのブライトンの中にあって、腰回りほどはありそうな太ももの肉感は、ブライトンのワガママボディ担当の名に恥じない。
身体能力もかなりのものがあると思っているので、1対1のパワーでねじ伏せるディフェンスは非常に楽しみだし、スピードもかなりある。
特にキャリーを選択した際の前に持ち出すスピードが速く、イゴールキャリーをデゼルビが今季の策に入れるかどうかも気になっている。
プレシーズンでは印象的な縦パスも何度か刺しており、本題のパス能力もかなり期待できると思う。
コルウィルよりも前方にバシバシ刺していく傾向は少なく感じるが、反面でマーチなどの対角に鋭いサイドチェンジが出来る選手なので、そこも期待したい。
気になるのはここまでリーグ戦に1分も出ていないこと。
小さい怪我を負ったのか、デゼルビサッカーに適応しきれてないのか、ダンクの代役という認識なのか、あたりが未起用の仮説なのだが、それぞれがどの程度絡んでいるのか分からない。
カイセド、マカリスター、サルミエントの離脱に加えて、エンシソも離脱したため、寂しくなった南米組にとってもペドロとイゴールのブラジルコンビは良い感じの補強とも言えるw
場合によってはピニャンの代役として左SB起用もあるんじゃないかと思っている。
ジョエル・フェルトマン
選手特徴:「やっぱりフェルトマン」と言いたくなるよね。うん。
年齢:31歳(1月15日で32歳)
ブライトン歴:3年
獲得費用:€1M
現在価値:€10M
前所属:アヤックス(オランダ)
・昨季評価
出場記録 35試合/2,402分 1ゴール1アシスト
評点平均 6.71(全選手順位 13位)
じらイトン評点 7(及第点。感謝しているがもう少し期待したい)
「やっぱり、フェルトマン。」
無印良品の広告などに出て来そうなキャッチコピーを彼に捧げたい。
昨季から見て来たファンを含めて、右SBのファーストチョイスにフェルトマンを挙げる人は少ないと思うし、SB以外のポジションでフェルトマンを挙げる人など皆無だろう。
でも、プレシーズンマッチでも何事も無いようにCBをやっていた。
W杯前は偽SBの動きなんてしていなかった。
この便利さ、便利のよさはチームに貴重な存在だと思う。
結局今季も30試合ぐらいは出場するんだと思うし、大きなミスをせずに安定したプレーをしてくれると思う。
物足りなさがあるのは事実だけど、フェルトマンがいない物足りなさの方が深刻。
以外と右足で蹴ると見せかけてアングルで騙して左足でクサビとかもうまい。
また、今期はミルナーの加入によって、右SBの序列に変化も出てきているので、フェルトマンの強みである安定性に加えて、ミルナーに負けないようなパフォーマンスを期待したい。
フェルトマンは契約更新してくれたので、2025年までは少なくとも勇姿を拝めると思う。
今年も「やっぱり、フェルトマン。」とたくさん言わせてほしい。
ペルヴィス・エストゥピニャン
選手特徴:名実ともにリーグ最強格のSBへ。攻守への貢献度絶大お化け。
年齢:25歳(1月21日で26歳)
ブライトン歴:2年
獲得費用:€17M
現在価値:€32M
前所属:ビジャレアル(スペイン)
・昨季評価
出場記録 41試合/2,684分 1ゴール8アシスト
評点平均 7.98(全選手順位 7位)
じらイトン評点 9(エクセレント。キーマンに相応しい結果。)
ほぼやられることのない対人守備。
年間8アシストに違和感のない攻撃性能。
その両面を絶えず行動し続けるスタミナと迅速な移動。
どちらかを出来る選手は他にもいるし、単一科目なら、より強者はいる。
でもこの両面をチームに提供できる選手はあまり思い浮かばない。
移籍2年目とはいえ、さっそくチームの核になっている貴重な選手で、このままこの活躍を続けると、移籍の噂も間違いなく加熱すると思う。
しかも年間を通して怪我もほぼ無く、頑丈さについても特筆に値する耐久度の高さだった。
最近のブライトンでは、ペドロ-三笘-ピニャンの3枚にダンクがボールを供給していく左サイド攻略が非常に強力で、ピニャンを含めて全員が裏抜けが出来るタイプなので、ボールを動かしならドリブル、ワンツー、スルーパス、一発裏抜け…と攻撃パターンが非常に多彩。
今季はペドロトップ下の起用が多い限りは左サイドが主攻を担う事になると思うし、その中でピニャンの貢献度は何度挙げても足らないぐらいだと思う。
被カウンター時にシンプルにスピードとパワーで抑える能力も素晴らしい。
