そんな羨ましい...!『打ちのめされるようなすごい本』より読書のスピード

食べるのと歩くのと読むのは、かなり速い。前二つは、よく顰蹙を買う。「他人と歩いたり食べたりする時は、相手にペースを合わせ、時空間の共有を楽しむように」と幼い頃から母に言われてきた。そこへいくと読書は、いくら速くなってもはたから文句は言われない。だから受験の丸暗記地獄から開放された頃から速度は面白いほど伸び、ここ二〇年ほど一日平均七冊を維持してきた。

チェチェンものに感動、涙、米原万里、『打ちのめされるようなすごい本』

 読むのが速いっていうにしても、一日平均七冊ってどういう事よ。羨ましい!!こちとらお休みの日に推理小説だってせいぜい文庫2冊なのに、、、。別次元の活字処理能力でちくしょー羨ましい、世の中面白い本が多すぎて、もっと読めればいいのに!とたまに無常観に襲われる身としては、こんな読書スピードを一回手に入れたいもんである。
 その一方でたまに人から、読むの速いよねとか、そんなに読んでどうするの、と言われた時に、ワケも分からず弁解したくなる自分はまだまだ甘いと妙にホッとする。上には上がいくらでも、書痴の道は遠い。

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