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その14 食い意地…誰に似たの?

これまでのお話
その13 症状が快方へ

(約900字)平成11年2月末(K生後約5か月)

離乳食

アレルギーのある子の離乳食は遅めがいいとのことで、Kの場合も5か月に入ってから野菜スープを始めた。
もちろん、順調。

私が、スープの入った器とスプーンを持って近づくと、Kの目はもう、釘付け。
30CCくらいは、あっという間に飲んでしまう。
スプーンですくってもらうのを待ちきれずに、器に嚙みついている。
そして、欲しさのあまり下を向いてしまうので、そういう意味で、食べさせるのがとても大変だ。

モノの本に、「赤ちゃんが大人の食べるものを欲しそうにしていたら、離乳食の開始です。」とあったのだが、Kの場合、3か月の頃から、すでに欲しそうだった。
私たちが何か食べていると、ヨダレの量が、ダーッと増える。
箸で持ったものが、口に入るまでを凝視している。
そのうちオッパイが欲しくなり、自分はオッパイを飲みながら、でもやはり、目は箸の動きを追っている。


食物に対する興味・関心の高さ

というと聞こえはいいが、いわゆる食い意地は、間違いなく父ちゃんに似た。
父ちゃんの食い意地に関するエピソードは、多々ある。
あるだけ食べてしまって動けなくなり、その場に仰向けに倒れて、消化するまで唸っている子だったという。


スイカの話

父ちゃんの実家は、秋田の農家。
ある日、スイカを食べようとした彼の家族は、幼い彼に丸ごと1個の大きなスイカを渡し、
「これ、全部やるから、あっちで食え。」
と、外を指さした。
というのも、彼と一緒に食べると、たくさん食べたいがために、あまりの忙しなさと汚さで、他の人が全く食べた気がしないからだ。
そんなわけで、外で食えと言われた彼は、怯むことなく大喜びで丸ごとのスイカを受け取り、外に出た。
しかし、食べようにも、相手は切っていない丸ごとのスイカ。
どうするかと思いきや、彼は手頃な石を見つけると、それに打ち付けてスイカを割ったのだ。
一人でスイカを食べるという状況を、寂しいとか空しいとか疎外感とか、そういった感情を微塵ももたず、逆に、一人で丸ごとのスイカ1個全部を食べられるという喜びに浸りながら、全て平らげたのだった・・・。

その後、彼が縁側に仰向けになって、うんうん唸りながら消化を待ったことは言うまでもない。

Kもこうなってしまうのだろうか・・・。

つづく=^_^=

さーて次回のお話は・・・

『ミルクを試す…が…』です=^_^=

使用している区切り線は、すべて「いつき@暮らしが趣味」さんの #賑やかし帯 です😻

長男Kがアトピー性皮膚炎とわかってから、2か月ほど経った頃。 この怒涛のような日々を振り返る余裕が出てきたところで、新聞にまとめてみようと思い立ちました。
この頃は大変だったけど、今振り返ると、よい思い出です。

原文は、手書きで書きなぐっているので、noteで発信するに当たり、表現等付け足したり直したりしています。
今回の原文は、こんな感じ↓↓↓


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