今季、いよいよ真価が他クラブにもバレる年になると思う。
今季期待したい点は、ラストサードでのプレー判断。
イケイケ感が強いのは良いのだが、フリーのFWや三笘の方が決定力は高くないかな?という場面でもシュートを無理に撃ったりするので、そこは小憎らしいほどの冷静さでプレー判断を出来るようになると鬼だと思う。
タリク・ランプティ
選手特徴:ブライトン快速部門筆頭の爆速サイドアタッカー
年齢:22歳(1月31日で23歳)
ブライトン歴:4年
獲得費用:€1.2M
現在価値:€12M
前所属:チェルシー(イングランド)
・昨季評価
出場記録 26試合/971分 1ゴール1アシスト
評点平均 5.51(全選手順位 22位)
じらイトン評点 5(失望。大きく改善を求めたい。)
最近プレーを観られていないランプティー。
163cmという身長、溢れるようなぷりんとした唇。とにかくかわいい。
正直残留するのか…?!と移籍期間ギリギリまで処遇が見えなかった選手。
現在序列はあまり高くない印象で、怪我が治っている今が正念場。
怪我していた期間を含めて、プレー判断や対応力をどれだけ上げてくれているのかは気にしている。
快速ウインガーなどに対する場合にブライトンの守備陣って鈍足揃いで厳しいので、エースキラー的に対人守備を鍛えてくれたらそれだけでも起用可能性あると思うのだが…
ニューカッスル戦で印象的なプレーが出来たのはSB位置じゃなくてマーチポジだった事に理由があると思う。
ピッチ上のパフォーマンスは文句を言いたい時もあるが、存在からかわいさが爆発しているので、いつも新たな期待をしてしまう困った子w
今季こそ存在価値を示して欲しい。
MF編
パスカル・グロス
選手特徴:ブライトンが誇る「リトルデブライネ」
年齢:32歳(6月15日で33歳)
ブライトン歴:7年
獲得費用:€3M
現在価値:€8M
前所属:インゴルシュタット(ドイツ)
・昨季評価
出場記録 44試合/3,852分 10ゴール10アシスト
評点平均 8.74(全選手順位 3位)
じらイトン評点 9(エクセレント。キーマンに相応しい結果。)
ブライトンの至宝。
もはやダンクやピニャンと揃って、90分フル出場が半ば約束された選手。
サイドバックもやりながら、10ゴール10アシストはさすがとしか言いようがない。
最近やってないから知らないけど、サッカーゲームのFIFAとかに「サッカーIQ」みたいな項目があったら、95とか取って世界有数の評価を得ているべき選手。
いつも通りのプレーを安定して供給してくれるが、最近注目しているのは、ミルナーと話し込む場面が多い事。
やはりプレイヤー的な長所も近いからか、さっそく打ち解けているし、ブライトンの通訳人としてミルナーにブライトンでソフトランディング出来るように関わっているのだと思う。
ピッチ上のパフォーマンスだけでなく、プロとは何かと若手に指し示す姿、リーダーシップも引き続きお願いしたい。
先日ドイツ代表に初招集され、怪我で離脱したギュンドアンに変わって好プレーを発揮。
トラブルからとはいえ、本職のIHで存在感を示せたのは大きいと思う。
苦労人だけど、いよいよ評価と実力が伴ってきたように思う。
幾度となく今年もグロスターンで僕らに「うぇい!」と叫ばせて欲しい。
ジェームズ・ミルナー
選手特徴:軍神・闘将・鉄人。弛まぬ自己管理の鬼。
年齢:37歳(1月4日で38歳)
ブライトン歴:0年
獲得費用:€0(フリー移籍)
現在価値:€1.5M
前所属:リヴァプール(イングランド)
・昨季成績(新加入のためスタッツのみ)
43試合/1,284分
保有タイトルはプレミアリーグ3回、FAカップ2回、CL1回。
輝かしい実績を持ちながらも、決して主役には見えないかもしれないし、過去に在籍したシティやリヴァプールで歴代ベストイレブンを考えたら、メンバーに入る事の方が少ないと思う。
そのことからも分かる通り、ミルナーよりも優秀とされる選手はいるが、それがミルナーの真の評価とは全く思わない。
10代の頃、いたずらで父の酒を飲んで以来、現在に至るまで一滴も口にしていない。リーズでプロデビューをした16歳の頃から徹底した自己管理をしてきたという証だろう。
CL優勝時に、キャプテンのヘンダーソンから「一緒にカップを挙げて欲しい」と言われたが、即答で拒否。
