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狭い世界を抜け出して多様な人に会いに 〜地域留学での出会いから得た気づき〜


年齢も住んでいる場所も違う。

きっと同じクラスにいたとしても交わることのないであろうメンバー。

そんな個性あふれる人たちが集まって、いつかまた会おうといえる関係になれるなんて。

仲の良い親友であっても1泊2日以上を共にしたことがない私にとって、初めて出会った人と1週間共同生活をすることは大きな不安と挑戦であった。(地域留学の概要については前の投稿でお話ししました)

もちろん初めから打ち解け合えたわけではない。育った環境も性格も違う仲間と過ごす中ではぶつかることもあった。

しかし、朝昼晩の食事を共にしていると自然と心落ち着く空間が生まれていた。

なぜだろう。学校でも多様な人が集まって毎日共に過ごしているのにこのような関係ができたことはない。

学校では"気の合う"人同士が集まり、早い段階でグループ化するからではないか。
女子において特に多いが、休み時間や休日に一緒にいるグループ(いつメンと呼ばれる)が存在する。そして、そのメンバーでないと会話に入ることが難しかったり、逆に他のグループに仲良くなりたい子がいても話しかけづらかったりすることがある。

つまり、仲良くなることに見えない制限がかかっているのである。
 
所属するグループがあることは自分に居場所がある安心感を与えてくれる。"私たちだけ"の秘密やおそろいを共有する楽しさもある。しかし、狭い世界で友人関係を限定するのは非常にもったいないことだと思う。
もしかしたら他のグループにとても気の合う子がいるかもしれないし、気が合わないと思っていた子が大人になっても友達でいられるような心を許せる友になるかもしれない。

少し話が逸れてしまったが、何より顔も性格も知らない多様な人に出会うことは想像以上の面白さと発見がある。

ー違いがあるからこそ面白い

共に暮らしていると自分にはなかった考え方や見習いたいと思う仲間の姿が見えてくる。
都会で暮らしているとSNSから受け取る情報だけで相手の性格を判断してしまうことが多い。
また、SNSや噂から得た情報で相手のことを分かった気になり、直接会って相手を知ろうとすることも億劫になる。

しかし、直接会って話さなければ相手に対して間違った印象を受け取ってしまうだけでなく、自分にとって大切なものを得る機会も失ってしまう。

たった1週間でこの大きな気づきを得ることができた。

ー地域留学と学校との三つの違い

一つ目は6人という少人数の集団であること。
二つ目は同世代ではあるが年齢がバラバラであること。
三つ目は共に生活するしかないということ。
年齢の異なる男女6人という環境は一言で表すなら家族のようなものだった。だからこそ、それぞれの個性が面白さとなり、一つの空間の中でそれぞれが大切な役割を果たしていたように思う。
また、寝る・食べる・風呂に入るを共にすると、当然のことだが生活スタイルや価値観の差が見えてくる。それでも一緒に過ごしていくためには違いを理解し、最もストレスの少ない状態を作れるようにお互いが寄り添っていく必要がある。この力は共に暮らすからこそ身につけられるものではないかと思う。

ー 一歩踏み出す勇気が人生を豊かにする


地域留学に参加する前はこんな短期間でまた会いたいと思える人ができるとは思っていなかった。

多様な人やモノとの出会いを求めて一歩踏み出す勇気は自分が成長するための様々な気づきを与えてくれる。

これから先、不安なことがあっても
まずはやってみよう。
色んな人に会いに行こう。

高畠での出会いに感謝し、またいつか集まった時にやりたいことや夢を語り合えるように多様な世界へと飛び込んでいきたい。


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