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スマホアプリで作業現場を効率化①

こんにちは!
僕は建築現場で働く作業員です。
おもにマンションの大規模修繕工事における防水工事をしています。

現場作業のイメージといえば「きつい」「きたない」「きけん」の3Kで有名です。
でも、キレイに仕上がったときの「満足感」広い屋上を仲間と協力し合って塗り切ったときの「達成感」、そしてなにより汗みず垂らして働いたあとの冷えたビールの「おいしさ」がやめられずに25年も続けています。

しかし今、建築現場の状況は「労働者の減少」「材料の値上げ」「賃金の引き下げ」「週休2日問題」などで、どんどん厳しくなる一方です。
そこで何かいい解決方法がないか探していたところ、デジタルを活用して現場を効率化してみようという結論に達しました。

えー!?建築現場でデジタル化する所なんてあるの?

と思われるかもしれません。
確かに今まではありませんでした。
でもここ数年、デジタル化の状況はどんどん進化していて、実は今までできなかったことがいとも簡単にできるようになっているんです。
そしてデジタル化によって私たちの社会が大きく変わったように、建築現場だってきっと変えていくことができるに違いありません。

ここまで読んでちょっとでも気になった方、ぜひあなたの作業現場もデジタル化してみませんか?
ではまず、僕がデジタル化をしようと思った背景についてお話します。


なぜ作業現場をデジタル化しようと思ったのか

1.建築現場のIT化の現状と課題

今、世の中のデジタル化の状況はますます進化しており、様々な分野で大きな影響を与えています。
これまで「デジタル化は必要ない」と言われていた建築現場でも、「ドローン技術」や「デジタル機器」が少しずつ導入されるようになりました。そしてこの進化のスピードは、さらに速くなるといわれています。

ただ、自分からデジタルを活用するとなるとどうでしょうか。高価な機械や高度な専門知識はもちろんのこと、環境を整えるだけでもお金がかかります。
そんな中誰もがすでに持っていて、ほとんどの人がもはや使いこなせるレベルにまで達しているデジタル機器があります。一体なんだと思いますか?

それはスマートフォンです。

今やスマートフォン(以後スマホ)はさまざまなアプリや機能が加わり、できる事がどんどん増えています。そして私たちもそれに夢中になり肌身離さず持ち歩くことによって、もはや説明書がなくても使いこなせるレベルにまで達しました。
こんなに身近にあって誰もが使いこなせるツールを活用しない手はありません。

では、どのようなときに活用できるのでしょうか?

2.スマホアプリを作るきっかけとなった背景

作業現場では仕事を始める前に、「危険予知活動表」という書類を作成します。内容は、どこで、どんな作業をして、どんな危険があるか、また、どうすれば事故を防げるかを考え箇条書きにまとめたものです。
たとえば、ドリルで穴をあけるとき回転する部分を握ってしまうと、指を骨折するような大けがをしてしまいます。そのような事故を防ぐために「回転する部分を握らないように、手元に注意する」という対策をたてます。

一つ間違えれば死亡事故につながる恐れがあるので安全に作業するためにとても重要な書類ですが、手で書くと10分くらいかかってしまいます。また、作成するために「現場事務所に用紙を取りに行く」「手で長い文章を書く」「打ち合わせで提出する」という手間もかかります。
「もうちょっと時間をかけずにできないかな」と思っていたところ、スマホからスプレッドシートに直接入力できるアプリ「Glide」に出会いました。さっそく試したところ、今まで5分から10分かかっていた作成時間が1分程度に短縮されました。また、データを現場事務所のパソコンと共有することで「用紙を取りに行く」「提出する」という手間もなくなりました。
さらに周りの人に紹介してみると予想以上に評判がよく、みるみるうちに現場じゅうに広がっていくではありませんか。

3.変化によってさらに変化が起こる?

さて「手で書く」ということに目を向けてみると、各業者のリーダーが集まって行う「作業の打ち合わせ」でも現場監督が同じように日報を手で書いています。内容は、次の日に、どの業者が、どこで、どんな作業をして、事故を起こさないようにどんな安全対策をすればいいのかをまとめたものです。
各業者のリーダーが口答で発表した内容を現場監督が日報に手で書くのを見て、「もっと速く書いてくれないかな」と思っていました。

そこで、各業者の「危険予知活動表」をデジタル化し、その内容を日報に反映させたところ、現場監督の手で書く手間がなくなり、なんと打ち合わせが今までの2/3の時間に短縮されました。
このようにデジタルを活用すると、変化によってさらに変化が起こることがわかりました。
さあ、みなさんもこのスマホアプリ「デジタル危険予知活動表」(略してDKY)を作って、思いもよらない変化を味わってください!

でも・・・
そんな簡単にできるわけないじゃん

と思った方!安心してください!
今回の記事は、アプリ作成までの努力の道のりを最小限にしたい!という想いで作りました。

なお、作成にあたっては以下のサービスを利用します。

  • Googleスプレッドシート

  • ノーコードアプリGlide

ただ、ほんの一部の機能を利用するだけなので、サービスについて詳しく知りたい方は、ほかのウェブサイトで調べることをおススメします。

そして実際にアプリを作る流れは以下のようになります。

  1. スプレッドシートにシートを作成する

  2. ノーコードアプリGlideでスマホから入力できるようにする

  3. シートを参照してアプリを完成させる

それでは次回からスプレッドシートにシートを作成する方法を紹介します。お楽しみに!

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