誘ったヘンダーソンも素晴らしい人格だと思うが、「お前がやるべきだ。お前がそれにふさわしい働きをしている」と返答したミルナーも素晴らしい。
ミルナーが副キャプテンだったからという事ではなく、存在感や周囲への影響力がヘンダーソンから見ても特別だったという事でもあると思う。
ブライトンは割と若いチームだという事に加えて、ダンクやマーチなどのベテランが割と普段ソフトな人柄のため、ララーナのような闘将気質は以前から足りない成分だと思っている。
ミルナーが周囲に絶えず声を掛ける所、そして時には周囲を叱ってでも焚きつけるところ。
僕は「声を出す」という行為は責任感の表れだと思っていて、そういった意味ではミルナーのキャラクターがチームにすごく重要だと思う。
勝ちたいから周囲の行動やプレーにも責任感や所有感を持つのだし、だからこそ声を掛けるのだと思う。どうしたら良いか考える事が出来て、良いと思った事は何でもやるというマインドの表れだと思う。
戦う集団として自身の背中でも、口でもチームに変化をもたらしてくれると思う。
また、プレー面でもパフォーマンス的に素晴らしい内容をここまで披露。
スルーパスを通せるフェルトマンのような印象で、個人的にはベストメンバーなら右SBはミルナーじゃないかなと思う。
リヴァプール晩年を継続どころか、ここ数年の体力的な限界はなんだったのか?と、ララーナのように輝きを取り戻して、来年、いや強気に今年中には「プレミア最多出場選手1位」になって欲しい。
※あと30試合なので、今のペースならワンチャン有り得る。
プレミア史上最多出場選手は、ガレス・バリー。
彼ももちろん良い選手だったけど、僕はどう考えてもミルナーがふさわしいと思う。
超余談だけど、人生でTOP5には入るくらい好きな選手。
CL優勝した時は「ミルナー良かったねぇ…」って超号泣しながら30回くらい独り言を喋ったと思う。
ブライトンに来てくれて本当にありがとう。
改めてここに書ける幸せを実感して、泣きそうになってきたので終わる。
マムフド・ダフード
選手特徴:高いテクニックと急所を突くパスセンスを操るイケおじ
年齢:27歳(1月1日で28歳)
ブライトン歴:0年
獲得費用:€0(フリー移籍)
現在価値:€12M
前所属:ドルトムント(ドイツ)
・昨季成績(新加入のためスタッツのみ)
10試合/418分
新加入選手の中ではプレシーズンを経て早速中心選手の様相を呈してきた。
今季は今の所2-3ビルドの時間が多いため、3のど真ん中で全体を支配する役割が多い。
優雅なターン、前に激しく当たりに行ける守備、そこを通すの!?という意外性のあるパス…とさっそくシーガルズのハートを掴みつつあるように思う。
前を見ている頻度と回数が多く、パス選択の際に前線の選手をいつも見ている印象がある上に、そこに付けるパスの種類も豊富なため、三笘やマーチなどが特に信じて走ればボールが出てくる印象がある。
課題はボランチとしてのスペースを埋める動き。
見ている限りではスピードも平均以上にはあるので、ブライトンのボランチ陣の中では足が一番速いんじゃ…と思ったりするのだが、前に当たりに行くことは上手いものの、背後を守る意識は少し弱いと感じる。
ダンクやヘッケなどはドリブラーに仕掛けられると結構きついため、そのスペースを渡さない、持たせないように気を回してくれると良いのだが…
ミルナーに目が行きがちだが、ダフードもヨーロッパ大会をよく知る選手でもある。
私服とともにオシャレなプレーで全カモメを恋に落として欲しい。
ヤコブ・モダー(モダール)
選手特徴:長期離脱中のロマンあるMF。今期中に復帰は間違いない。
年齢:24歳(4月7日で25歳)
ブライトン歴:4年
獲得費用:€11M
現在価値:€10M
前所属:レフ・ポズナン(ポーランド)
・昨季成績(長期離脱中の為出場なし)
昨年の4月に負傷をして、早17ヵ月。
前十字靭帯断裂というサッカー選手にとっては最大とも言える怪我を負ってしまったモダーは、「前までの自分に戻る」という戦いの中で過ごしている。
怪我前は191cmの身長に加えて結構速いスピード、攻守もある程度両面出来るし、パスもドリブルも水準以上…みたいなロマンのあるMFだった。
重い怪我とはいえ、さすが年内くらいには復帰するのではないかと思うが、全く焦らなくて良いし、PL2で安定して活躍するぐらいからトップチーム検討でも良いと個人的には思っている。
またプレーする姿を観たい。
カルロス・バレバ
