さいき ようぞう

信長、三国志、ガンダムファンです。

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信長、三国志、ガンダムファンです。

最近の記事

「“一○○万貫”のいくさ 一天正小牧長久手合戦始末異聞」その8 (全8回)

天正十二年(1584)三月下旬。紀伊雑賀衆、柴田勝家の残党が大坂を襲撃する。 襲撃は大坂の町衆らを混乱に陥れたが、程なく羽柴方の留守居役に撃退された。  四月の初めごろには丹波国や美濃国で織田家の残党と思しき浪人が兵を挙げ国中を騒がせていた。 土佐の長宗我部元親は讃岐国、十河城を包囲。陥落は時間の問題と思われ、 讃岐平定ののちは長宗我部勢が淡路、播磨、摂津に攻め寄せる恐れもある。 美濃、尾張方面では羽黒の戦い以降は織田・徳川勢と羽柴勢の睨み合いが続き、小牧山城と岩崎山の

    • 「“一○○万貫”のいくさ 一天正小牧長久手合戦始末異聞」その7 (全8回)

      天正十一年(1583)十一月。三河にて「織田信雄、切腹」の風間が流れるも詳しく調べると事実無根であった。 しかし、そのような不穏な噂が流れるほど、羽柴秀吉と織田信雄の関係は険悪になっていた。 天正十二年(1584)正月。羽柴秀吉と織田信雄の不仲を見かねた蒲生氏郷と池田恒興が近江国、三井寺に会談の場を設け調停を図る。  織田信雄が眉間にしわを寄せ、肩をいからせて本堂に入ると羽柴秀吉が立礼を取って待っていた。差し向かいで座る信雄と秀吉。 織田信雄は能をたしなむだけあって均整

      • 「“一○○万貫”のいくさ 一天正小牧長久手合戦始末異聞」その6 (全8回)

        天正十年(1582)。この年は多事多端の年となった。 六月二日、天下統一を目前にして織田信長が明智光秀の謀叛に遭い、本能寺にて横死したのである。  徳川家康は東海道遊覧での饗応の返礼として安土城に招かれ、織田信長の饗応を受けていた。 その後、家康は堺見物に赴いたが、そこで茶屋四郎次郎により明智光秀、謀叛の報を受ける。 家康と供廻りは京を避け、伊賀、伊勢へと抜けて、六月五日、三河に帰還する。 浜松城の本多正信、大久保忠世のもとにも茶屋四郎次郎の報せが俊足の伊賀者によって届け

        • 「“一○○万貫”のいくさ 一天正小牧長久手合戦始末異聞」その5 (全8回)

          天正十年(1582)。織田家と武田家が境い目を接する信濃は、やにわに慌しくなる。 二月。武田方の木曽福島城主、木曽義昌が織田家に寝返ったのである。木曽義昌の正室は武田信玄の娘であった。 織田信長は武田家当主、武田勝頼討伐を決断。伊那からは信長の嫡男、織田信忠。飛騨からは織田家の将、金森長近。 駿河からは徳川家康が武田家領内に攻め入ることとなる。  武田家では織田家に寝返る者が相次ぎ、衆寡敵せず、武田の諸将も城を捨てて逃げ出す有り様であった。 徳川家康も織田家と呼応して駿

        「“一○○万貫”のいくさ 一天正小牧長久手合戦始末異聞」その8 (全8回)

          「“一○○万貫”のいくさ 一天正小牧長久手合戦始末異聞」その4 (全8回)

          京より東へおよそ六十里。駿河国、 大井川の近く、小さな村の中央に屋敷がある。 土塀は崩れ、檜皮葺きの屋根はところどころ破れたままになっていた。  須和(すわ)は庭の井戸で水を汲んでいた。隣では初老の男が薪を割っている。遠くから須和を呼ぶ者があった。  飯田又左衛門「姉上!息災でしたか。彦六も達者でやっておったか」 彦六「これは。又左衛門さま」 須和「よくきた、又左衛門。お勤めの方はよいのか」  又左衛門「一条の殿にはお許しをいただいております。それにしても、ずいぶん人が

