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うしろの金枝篇

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昔とったなんとやらで文化人類学、民俗学、民族誌などに関係する記事を集めました。♬斧打つ響き 道拓く歌声 こだまが胸に弾んでくるの♬
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記事一覧

一人より誰かと。ありったけのフィールドワーク論|Studies

マルセル・グリオールの『水の神 ドゴン族の神話的世界』(坂井信三・竹沢尚一郎訳、1981年、…

志村まうしろ
1か月前
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トゥハーミ、精霊と結婚する|Quiz

民族誌(エスノグラフィー)の内容をクイズ形式で紹介するシリーズ第3弾です。今日の題材は、…

志村まうしろ
5か月前
6

シンハラ人主婦、悪魔と和解する|Quiz

民族誌(エスノグラフィー)の内容をクイズ形式で紹介するシリーズ第2弾です。上田紀行著『ス…

志村まうしろ
6か月前
9

森の民カルリ、鳥になる|Quiz

世界の諸民族・諸文化を参与観察した民族誌(エスノグラフィー)を読み、そこに書かれているこ…

志村まうしろ
8か月前
4

他者理解の難しさを理解する―フィールドワーク・ディレンマ|Works

民族誌記述をめぐって、フィールドワークから帰ってきた院生の立嶋くんとChatGPT3.5くんとで討…

志村まうしろ
4か月前
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オーセンティシティについての文章をズタボロに酷評してもらいました|Critique

昔書いたオーセンティシティ(文化の真正さ)についての文章を、OpenAIのChatGPT(無料版)に…

志村まうしろ
6か月前
9

帝国主義的ノスタルジーについての文章を与謝蕪村に批評してもらいました|Critique

昔書いた帝国主義的ノスタルジーについての文章を、OpenAIのChatGPT(無料版)に批評してもらいました。ただし、郷愁の詩人 与謝蕪村が批評するとしたら、という条件付きです。 実は最初に『オリエンタリズム』の著者エドワード・サイードに批評してもらったのですが、八方美人の至極まっとうな内容で面白みに欠けていたので、次に『郷愁』や『車輪の下』を書いたヘルマン・ヘッセにお願いしたところ、論理破綻の支離滅裂な批評になってしまいました。そこで思い切って与謝蕪村では?という条件を出

記述と解釈についての文章をクリフォード・ギアツに批評してもらいました|Critique

昔書いた人類学的記述についての文章を、OpenAIのChatGPT(無料版)に批評してもらいました。…

志村まうしろ
8か月前
6

アイデンティティについての文章をP.L.バーガーに批評してもらいました|Critique

昔書いたアイデンティティについての文章を、OpenAIのChatGPT(無料版)に批評してもらいまし…

志村まうしろ
8か月前
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映画『鹿の王』の世界観とマルチスピーシーズ |Critique

アニメ映画『鹿の王 ユナと約束の旅』(上橋菜穂子原作、安藤雅司・宮地昌幸監督、2021年)の…

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あなたマブイ落としましたよ 〜池上永一『風車』から民族誌的小説を考える〜| Critiq…

「マブイの本質は人格を越えた巨大な宇宙さ。時代や場所が変わっても、おまえとおまえの家系に…

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明日のために今日を犠牲にするな|「その日暮らし」の人類学 |Review

『「その日暮らし」の人類学 ―—もう一つの資本主義経済』 小川さやか著、光文社新書、2016年…

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紅龍@上々颱風をガチ考察してみた|Critique

この文章は、『八十日間亜州一周』(1994年)の頃に書いたものです。 あふれでてもアジア ア…

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名著を疑え!|マーガレット・ミードとサモア|Review

『マーガレット・ミードとサモア』 デレク・フリーマン著、木村洋二訳、みすず書房、1995年 レビュー日はずいぶん昔/書籍★★★☆☆ 『サモアの思春期』が日本でどれだけ読まれたか想像しかねるが、アメリカではベストセラーだったらしい。文化人類学の古典のひとつであり、サモアが「性の開放地」「ストレスのない島」としてエキゾチックにまなざされるきっかけとなった本である。おそらくポリネシアの観光産業に最も貢献した学術書のひとつでもあるだろう。 そして、著者マーガレット・ミードはこの一