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子どもは隠し事をする。でも親は気付けないこともある。

先日、京都に電車で遊びに行きました。
その時に、娘にデジカメを持たせていたのですが、そのデジカメがないことに数日たって気づいたのです。

私もよく確認していないのが悪いのですが、
デジカメには、少し前の大事な写真も入っている。

私「デジカメ入ったカバンどうしたん?」
娘「わからん。どっかにあると思う。」
私「探してよ。ママ探したけどないで。」
娘「わかった。」
と言いながら、なかなか探さない娘。

腹が立って、娘が見ていたYouTubeをブチ切る。

私「探してよ!ないってことは、もしかして
 どっかに忘れたんちゃうん?」
娘「忘れたかも」
私「どこに忘れたかよく思い出して!」
と、まあこんなやりとりをしながら。

私は、デジカメを忘れたかどうかさえ曖昧な娘にイライラが止まらない。

どれだけ探しても家にはデジカメがない。

私「忘れたなら近鉄か警察に確認せな
  あかんねん!自分で電話してや!」

と、出来るわけないのに、鬼のように責め立てる。

娘の表情が曇る。こわばって泣きそう。

娘「どこで忘れたか頑張って思い出す」
と言って、考えていました。

カメラは大した物ではないんですが、データが残っていたので、やっぱり取り返したい。

私のスマホの写真を確認すると、
どうやら帰りの電車に乗る前まで、娘はデジカメの入ったカバンを持っていることがわかりました。

近鉄京都駅か、電車の中に忘れたに違いない。

私は、近鉄忘れ物センターへ電話をすることにしました。

電話をかけようとすると、娘が
「忘れたのは京都駅でトイレに行ったとき。
 トイレの中と思う。」
と思い出した。

私が、日時や場所、特徴を忘れ物センターに伝えて調べてもらうと…

ありました!

間違いなく京都駅の女子トイレに!

よかったあ〜

でも保管場所は大阪の生野警察らしい。
ああ、その日に気づいていれば京都に取りに行くだけでよかったのに。

生野警察方面は、ほぼ行ったことがないので、ちょっと面倒くさい。

まあでも、見つかっただけでも感謝ですね。

娘に、
「ちゃんと届いてたよ、良かったなあ」
と伝えると、娘は、泣いていた。
怒られたことや見つかってホッとしたことで
泣いているのだと思いました。


ところが、

しばらくすると、娘が

「ママ、実は忘れたこと、電車乗って
 すぐ気づいててん」

と打ち明けてきた。

ええっ⁉️どういうこと?
その日に気づいてたん?

そう言えば、電車でYouTubeを見ていた娘が、
画面を見ずに窓の外を見たり、
うわの空だった時があった。

私は眠たいのかと思って、
「YouTube見ないならスマホ返して」
と話したりしていたことを思い出した。

あの時か…

私「なんですぐ言わんかったん?」
娘「怒られると思って」
私「そりゃ怒るけど、後からでも
  バレたらどうせ怒られるやん。
  結局、今日も怒られたやん。
  気づいた時に言わなあかんで。」
娘「わかった。」

私「ママが気づかなければ、
  黙っておくつもりやったん?」
娘「うん。」

ええ⁉️黙っておくつもりやったんか!

隠したり嘘ついてたら
心がモヤモヤするだろうに!
よく黙ってられるな!


娘が「ママに大事な物なくしたことある?ってこの前聞いたやろ?あの時、なくしたものどうやって見つけるか知りたかってん」と言ってきた。

確かに数日前、娘に聞かれて、
私は学生時代に腕時計をなくした話をした。

実は娘は、なくしものの見つけ方がわからなくて、私に遠回しにその話を聞いて、
どうやって探したらいいのか聞き出そうとしたらしい。

子供なりになんとかしようと思ってたらしい。

私は腕時計をなくした時に、警察にも届けなかったので、見つからなかったという話をしたので、参考にはならなかったみたい。


娘が、私が気づくまで、黙っておくことを選択したことには、正直驚いた。

私に嘘や隠し事するなんて、思ってなかったというか、されたとしても気づくと思っていた。

子どものことは全部知ってる気でいた。
あなたの考えてることは、お見通しだよって。

そう思っていたけど、見事に隠されていた。
気づけなかった。

私と娘は別人格なんだな、と改めて知る。

怒られたくないという、
大人から見れば単純な理由で、
子どもは嘘も隠し事もする。

改めてハッとした。

今回は忘れ物が見つかって、娘の本音も聞けたけど、これから成長すれば、人間関係やら勉強やらで、嘘も隠し事も増えるかもしれない。

探し物が見つかったと聞いて
娘が泣いていたのは、
モヤモヤが晴れてある意味ホッとした涙だったらしい。

そりゃそうだろう。

娘より長く生きてきて、私自身は

隠したり嘘をつくのはそのモヤモヤを抱えて生きていくということ

だから

やっぱりイヤなことほど、正直に早く言うほうがいい

と思っているので、

その通り娘に伝えたけれど、どこまで伝わったんだろうか。


色々考えさせられた出来事でした。

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