選手特徴:フィジカルに優れるビスマ2世。
年齢:19歳(1月3日で20歳)
ブライトン歴:0年
獲得費用:€27M
現在価値:€5M
前所属:リール(フランス)
・昨期評価(新加入の為、スタッツのみ記載)
25試合/979分 2アシスト
カイセドの移籍に伴い、獲得したのはリールの19歳。
しかも昨シーズン終盤にやっと定位置を確保した選手に€27M。
守備的なMFの値段の高騰を踏まえても、この19歳への期待の大きさが表れている。
同じ守備的なMFの中でもカイセドというよりはビスマに近い印象を持っている。またカイセドほど理不尽な対人守備能力は無いと思うが、シンプルに速い。
カイセドよりも広範なエリアを守れたり、被カウンター時に帰陣してリスクを抑える動きは期待できそう。
またそのスピードを活かして、敵をターンして剥がし、20~30mを一気にキャリーするような動きが特徴に感じる。
19歳ながらリールという名門でレギュラーになりつつあった点は評価できるし、リール自体もかなりポゼッションサッカーをしていたのでブライトンでもパス能力やボールキープに才能を発揮してくれると思う。
アダム・ララーナ
選手特徴:ピッチ内の将軍として君臨するワイルド系イケおじ
年齢:35歳(5月10日で36歳)
ブライトン歴:4年
獲得費用:€0
現在価値:€1.2M
前所属:リヴァプール(イングランド)
出場記録 18試合/835分 3ゴール1アシスト
評点平均 6.67(全選手順位 14位)
じらイトン評点 8(期待を越える活躍。チームの主力。)
怪我で昨季の下半期はほとんど出られなかったが、ララーナの価値は全く変らない。
自分の立ち位置だけでなく、敵の立ち位置や向きを考えながら、自分がどこにいると一番最適かを考えて判断出来る選手。
テクニックが非常にあり、クサビのパスに対してダイレクトで落とすフリックなどは絶品のものがある。
彼の上手さがボールを持っていない時の動きの部分も多いため、ララーナが上手い!速い!強い!と誰もが思わないかもしれないが、ララーナがいるとボールがよく回るというのはおそらく皆今季実感するのではないかなと思う。
また、プレー面だけでなくブライトンというグループのリーダー的な存在。
というかもはや、一選手の立場というよりデゼルビの右腕に近いと思う。
今季は盟友のミルナーも加えて、チームのマネジメント面でララーナを頼る場面も多いだろう。
負傷中でもベンチや試合後に選手に声を掛けていた姿も印象的で、ブライトンが良いロッカールームであるためのキーマンだと思う。
先日、イングランドのU21代表の臨時コーチとして練習場に姿を現しており、セカンドキャリアとしての監督業は既定路線のよう。
まっじで監督向いていると思う。
カシラ、今年もよろしくお願いします。
ビリー・ギルモア
選手特徴:苦難を乗り越えてついに盤石の体制へ。司令塔系ボランチ。
年齢:22歳(6月11日で23歳)
ブライトン歴:2年
獲得費用:€12M
現在価値:€12M
前所属:チェルシー(イングランド)
出場記録 17試合/682分 2アシスト
評点平均 6.53(全選手順位 16位)
じらイトン評点 6(やや残念。改善を求めたい。)
体格・フィジカル的に恵まれているわけではないが、足元のテクニックは抜群。中盤の底で動き回りながらパスを繰り出し、自分もすぐにボールを受けに動き直し続ける。
昨年ブライトン加入後すぐから3か月ほどストーカー被害に遭い、眠れなくなったような日もあり、係争案件にも発展していた。
昨季終盤にはキツい台所事情の中で久しぶりに出て、素晴らしい働きもしてくれた。
オフに入って裁判も落ち着き、いよいよ本領発揮をしつつある。
良い所でもあり課題でもあるのだが、周囲のしたい事を汲み取って自分が合わせていくというよりは自分がタクトを振って動かしたいタイプ。
今はCBや他の選手と同じ絵を描けていない場面もあるが、それも時間と共にすり合って来ると予想している。
逆にダフードとは違って、ネガトラ時の全力帰陣やスペースのカバーは一番信頼出来る。
ギルモアvsダフードのレギュラー争いになりそうな印象。
今期でブライトンのギルモアが他クラブ視点でもキーマンと見えるように活躍してくれるはずと信じている。
キックの正確性は先日のウェルベックに合わせたアーリークロスでも分かるので、ショートコーナー役はギルモアで良いんじゃないかと密かに思っている。