          「“一○○万貫”のいくさ 一天正小牧長久手合戦始末異聞」その4 (全8回)

          「“一○○万貫”のいくさ 一天正小牧長久手合戦始末異聞」その3 (全8回)

          三河国を逐われて数年。本多正信は京の商人、茶屋四郎次郎の家屋の一室で寝そべり、無聊をかこっていた。  徳川家康は約束どおり食費の分は茶屋に届けてくれた。戦乱続きとはいえ、京の町は華やかで書物も手に入りやすかった。だが物の値は高く、書物の値に至っては目が飛び出るほどの高値であった。 茶屋四郎次郎「正信さん、暇をつぶすなら他所でやっておくれやす。商いの邪魔どすっ」  正信は懐の銭の枚数を確かめ、場末の飲み屋に向かうのであった。 場末の飲み屋では威勢のいい声が聞こえてくる。

          「“一○○万貫”のいくさ 一天正小牧長久手合戦始末異聞」その3 (全8回)

          「“一○○万貫”のいくさ 一天正小牧長久手合戦始末異聞」その2 (全8回)

          弥八は生まれ故郷の三河に戻っていた。弥八の本名は本多弥八郎正信、本多俊正の息子である。  尾張の織田、駿河の今川に挟まれている三河の国衆は離合集散を繰り返し、小競り合いが絶えなかった。本多正信も寄親に従い、各地の戦に駆り出される。正信と旧知の大久保忠世も加わっていた。 寄親の将監が諸将に段取りを伝える「まず民部殿が攻めかかる。次いで左馬助殿。大膳殿は三の丸を攻めて敵方の目を引き付けることとする」  本多正信 「お待ち下され。最も兵を引き連れている将監殿がまず攻めかかられ

          「“一○○万貫”のいくさ 一天正小牧長久手合戦始末異聞」その2 (全8回)

          「“一○○万貫”のいくさ 一天正小牧長久手合戦始末異聞」その1 (全8回)

          部屋の隅で竹千代は書物を読んでいる。師の太原崇孚から薦められた「吾妻鏡」は斜め読みしてほったらかしていた。 竹千代にとっては、「吾妻鏡」は腑に落ちないことばかりであった。「吾妻鏡」よりも「太平記」の方を竹千代は熱心に読んでいた。 ところどころ本筋がずれて取り止めの無い箇所もあったが、それもむしろ竹千代には好ましかった。 書物を読む竹千代の目の前を、侍の衆が上へ下へと女房衆は右へ左へと、あわただしく行きかっている。 今川館はとかくさわがしい。駿河の大名、今川家が急速に伸

          「“一○○万貫”のいくさ 一天正小牧長久手合戦始末異聞」その1 (全8回)

          二次創作「いかにせむ彦五郎どの」(後編)

          ○永禄六年 松平次郎三郎は「元康」から「家康」へと名を改める。しかし、この改名は三河に波紋を広げることになる。  大草の松平昌久「義元公の一字、「元」を捨てるということか?」 東条吉良家、吉良義昭「「家康」の「家」は、八幡太郎義家公の「家」か? わが吉良家も凌ぐつもりか!」 桜井の松平家次「今川の言いなりにはなりたくなかっただけじゃ。ほどほどに駿府の殿様に物申してくれればよかったのじゃ。西は織田、東に今川、北に武田を相手取って立ち行くのか?」 三河国衆が困惑する中、今川方は

          二次創作「いかにせむ彦五郎どの」(後編)

          二次創作「いかにせむ彦五郎どの」(前編)

          ○天文の頃のこと 駿府の空は晴れやかである。南から北に潮の香りが吹き抜け、澄み渡った空に富士の山が見える。 今川館の中庭、塚原卜伝は木刀を八相に構えた。目の前には駿河の大名、今川義元が嫡男、今川氏真が正眼の構えを取っていた。 塚原卜伝は東下の途上、今川義元の招きに応じ駿府を訪れていた。義元は、よき折として家中の若い衆らへの稽古を求めていた。 ト伝「承りました。某も若人との試合は楽しゅうござる」 義元「ト伝殿が承知してくださった。 願い出る者はおらぬか?」 氏真が進み出る。

