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読書感想文 青山美智子さん

月の立つ林で』は、青山美智子さんによる連作短編小説です。
はっきり言って、感動しました。
実に、読みやすくほっこりして感動するストーリー展開です。

物語は日常で悩みを抱える5人の人物が、月に関する「小ネタ」が語られるポッドキャストを聞いて生活をする中で、それぞれの生活や考え方に変化が訪れていく話です。
以下は各章の簡単なあらすじです。

各章についての説明は、chatgptに依頼しました。

  1. 「誰かの朔」: 元看護師の朔ヶ崎怜花(すがさき)は、弟の劇団について調べているうちに運命的なアクセサリーに出会います。

  2. 「レゴリス」: 売れないピン芸人の本田重太郎は、元相方との再会をきっかけに人生に変化が訪れます。

  3. 「お天道様」: 自動二輪自動車整備士の高羽は、娘の結婚と出産に戸惑いながらも、段階を踏んで受け入れていく過程を描きます。

  4. 「ウミガメ」: 孤独な女子高生の逢坂那智は、ウーバーイーツでお金を稼ぎながら、少年・神城迅との出会いによって人生が変わります。

  5. 「針金の先」: アクセサリー作家の北島睦子は、仕事専用のアトリエで集中して制作しています。

 登場人物たちの抱える悩みや苦しみは、我々読者の視座に立っています。
それぞれ悩みを抱えながらも、それぞれが互いに支え合い、心温まる繋がりを築ります。

登場人物たちの心の葛藤や成長が描かれており、読者からは共感の声が多く寄せられています。
 タイトルの「月の立つ林で」は、物語を進めるうちにその意味が明らかになります。
例えば、キーワード「新月」⇒月は見えないけれど、新しい始まりの象徴として重要な役割を果たしています。などなど。

この作品は、人々の繋がりや優しさを描いた心温まる物語であり、青山美智子さんの作品の中でも特に好評です。

一度、拝読あれ。


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