ソロモン・マーチ
選手特徴:ブライトンの右サイドの攻撃を一手に担う、タイマン最強マン
年齢:29歳
ブライトン歴:11年
獲得費用:€5K
現在価値:€22M
前所属:ルイスFCユース(イングランド)
出場記録 39試合/3,253分 8ゴール8アシスト
評点平均 8.36(全選手順位 6位)
じらイトン評点 9(エクセレント。キーマンに相応しい結果。)
左の三笘に並ぶ、右のマーチ。
風神雷神、飛車角…なんでも良いが、ブライトンの看板選手。
比べ方によっては、なんなら三笘よりもっとすごい大黒柱、マーチ。
三笘ほど鮮やかに抜く場面は少ないかもしれないが、それでもドリブルで失わずに前に運べるし、三笘よりも内外どちらに切り込んでも脅威度が高い。
逆サイドボール時のFW化もかなり上手い印象で、開幕戦でも貴重な先制点はマーチがCBとSBの間のスペースを狙ったからこその得点だった。
マーチの歴代ベストシーズンは圧倒的に去年だろう。そのぐらい過去を大幅に更新して、全シーガルズの予想を裏切って大エースに成長してくれた。
ダンクやグロスと似ていて、ハイパフォーマンスが安定しているので、「今日マーチは普通だったね」が冷静に考えると凄い事をやっている。
今季もDFに正対しまくって右左揺さぶって、相手の逆を突いたり、抜き切らずクロスして欲しい。
あと最近ご無沙汰しているので、ミドル刺してくれてもいいよ。
昨季、エヴァートン戦で怪我する直前、後半から出てきて「俺に全部寄越せ!」からの抜きまくりはマジで鳥肌立った。
ただの流川楓だった。
ファクンド・ブオナノッテ
選手特徴:ネクストララーナと勝手に感じる技巧派かしこボーイ
年齢:18歳(12月23日で19歳)
ブライトン歴:2年
獲得費用:€6M
現在価値:€12M
前所属:ロサリオ・セントラル(アルゼンチン)
出場記録 14試合/631分 1ゴール1アシスト
評点平均 6.35(全選手順位 18位)
じらイトン評点 7(及第点。感謝しているがもう少し期待したい)
半年前に18歳になったばかりのブオナノッテが半年で示したものは大きかったと僕は昨季評価している。
ペドロやアディングラに比べると攻撃力が見劣りするし、エンシソのようなスーパーゴールを量産できるイメージは無いかもしれない。
でも、それが全てではなくて、ルートン戦の終盤に三笘-エンシソ-アディングラの2列目になった際にプレスが掛からず、戻りも遅く、ペナルティエリアが同数の場面でセンタリングを何度も上げられた場面でも、ブオナノッテの価値を示していると思った。
ボールを失わない事、失ったとしても状況判断速く、戻る時ははっきり戻る事。
最年少のブオナノッテはそういう所が出来ている。賢いのだ。
あとみんな忘れているかもしれないが、カットインから巻いたミドルシュートを何度か惜しいのは再現性高く出来ている。
もちろんライバルが増えたのでプレイタイム確保は大変だと思うが、才能は本当にあると思う。ララーナのように間受けから反転して周囲を使いながらゴールを目指す選手になれると思う。
お試し招集かと思いきや、この9月の代表ウィークでもアルゼンチンフル代表に招集された。同世代のガルナチョが使われたりしているので焦るかもしれないが、18歳でU21でプレーしていてもスゴイのにフル代表でメッシなどと一緒にやれている環境だけでも素晴らしい。
カオル・ミトマ
選手特徴:リーグ屈指の攻撃力に加えて守備能力も屈指。チームの中心そのもの。
年齢:26歳(5月20日で27歳)
ブライトン歴:3年(1年はベルギーへのレンタル移籍)
獲得費用:€3M
現在価値:€32M
前所属:川崎フロンターレ(日本)
・昨季評価
出場記録 41試合/2,914分 10ゴール8アシスト
評点平均 8.45(全選手順位 5位)
じらイトン評点 9(エクセレント。キーマンに相応しい結果。)
説明不要の突破力で、対面となる数々の右サイドバックの脳裏に恐怖を植え付ける、もはやリーグを代表するアタッカー。
昨季の活躍は素晴らしいもので、デゼルビの信頼もトップティアーだと思う。
応援している1ファン目線では素晴らしいゴールを毎試合のように期待はしたいのだが、一方で三笘の判断能力の高さが守備などにもどんどん発揮されており、「分かりやすい結果だけじゃなくてトータルでチームを勝たせる選手」に進化しつつあると感じている。
今期期待したいのは、
①内レーンでの仕事