          二次創作「いかにせむ彦五郎どの」(前編)

          「SDガンダム三国伝」の武将数を増やしたい 〈晋〉

          「SDガンダム三国伝」「創傑伝」という、三国志好きでガンダムファンには うってつけの作品があるのですが、もっと武将があればいいのになあ、 と思い、考えてみました。 〈晋〉 司馬懿      ・・・アストレア 張春華      ・・・サダルスード 司馬師      ・・・エクシアリペア(Ⅰ) 司馬昭      ・・・ダブルオーライザー 王元姫      ・・・アルテミー 荀灌       ・・・エアリアル

          「SDガンダム三国伝」の武将数を増やしたい 〈晋〉

          「SDガンダム三国伝」の武将数を増やしたい 〈西涼〉

          「SDガンダム三国伝」「創傑伝」という、三国志好きでガンダムファンには うってつけの作品があるのですが、もっと武将があればいいのになあ、 と思い、考えてみました。 〈西涼①〉 馬騰     ・・・グシオンリベイク 馬超     ・・・バルバトス 龐徳     ・・・キマリス 韓遂     ・・・グリムゲルデ 馬岱     ・・・アスタロト 王異     ・・・レギンレイズ・ジュリア 〈西涼②〉 成公英    ・・・ジルダ 閻行     ・・・シュヴァルベ・グレイズ 楊秋

          「SDガンダム三国伝」の武将数を増やしたい 〈西涼〉

          「SDガンダム三国伝」の武将数を増やしたい 〈公孫瓚〉

          「SDガンダム三国伝」「創傑伝」という、三国志好きでガンダムファンには うってつけの作品があるのですが、もっと武将があればいいのになあ、 と思い、考えてみました。 〈公孫瓚〉 公孫瓚      ・・・Ez-8 公孫続      ・・・陸戦型ガンダム 田楷       ・・・陸戦型ジム 田豫       ・・・ジムⅢ 劉虞       ・・・アレックス

          「SDガンダム三国伝」の武将数を増やしたい 〈公孫瓚〉

          「SDガンダム三国伝」の武将数を増やしたい 〈袁紹〉

          「SDガンダム三国伝」「創傑伝」という、三国志好きでガンダムファンには うってつけの作品があるのですが、もっと武将があればいいのになあ、 と思い、考えてみました。 〈袁紹①〉 袁紹     ・・・バウ 甄姫     ・・・キュベレイ 袁譚     ・・・ガザC 袁煕     ・・・ガザD 袁尚     ・・・ガ・ゾウム  高幹     ・・・ドーベンウルフ 〈袁紹②〉 文醜     ・・・R・ジャジャ 顔良     ・・・ゲーマルク 張郃     ・・・トールギス(Ⅰ)

          「SDガンダム三国伝」の武将数を増やしたい 〈袁紹〉

          「SDガンダム三国伝」の武将数を増やしたい 〈袁術・他〉

          「SDガンダム三国伝」「創傑伝」という、三国志好きでガンダムファンには うってつけの作品があるのですが、もっと武将があればいいのになあ、 と思い、考えてみました。 〈袁術・他〉 袁術     ・・・ズサ 紀霊     ・・・リゲルグ 韓浩     ・・・ネモ 李傕     ・・・ハンマ・ハンマ 郭汜     ・・・アクトザク 張済     ・・・ガルバルディα

          「SDガンダム三国伝」の武将数を増やしたい 〈袁術・他〉

          「SDガンダム三国伝」の武将数を増やしたい 〈呂布〉

          「SDガンダム三国伝」「創傑伝」という、三国志好きでガンダムファンには うってつけの作品があるのですが、もっと武将があればいいのになあ、 と思い、考えてみました。 〈呂布〉 呂布     ・・・シナンジュ 貂蝉     ・・・クシャトリヤ 陳宮     ・・・マラサイ 高順     ・・・ローゼンズール  張遼     ・・・サザビー  丁原     ・・・ヅダ

          「SDガンダム三国伝」の武将数を増やしたい 〈呂布〉