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2007年個人的ベストアルバム15

こんにちは。Twitter上で昨年12月18日から続けてきた2007年洋楽マラソン(一部邦楽)。約70枚聴いたうち30枚の感想文をツィートしたところでnoteにまとめて終わりたいと思います。今回は個人的に気に入った15枚の順位を付けてみました!では早速どうぞ。


15位 Hard-Fi/Once Upon A Time In The West

イギリス郊外の市井の若者達の代弁者ハード・ファイ。この2ndは1st同様地元のタクシー会社の倉庫を改装して作られたスタジオで録音。
クラクソンズといい、この時期のUKロックってなんか歌謡曲っぽい?グサグサ刺さってくるんだけど!


14位 Prefuse 73/Preparations

この名義でのスコット・ヘレン作品4th。
2ndの「One Word Extinguisher」でどハマりした後3rdは乗れなくてうーん寂しい…と思ってたらBoards Of CanadaとMadlibを合わせたようなあのビートが戻ってきた!嬉しい!…2枚組の後半はビートなしのマッタリ展開だけど許す!


13位 Bright Eyes/Cassadaga

全米4位を記録した8th。
‘05年「I'm Wide Awake, It’s Morning」はよく聴いた。ボブ・ディランが少し苦手なので同系統の音楽を楽しめた事が嬉しかったのだと思う。本作は少し華美になったけど線が細くて時折震えつつも同時に意志の強さを感じる不思議な歌声は健在!


12位 Justice/†

フランスのエレクトロ・デュオ?それってダフト…と思ったら案の定ダフト・パンクの元マネージャーが代表を務めているレーベルの所属だった!聴きようによっては初期ゲーム音楽のようなチープな音色だが複雑なリズムやファンキーなベースラインとの合わせ技でこんなにもカッコいい!


11位 Burial/Untrue

ロンドン発ダブステップの代表的プレイヤーウィリアム・ビヴァンによるソロプロジェクトの2nd。
その音楽は聴く者に「落ち着き」と「陶酔」と「静かな狂熱」を持たらす。在宅勤務ミュージックにピッタリでいくらでも聴いてられると思った。


10位 Klaxons/Myths Of The Near Future

ロンドン東部出身の3人組。ニューレイヴ、ダンス・パンクで一世を風靡した1st。
往時のスヌーザーを見るとものすごいプッシュと同時に褒め言葉として「最新型のゴミ音楽」と称されていて笑った。だとしたら”Golden Skans”は最高のゴミだね!😆


9位 The Enemy/We‘ll Live And Die In These Towns

The Enemy/We’ll Luve And Die In These Towns
コベントリー出身3ピースの1st。
00年代のUKにはこういうバンドが多いけどこんなワーキングクラスの矜持そのもののアルバムタイトルに加えてこんないい曲ばっか揃えちゃ反則でしょ!「胸アツ」という言葉はM5のイントロのためにある!


8位 Maroon 5/It Won’t Be Soon Before Long

大ヒットした「Songs About Jane」に続く2nd
きっとプレッシャーがあっただろうが見事に跳ねのけた充実の内容。今は珍しくないけどロックとR&Bの融合を当時のメジャーシーンで分かりやすい形で示していた点にも価値がありそうだなあ…


7位 くるり/ワルツを踊れ

ウィーン等で録音された7th。
随所にオーケストラが使われ完成度が高いだけでなく詩情も豊かで何度でもリピートしたくなるアルバム。
そういや僕もこの頃「のだめ」の影響でクラシックばかり聴いていた。そういう音楽的世相だったのかな?🤔


6位 Radiohead/In Rainbow

ダウンロード販売が物議を醸した7th。
僕の初聴きは2020年。暴走機関車みたいな“Bodysnatchers”がお気に入りだった。今回聴き直してつくづくロックとエレクトロの匙加減が絶妙な作品だと思った。こういうのを10年代に2枚ぐらい出して欲しかったな…ようやくOKコン的要素とKIDA的要素が完全に消化されていい感じになったのに…などと思わなくもないが変化し続けるバンドだから仕方ない。
ちなみにボーナスディスクのDisc2も”Down Is the New Up"“Last Flowers”と名曲が入っていて大好きです!


