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インテリア好きなら垂涎もの!タイトルが全てを示す『世界のアーティスト250人の部屋』

ザハ・ハディト、ヴァージニア・ウルフ、パブロ・ピカソにヴェルディ、数多のアーティストの私室をお見せします


 インテリアって面白いよね。お店の商品見本もいいけれど、その集大成たる他人の部屋のインテリアを見るのはもっと面白い。だから映画でも室内の様子ばっかり見ているときもあるほどだ。
 この家具いいな、こんな悪趣味な〇〇どこで見つけたの?と自分が住むでもないのに、あれこれケチをつけたり、愛でたりと幸せな一時だ。
 だからこそ、こんなとんでもない本には飛びつくしかないわけで。『世界のアーティスト250人の部屋』は建築家、ファッション・デザイナー、画家、作曲家、作家など多岐に渡るアーティストたちの家を写真付きで紹介している。
 手に取ればずっしりと重たいが、ページをめくればカラフルな写真で語らられるあなたのお気に入りアーティストの部屋も見れるかも?

材質、広さ、歴史まで網羅したガイドブックとしてもおすすめ

 250人もの様々な職業の人の部屋が登場するので、当然ながら様々な建築様式や、建材が登場する。
  各部屋の作りや、建物の歴史も語られるので、建材やスタイルまで把握出来るのが嬉しい。例えば建築家ルイス・バラガンの家なら彼の経歴をまとめつつ、窓や梁などアーティストのこだわりや見どころを伝えてくれる。
他にもシャネルの部屋にある彼女自らがデザインした家具への言及や、自宅なのに済んだことがない。といった、いかにもその人らしい紹介がされていて、名前だけ知ってるよという有名人の意外な一面が知れるのが楽しい。

 太っ腹なことに、この本は実際に見学することが出来るアーティストの連絡先、住所まで索引となっているので、次の海外旅行にと参考にするのもありかもしれない。

好きだなって思った部屋たち

この本でいいね!と思った部屋とアーティスト。

ヴァージニア・ウルフのモンクスハウス。いつかイギリスに観に行きたい。
緑を基調にしてるのが新鮮、こんな明るい家に住んでいたんだね。

家具デザイナーのアルヴァ・アアルトのアアルトハウス。木目調なのと、雰囲気がcozyなのがいい感じ。

ジェイン・オースティンの部屋、この部屋であの作品たちが書かれたのかー。

河井寛次郎、民藝運動に尽くした陶芸家。京都にあるなんて知らなんだ。

美術品収集家にして画家のジム・イードのケトルズヤード。こんな人おったんやというのはともかく、雰囲気が好き。


 こうしてみると、豪邸よりも木目調であることと、明るい光に恵まれた家が自分は好きなんだなって、自分の好みがわかるのも面白い。引っ越す予定もないけれど、理想の部屋の参考によければ手にして頂きたい。
 趣味が合っても合わなくても、時間を忘れて眺めちゃうこと請け合いだ。

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