→ペドロやピニャンが大外を使うケースなどは引き続きあると思うので、大外が三笘の得意ポジに収まらないようにして欲しい。
カットインしながらボールを貰うとか、ウルブス戦のように中央を切り裂くとか自分がスルーパスを出す側になるとか、内レーンでの仕事の質を高めて欲しい。
②抜ききらないプレーの質向上
→もはや、三笘にはタイマンをしないというのが相手チームの税金のようになってきた。
出るだけで中盤やCBがケアに回るというのは素晴らしいので、無理に抜ききらずにその歪みを狙えるようになって欲しい。
カットインミドル、アーリークロス、ファー巻きシュートとやれることはまだあるし、三笘もそれにチャレンジしている印象。大きく実を結んで欲しい。
そうであって欲しくはないが、率直に言うと来夏ブライトンを出ることになるんじゃないかと思っている。
いよいよ限られた機会、ブライトン三笘を一戦一戦見守りたいなと思っている。
是非もう一段剥けて、メガクラブのレギュラーとして万雷の拍手に迎え入れられ、ちょっとの出遅れぐらいで起用を躊躇われない選手になって欲しい。
逆に言うと、そのぐらい今季活躍してブライトンを出て欲しい。グリーリッシュですら最初の1年は懐疑論が多かったのだから、きっちり自分の起用に条件付けられるぐらいの評価になって欲しい。
それまでブライトンが成長の糧にならないという事は無いと思う。
シモン・アディングラ
選手特徴:アフリカの才能育成の名門、ノアシェラン産の快速アタッカー
年齢:21歳(1月1日で22歳)
ブライトン歴:2年(去年はサンジロワーズにレンタル)
獲得費用:€8M
現在価値:€10M
前所属:ノアシェラン(デンマーク)
・昨期評価(新加入の為、スタッツのみ記載)
出場記録 51試合/3,111分 15ゴール 15アシスト
三笘と入れ替わりにサンジロワーズへレンタルしていた左ウィングがプレミアに復帰。
三笘よりも試合数が多かったのを考慮しても、昨シーズン15ゴール/15アシストは立派な成績。
今季のブライトンでも早速1点決めており、決定力は今のところ高いと感じる。
タイプ的にはドリブルの上手いサイドアタッカー。シンプルなスピードは三笘より上じゃないかなと感じる。(加速力は三笘が上だと思う)
今出ている中での印象で言うと、守備が甘めに感じる。
ブライトンの2列目はアディングラと同じくらいの攻撃性能も持ちつつもっと守れる選手が少なくないので、今季はゴールだけでなくその守備能力や意欲で成長を感じさせて欲しい。
三笘の移籍が普通に現実的なので、昨年の三笘ほどでなくとも適応した1年にして、アディングラがいるから安心して出せるね!とトロサールが移籍した際の三笘のような存在に1年かけてなって欲しい。
先輩の背中は大きいが、アディングラも才能あると思うので楽しみにしている。
あと、また左WGで使ってもらってないので、使ってあげて欲しい。
シンプルに見たい。
FW編
ダニー・ウェルベック
選手特徴:FW部門課長。年々完成度上がってない?という謎成長曲線。
年齢:32歳(11月26日で33歳。今気づいたけど、同じ誕生日だった。)
ブライトン歴:4年
獲得費用:€0(フリー移籍)
現在価値:€7M(だいたい11.2億円)
前所属:ワトフォード(イングランド)
・昨季評価
出場記録 37試合/2,143分 7ゴール4アシスト
評点平均 7.51(全選手順位 11位)
じらイトン評点 7(及第点。感謝しているがもう少し期待したい)
地味なんだけど、デゼルビ以降のブライトンで最も成長している選手はだれか?となったら、絶対1位とは言えないまでも有力候補に入ってきそうなウェルベック。
ウェルベックがサイドに流れるFWやポストプレーヤーとして認識していた人が大半で、現在のように降りてきてゲームメイクや中盤のビルドアップに参加するイメージのあった人は極めて少ないと思う。
それ決めてよ!というシュート決定力の足りなさはあるものの、シュートまでの過程にはウェルベックのFWとしての老獪さや冷静さを随所に感じる。
ファーガソンの方がどちらかと言うと理不尽なプレーという感じでウェルベックはFWとしてより無理なくゴール決める術を知っているという印象。
ファーガソンもウェルベックのアドバイスなどに助けられていると語っており、彼らの師弟関係にも似たライバル関係は続いていくのだと思う。
まだまだファーガソンにとっての高き壁、見上げる山として存在感を発揮して欲しい。