5位 Beirut /The Flying Club Cup

え、何これ?震えた。フランスの古い大衆音楽にインスパイアされワルツと太い歌声とバルカン風のブラスで紡いだ作品。感動の種類としてはNeutral Milk Hotelの「In The Airplane 〜」を初めて聴いた時のものに近い。これぞUSインディの底力!ミュージック・マガジン2021年9月号ののUSインディ特集で存在を知りました。幸運だった!


4位 Wilco/Sky Blue Sky

フォーク・カントリー色強めの6th。
こんなにほっこり寄り添ってくる作品にはそうそう出会えない。優しい声に安定のアンサンブル。
”Either Way”や“What Light“は歌詞も染みる。「アメリカの良心」なんてものがあるとしたらきっとこういうのを言うんでしょう。


3位 七尾旅人/911FANTASIA

3枚組32曲2時間51分、旅人爺さんが孫に昔語りするラジオドラマのようなパートと楽曲が交錯…なかなかのフォーマットだが奇作と敬遠せず1人でも多くの人に是非最後まで聴いてほしい。…この内容を着想し形にし音源化しリリースした七尾旅人さんおよび関係者の方々すべてに拍手を送ります。


2位 ゆらゆら帝国/空洞です

最後のスタジオ録音盤11th。有名作。
今回初めて聴いたけどあっという間にジワりますね。「静まれ暴力 静まれ海」「適度にフリーな奴隷」一見ナンセンスな言葉の積み重ねが一番深淵だったりする…音は浮遊感あるのに読後感は浮遊感ない…聴き込んでみるか…


1位 Manic Street Preachers/Send Away The Tigers

この8thのジャケをTLでよく見かける理由がわかった。いい曲ばっかりなんだ!その中でも“Autumnsong”は特別だ。歌詞を見ながら聴くとウルっとくる。ただでさえ2007年はKasabianにHard-Fiと「歌謡曲ロック」の豊作だっていうのにラスボス格のマニックスがこの充実っぷりか!“Your Love Alone Is Not Enough”でカーディガンズのニーナ・パーションと同じオクターブで歌っちゃうジェームスマジ最高。


16位以下(順不同)

16位から30位は順不同で下記画像のとおりです。タップすると拡大して見られます。


総評(という名の雑感)

・レディオヘッドの「In Rainbows」は充実の内容。マニックスは流行りとか関係なく曲良すぎ。

・UKではクラクソンズ、ハードファイ、ジ・エネミー、カイザー・チーフスetc.日本の歌謡曲のような哀愁のメロディを奏でるバンドの活躍が目立つ。

・USインディではウィルコ、ベイルートの作品の出来が素晴らしい!ザ・ナショナルも頭角を現す。

・それにしても「空洞です」「911FANTASIA」に「ワルツを踊れ」と07年の邦楽はヤバい…

ところで2007年はサブプライムローン問題発覚、米国がイラク駐留米軍の兵力を増強、英会話スクールNOVA破綻、流行語「どげんかせんといかん」…そんな年だったようです。

個人的には仕事が多忙で殆どポピュラー音楽を聴いてない時期…2006年の「のだめカンタービレ」の影響でクラシックを聴いていました。よってここで紹介した作品は殆どがリアルタイムで聴けていないもの。いい時間旅行になりました。

30枚すべての画像は以下のとおりです。タップすると拡大して見られます。

↑ジャケット サムネイル
↑作品名リスト

↓ちなみにaTwitter上で開始したときはこんな感じでした。当初プランからだいぶ入れ替わっていますね。

Twitter上でお薦めやいいねやコメントを寄せて頂いた皆様、本当にありがとうございました!すべてに感想を書けなくて申し訳ありません🙇

以上、最後までお読み頂き本当にありがとうございました!

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