見出し画像

どうにもおフロが億劫なのです 〜双極性障害の頭の中 54

みなさん、こんにちは。
双極性障害2型(双極症)のフツーの会社員、パピヨンです。

だいぶ鬱に落ちています。
今週は精神科の受診がありましたが、話したいことは沢山あるのになかなか言葉が口から出てこなくてあまり主治医と話せませんでした。
“上手く話せない状態”ということは先生に伝わったので良しとしたいと思います。

抑うつ状態に落ちてくると、ハードルが高くなる“おフロに入る”という行為。今回は入浴について記したいと思います。




◾️もともと“おフロ”が好きじゃない

私は精神疾患になる前から、もともとあまりおフロが好きではありませんでした。

『温泉旅行』好きな方には申し訳ないのですが、“なんで出かけてまでおフロに入らなければならないのか?”良さが分かりません(笑)
温泉に入るくらいなら、水族館で魚でも眺めていたい。

女子のくせに“おフロ嫌い”なんて…という一抹の罪悪感と恥ずかしさから、あまり大っぴらには言えません。(あ、原則毎日入ってはいます、念のため)

そんな私が精神疾患になり、“おフロの時間”はますます億劫になりました。


◾️真冬でもシャワーだけ

この冬は“冬季うつ”による過眠傾向に悩まされました。↓↓

夕食を食べて、ひと息ついた頃にはもう眠くて眠くて仕方がないのです。
何度もベッドの上でうつらうつらしながら、

『あ〜、おフロ入らなくちゃなぁ〜』

とウジウジと葛藤すること1時間。
どうにかこうにか気持ちを奮い立たせ、

『シャワーだけでいいから。頑張れ、私』

今にも眠りに落ちそうな脳みそのまま、浴室の壁に寄りかかって、なんとかシャワーだけ浴びていました。

正直、めっちゃ寒いです。
分かってるんです。
湯船に浸かったら気持ち良いだろうということは。
深部体温だって上がるし、睡眠にも良いと知ってます。
でも、どうしてもそのパワーが出ないのです。
シャワーを浴びるのが精一杯。

結局、寒かったこの冬、湯船にお湯を張ったのは3回くらいだった気がします。


◾️どうしてこんなに億劫なのか?

このおフロ嫌いを何とかしたいと、自分なりに分析してみたりしました。

やはり原因は『プロセスの多さ』だと思います。

1.軽くお風呂場を掃除する

2.お湯を張る

3.服を脱ぐ

4.身体を洗う

5.髪を洗う

6.お湯に浸かる

7.身体を拭く

8.パジャマに着替える

9.髪を乾かす

10.化粧水、乳液を塗る

書き出しているだけでクラクラしてきました。
本当におフロに入るのって大変です。
湯船まで浸かる場合は、いつもだいたい8番あたりで力尽き、髪が濡れたまま一度ベッドに横になり5分くらい休憩を挟んでいます。


◾️入浴したくなる工夫をしてみたけれど

“おフロの時間が楽しく”なれば、億劫じゃ無くなるのではないか?と考え、色々試してはみました。

⚫︎色々な入浴剤
まず思いつくのは入浴剤ですよね?
色々な種類を買って、選んで入れるようにしてみました。
最初は楽しかったですし、冬季うつが始まる前までは効果があった気がします。しかし、お湯を張るのすら億劫な時には効きませんね。

⚫︎グリーンを置く
目にグリーンが入れば、気持ちが晴れやかになるかな?と考え、お手入れの要らないフェイクのアイビーを飾ってみました。
最近は本物と見紛うほど結構リアルなものが出ています。
バスルームのインテリアとしては、爽やかで良いです。
しかし、残念ながら毎日眺めたくなるほどのスイッチにはなりませんでした。(けれど結構おすすめです)

⚫︎Bluetoothスピーカーを置く
音楽やラジオを流せるようにスピーカーを置いてみました。これも湯船に浸かるパワーがある時には効果がありました。けれど、シャワーしか浴びれない場合は全然聞こえません(笑)

⚫︎ブックスタンドとKindle
バスタブを渡すように置くブックスタンドを購入して、Kindleを読めるようにしてみました。
これも湯船に浸かるパワーがあるときには効果がありました。
紙の本は湯気でヘニョヘニョになっちゃいますからKindleは便利ですよね。

どれも湯船に浸かるパワーがある時に、さらに意欲を駆り立てる効果はありましたが、そもそも“おフロ自体が億劫な時”の対処にはなりませんでした。


◾️おフロのプロセスをショートカットする

主治医に『入浴がどうにも億劫な時があります』と相談したところ、

「必ず毎晩入らなくてもいいじゃないですか?夜が億劫なら、翌朝シャワーを浴びるようにしては?」

と言われました。
私はおフロは億劫なのですが、外出したままベッドに入ることに抵抗があります。
ホコリとか、花粉とか、ウイルスとか…なにやら色々洗い流してからベッドに入りたい欲求だけはあるのです。

しかし、『必ずしも毎晩入らなくてもいい』という考え方は目から鱗でした。

そっか。
ちょっとサボってもいいのか。

自己分析の結果、1番時間がかかって億劫なのは、5番のシャンプーと、9番の“髪を乾かす”行為だと気づきました。

『冬場は毎日シャンプーしなくてもいいや』

あまり清潔とは言えないかもしれませんが、シャンプーを時々スキップすることを“自分に許可する”ことにしました。

『毎日髪を洗わなければならない』

という“とらわれ”から、いったん自分を解放することで、周囲を不快にさせない範囲で“手を抜く”ことを自分に許していこうと思ったのです。

いつの間にか、『どうやったら毎日入浴できるか?』という考えにとらわれていた気がします。

シャワーだけでも浴びれたなら良し。
シャンプーは毎日しなくたって良し。


でも、今日は暑かったからシャンプーしなきゃなー。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?