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もともと天才 それはだり【ダリ】だ

サルバドール・ダリは、20世紀に巻き起こったシュルレアリスム運動を代表する画家ですね。

6歳の時に、初めて風景画を描いてから70歳代後半まで芸術活動を続けていました。
絵画はもちろんのこと彫刻、版画、舞台装置や衣装のデザイン、映画制作などとマルチな表現活動をしています。

ダリの絵といえば、美術の教科書等に出てくる「軟体の時計」を見たことを思い出す人も多いと思います。
この芸術感覚は、幼少期の体験から生まれたものと言われています。

ダリは父親から、厳しく育てられた上、更に「梅毒」に罹患していた時の父親の写真を見せつけられたことが、性的なものにトラウマを持つきっかけになり、加えて、生まれる前に亡くなった兄の名前である「サルバトール・ダリ」の名前を付けられたことで、親からの愛情を感じられなくなったようです。

しかし、それ以来現実を見る時、歪曲して俯瞰する視座の姿勢が刷り込まれたようで、その後シュルレアリスム運動に参加し、さらに印象派、キュビスムなどの作風を学び、相当運動に傾倒したことでダダイズムを確立しました。
その影響を一番受けていた1930年代に描かれた作品が「記憶の固執」です。

緩い時計ですね。これは、二重像を重ねて描く「偏執狂的批判法」という新しい概念で、ダリのこの後の方向性が定まった転換的な作品になったようです。

さらに、ダリは19世紀末のイギリス上流階級のファッションや振る舞いを生涯、模倣し続けました。
その特徴が、大柄な髪、針金のような髭、と奇人を体現したような出で立ちが印象的ですが、実際の人柄は繊細で常に気遣いをする性格だったそうです。
作品と共に公共の場に臨んでいたため、敢えて作品にシンクロしたようなこのようなスタイルを維持し続けていたようです。
いわゆる、傾奇者(かぶきもの)だと私は思いました。

以下に、ダリのいくつかの有名な発言を紹介します。
cahtgptに尋ねました。
以下がチョイスした答えです。

  1. 「私はシュルレアリストです。私は自分自身をシュルレアリストだと思っています。」

    • ダリは自分自身をシュルレアリストとして誇りに思っており、その芸術的哲学を強調していました。

  2. 「私は時間を持っている。時間は私の側にあります。」

    • 彼の作品「記憶の固執」に見られる溶けた時計のモチーフは、時間の流れと死の象徴として解釈されています。この発言は彼の芸術的テーマ性と一致しています。

  3. 「私は自分自身を神として見ています。」

    • ダリは自己愛に満ちた人物であり、自分を神のような存在として捉えていました。彼の作品にもこの自己陶酔的な要素が表れています。

  4. 「私は毎日朝食にハチミツを食べます。それが私の秘密です。」

    • ダリは奇抜な習慣で知られており、ハチミツを毎日食べることを秘密としていました。

  5. 「私は自分自身を天才だと思っています。」

    • 彼は自分の才能を高く評価しており、その自信は彼の芸術的な成功に寄与しました。

なるほどですね。

最後に、ダリは自作に対して、こんな批評をしています。
ダリの作品は誰にもわからない。ダリにもわからない
と述べています。
もし、将来、日本語翻訳されることを分かっていたのなら、何とエンタメイトな人物だと思ったのは私だけでしょうか。



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