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ホワイトな学校へ#42 その19 保護者アンケートの活用

地区の教育委員会の方針で、学校関係者評価の書式が決まっています。年度当初にそれを示して、年度末に報告書としてまとめて提出することになっているのです。
やらなければならないことは、義務的にやるのではなく、最大限に活用します。

学校関係者とは、本校の場合「その11 先生方の助っ人(地域編)」の付け足しで述べた、学校評議員⇊⇊

効率的で、しかも、効果的な方がいいので、本校の場合、この学校関係者評価に、保護者に示す学校経営方針≒先生方に示す学校経営方針(≒先生方の自己申告)≒私の自己申告(ということは、教頭先生の自己申告も)≒保護者アンケート、すべてを無駄なく連動させています。

年度初め

先生方と学校評議員の皆様には、以下のように学校経営方針を示す。大きな項目と、はずしてはいけない項目は、地区教育委員会が最初から入れていて、その他を本校の取組で埋めていく。
埋めていくにあたり、地区教育委員会の、重点施策を網羅するのが肝要である。そうすれば、年度末にきちんと評価できる。

令和3年度はこんな感じ

具体的な取組の右隣が、数値目標。その右には、年度末に向け、「自己評価」「学校関係者評価」「次年度へ向けての改善策」が記載されていく。

先生方や職員は、この中から自分の職務に関係するものを選んで、自己申告の当初申告に記載する。

保護者向けには、「具体的な取組」の内容を、もっと細かく具体的に示したものを、学校経営方針として配布する。⇊⇊

部分的に、こんな感じ

そして、管理職の自己申告も、これと全く同じ項目で作成する。私の場合、連動していることがわかりやすいように、通し番号の○数字も同じにしている。評価の根拠が一目瞭然である。


2学期末の保護者アンケート

これも、もちろん通し番号を同様につけておく。年度初めに保護者に配布した取り組み項目の文言を、質問形式にして配布する。
アンケートは、こんな感じ⇊⇊

ABCDEの意味


保護者アンケートの活用

そして、保護者アンケートの集計結果は、学校関係者評価と自己評価の参考にするだけでなく、回答を作成し、学校だよりの増刊号として、必ず保護者に配布することにしている。
この回答の配布は、保護者が日ごろ聞きたくてもなかなか聞けないことや、学校として保護者に伝えたくてもなかなか伝える機会がないことについて、敢えて伝えることができるとてもよい機会なのである。

例えば、特別支援教育

このアンケートの見方は、特別支援教育に関わっている子供の保護者については、8割を超える方に満足いただいているが、それ以外の半数以上の保護者がよくわからないという状況。
特別支援教育については個別のことが多いので、敢えてこのように取り上げることにより、多くの人が知らないという事実やその手続き方法など、毎年触れておくことができる。


保護者の意見の捉え方

例えば、子供たちの挨拶について。

⑬の中の取り組み項目に、挨拶が入っています。

挨拶については、「⑬体験的活動」の中の取り組み項目に入れているが、8割を超える(「わからない」を除くと9割以上の)肯定的評価である。

挨拶に関する保護者のご意見

しかし、保護者の自由意見には、「自分から挨拶できる児童がほとんどいない。」と書いている人もいれば、「しっかり挨拶できているので安心している。」と書いている人もいる。
このような、相対する意見は、敢えて両方載せるようにしている。
ここから考えるべきことは、多くの保護者は、子供たちの様子と学校での指導を肯定的に捉えてくれているということ。でも、挨拶ができていないと感じている保護者もいるわけなので、そのように感じる保護者が少しでも減るよう努力は続けるべきなのだということ。その努力の方向性としては、「学校での取り組みを理解してもらい、保護者、地域ぐるみで改善したい」ということである。
学校からの回答として載せることで、学校の取組や考え方を伝えることができる。(あいさつ名人については、またの機会に)


一喜一憂しないこと

保護者からのアンケートに、きつい言葉が書いてあると、気持ちがなえてしまうこともあると思います。しかし、数値からわかるように多くの保護者の皆様は、日々一生懸命子供たちに向き合っている先生方を、応援してくれています。何も書かれていないということは、言いたいことがないのだと、肯定的に受け止めたいものです。

実は、初年度に、ここに△で示してあるご意見ばかりを載せて、アンケートの回答を示したら、翌年から、わざわざ良いことを書いてくれる方が増えました。良いことばかりは載せられないので、先程のように反対意見とともに載せたり、このように回答しています。⇊⇊

ありがたいことです。

今回の結論

保護者アンケートに書かれているご意見を有効活用し、学校の方針を伝える機会にすること。
肯定的に受け止め、改善のきっかけにすることです。

次回は、寄り道⑪ 出勤の同志 です=^_^=


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