エヴァン・ファーガソン
選手特徴:プレミアティーンエージャーの主役タレント。ネクストハーランド。
年齢:18歳(10月19日で19歳)
ブライトン歴:4年
獲得費用:€0(フリー移籍)
現在価値:€30M
前所属:ボヘミアンズ(アイルランド)
出場記録 28試合/1,570分 11ゴール4アシスト
評点平均 7.98(全選手順位 8位)
じらイトン評点 8(期待を越える活躍。チームの主力。)
言葉通り、プレミアリーグ全体で見ても、最大最強の10代タレントと言っていいと思う。
最大の武器は、全部。
守備から攻撃、ゴールを決める所までの一連のプレーが形になっており、その全ての工程に穴がない。
ハーランド程フィジカル面で理不尽は無いけど、降りてきた際のダイレクトプレーはファーガソンの方が上手い。
ケインほど決定力とパス能力を高次元に兼ね備えていないけど、走力はかなり上。
そして最大の長所は、人間性だと思う。
ネイラーさんのAthleticの記事でも、幼少期からのサッカーに対する貪欲さ、謙虚さ、素直さは随所に感じられる内容で、ブライトンという素朴に育てる環境もプラスになったと考えている。
今季の課題は、「このままでいること」だと思う。
ニューカッスル戦でハットトリックをして、周囲が変わったと思うし、今後もチヤホヤされる事も増えるかもしれない。
でも気負わず、18歳らしくサッカーに集中して欲しい。
逆にブライトンのエースみたいな看板なんて背負わなくて良いと思う。
まだまだ夢に向かって、成功に向かってチャレンジする若者としてまっすぐ成長していく事が大事だし、その挑戦をする過程に必要なものは全部手のひらの中にあると思う。
三笘と似ているが、エースで使われる待遇になるまではブライトンで良いと思う。
現状だといくら才能あっても、18歳をCFに据え置いて信頼してくれるクラブなんて無いと思う。
フリオ・エンシソ
選手特徴:天衣無縫のストライカー
年齢:19歳(1月23日で20歳)
ブライトン歴:2年
獲得費用:€11.6M
現在価値:€22M
前所属:クラブ・リベルタ・アスンシオン(パラグアイ)
昨季のシティ戦、チェルシー戦でのミドルシュートでプレミア1年目の実績をつくったストライカー。
FWらしいセルフィッシュなプレー。
おいおいと言いたくなる時もあるが、結局はそのハートの強さで勝負強い一撃を沈める。
これぞFWという感じで、個人的にはそれはそれで好き。
自分には絶対出来ない思考で、現役の時からこういう「異物」がいる事の価値は知っているし、だから文句を言いたくもなるが好きだったりする。
昨季終盤~今季頭には相手の逆を突くターンも覚えて、セカンドトップとして非常に楽しみな進化を遂げていたのも好材料だったし、マーチへの1試合2アシストなども、いよいよ盤面を冷静にみられる冷静さも身に付けつつあるのかな?と期待をさせた。
しかしその直後、膝の靭帯損傷が発覚。
年内は治療に専念と見られており、復帰は年明け以降だろう。
膝はサッカー選手にとって非常に重要な場所なので、本当に丁寧に戻ってきて欲しい。エンシソは気が逸ってしまいそうなタイプな気がするので、焦らず丁寧に戻ってきて欲しい。
それでも20歳。まだまだ時間はあると思う。
ジョアン・ペドロ
選手特徴:完成度の高い即戦力。現時点でも決定力以外は全部◎。
年齢:21歳(9月26日で22歳)
ブライトン歴:0年
獲得費用:€34.2M
現在価値:€32M
前所属:ワトフォード(イングランド)
・昨期評価(新加入の為、スタッツのみ記載)
出場記録 35試合/2,791分 11ゴール 4アシスト
現時点で、「23-24 補強選手 活躍度ランキング」を作るとしたら、1位はペドロで決まりじゃないかと思う。
そのくらいプレーの質が高く、何ならブライトンのサッカーを少し変えているとも言える。
マカリスターのトップ下としてのパフォーマンスも好きだったが、誤解を恐れずに言うと、すでにペドロはマカリスターに出来なかった価値を提供している。
ペドロの素晴らしさは、穴が少ない能力を存分に生かせる判断能力の高さと、プレーを直前で変えられるアドリブ力の高さだと思う。
速いとか強いとか上手いは当たり前のものとしてもはや言及すらしないが、
・ボールの出し手
・足元で受ける人
・スペースでもらう人
の全てを高水準で出来る事で、ブライトンの左サイドは一気に活性化した。
