二次創作「いかにせむ彦五郎どの」(後編)
○永禄六年
松平次郎三郎は「元康」から「家康」へと名を改める。しかし、この改名は三河に波紋を広げることになる。
大草の松平昌久「義元公の一字、「元」を捨てるということか?」
東条吉良家、吉良義昭「「家康」の「家」は、八幡太郎義家公の「家」か? わが吉良家も凌ぐつもりか!」
桜井の松平家次「今川の言いなりにはなりたくなかっただけじゃ。ほどほどに駿府の殿様に物申してくれればよかったのじゃ。西は織田、東に今川、北に武田を相手取って立ち行くのか?」
三河国衆が困惑する中、今川方は