マカリスターは足元への欲求が高めで、押し込んだ際などに人の動きが停止し、膠着しやすくなってしまっていた。
ペドロはそこでスペースへ迷わずアタックに行ったり、三笘とのワンツーの受け手としてサポートしたり、降りてボールをもらい、ピニャンと三笘を走らせたりと、3人の関係で攻略を行えるようになっている。
しかも、ペドロはパスモーションに入ってから出し先を変えたり、球質を変えられるタイプ。懐が広く、相手を見てプレーが出来ている。
後出しジャンケンのようなプレーが出来る事が素晴らしい。
これに加えて、ミトマーチに勝るとも劣らない守備の意識の高さにより、ブライトンを相手取る場合は中盤の選手が自由に振舞う時間はかなり少ないと思う。
置いておけば1試合に何度か決定機を作ってくれる事に違和感は全くない。
あとは決めきれるか。ここまでは不運にもなかなか結果に繋がっていないが、プロセスは文句なしに素晴らしい。
結果は必ずついてくると思う。
アンス・ファティ
選手特徴:メッシの後継者と言われた、世界有数の才能
年齢:20歳(10月31日で21歳)
ブライトン歴:0年
獲得費用:€0M(ローン)
現在価値:€35M
現所属:バルセロナ(スペイン) ※ローンの為現所属
・昨季評価
出場記録 51試合/1,824分 10ゴール 4アシスト
恐らくブライトンの歴史上、最も世界中で賞賛された才能が移籍期限ギリギリに決定した。
(次点はおそらく、元スペイン代表のビセンテだと思う。それより前は分からないw)
先ほどファーガソンの事を褒めたが、18歳時点の賞賛や評価について話すなら、ファティはガチで世界でトップレベルだった。
何なら18歳時点でスペイン代表でもレギュラーだったと思うし、ハーランドやムバッペと同様の期待をされている選手だった。
怪我で離脱が多かったり、長期間にわたってしまった事もあって、バルセロナ内での序列も低下したのだと思う。
ただ、昨季は離脱6試合。10ゴールと一応数字で見ると久しぶりに年間を通した稼働が出来た事は好材料。
ブライトンの育成や指導がどの程度ファティを再生させるのか、今季重要な要素かもしれない。
活躍すればするほど、ローン元のバルセロナは売りたいと思わないはずなので、ファティの復活にブライトンが貢献した!と思えるような1年になって欲しい。
1サッカーファンとしてもファティの復権は楽しみにしている。
本来の能力でいえば、まさにウィングFWという感じで攻撃面だけで言うとブライトンの両WGにピッタリだと思う。
恐らく両WG+トップ下で起用かなと思うが、デゼルビがどう使うのか個人的にも注目している。
ローンとは言え、ブライトンに来るのがおかしいぐらいの才能。
おわりに
はい。今年も19,000字を超えてしまいました。
ここまで長文の文字を全て読むのは大変だと思うので、この末尾の文章に何人がたどり着いているのか分かりませんが、お読み頂きありがとうございます。
半年前に各選手の概要を書いた選手名鑑があったり、昨季の評価を行った通信簿の文章から公式戦4試合くらいしかしてないよ!と思って、中々新しい文章を書く事に苦労しました。
皆さんにとって、少しカンニングをするような感じで、
・新加入の良く分からない選手
・各選手の課題や今年のテーマ
などを手早く知った気になってもらえたら幸いです。
ELどうなっちゃうの!?
リーグ戦何位まで行けるかな!?
三笘はいつまでいるの!?
ファーガソンも最後の年かな!?
デゼルビいつまでいてくれるの!?
などなど、今季もブライトンには見どころがたくさんありますね。
昨季一緒に楽しんでくれた方も、今回初めてご覧いただく方も、皆でブライトンを一喜一憂しながら、良い時も悪い時も楽しく過ごせたらなと思います。
1つ匂わしをしますが、皆さんに喜んでもらえるちょっとした良い報告がもう少しで出来そうです。それもぜひお楽しみに下さい。
今季もズブズブにブライトン沼にハマっていきましょう!
そしてもう二度と出られなくなっちまえ!
それでは次回、「三笘まさかの残留!ファンが減ると思って油断してたから慌てて作った24-25選手名鑑」でお会いしましょう。
※一応興味を持っていただいた方向けに、僕が以前に書いた記事一覧も貼っておきます。
https://note.com/brightonfc
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