見出し画像

タコスばかり作っている

最近タコスを週2~3で作っている。
なにより美味しいし、1回作れば2日は食える量になるので楽でもある。
…つまり、僕は週6でタコス食べてる計算になるの?頭どうかしていると思われても仕方がない。
理由があると言えばあるのだが、基本的には好きで食べている。

とはいえ主役のタコミートの肉や味付けが違うものを作るので違う料理と言ってもいい。鶏ささみをトマトで煮たり、牛ひき肉を炒めたり、タコミートと言っても様々ある。サルサの種類もいろいろだ。
穀物の部分もフラワートルティーヤで巻いて食べたり、コーントルティーヤで巻いて食べたり、タコライスにしたり、ナチョチップスで食べたりで、バリエーションは多いので週6全く同じ料理を食べているわけではない。

タコスを作るうえで問題になるのが、タコスの味付けに使うタコシーズニングだ。使えばどんな肉でもタコス味になるスパイスミックス的なもので、輸入食品を置いているようなスーパーでも運が良ければ買える。本格的にやろうと思えばシーズニングなんか要らないと思うが、手間が格段に減るので僕は使う。
このシーズニングの入手が安定せず、かつ高価なのだ。ネットでも買えるが割高になってしまう。

日本で手に入る一般的なタコシーズニングが30グラムで300円くらいする。ひき肉500グラムに対して30グラムでいいと書いてあるが、それだとスパイス感が弱いのでもう少し、45グラムくらい使いたい。あまり入れすぎるとしょっぱくなる。
ということで、タコシーズニングを世界中で探し回った。もちろんネット通販で。

海外の店で安く売っていたとしても、輸入送料を考えるとやはり高くつくので一時は自作も考えた。スパイスミックスとしては簡単なもので、クミンとチリパウダー、オレガノ等々があれば似た物は作れるらしい。しかし美味しい既製品を使えるならそうしたい。
しばらくの間ネットで探していたところ、iHerbというアメリカの海外通販サイトに行きついた。主にオーガニック系商品を扱う、普段僕が絶対近寄らないタイプの自然派ショップだ。おお嫌だ。自然なら安全だと思うなよ。

嫌だ嫌だと思いながら食品のページを眺めていたら、大量のスパイス商品が扱われているのを発見した。そして、見つけてしまった。タコシーズニング500グラム1500円(だいたいの値段)。二度見した。
日本のスーパーで30グラム300円の物が、500グラムで1500円。1グラム10円のものが1グラム3円。激安だ。しかし送料は?
6000円以上購入で無料!?

気が付けば6000円になるようにワカモレやらランチディップやらも買っていたし、4日後には届いていた。アメリカの店舗にしては早すぎる。どうも世界展開しているショップなので、世界各国に倉庫があるらしい。アジアの国へは韓国の倉庫から発送しているようだ。商品はアメリカ産だった。

肝心なのは味だ。勢いで500グラム買ってしまったので不味かったら悲惨なことになる。まぁ肉炒めるだけなら失敗しないでしょう。
そう思ってテストで作ってみたタコミートは、コクも塩気もない香り高いだけの失敗作だった。これはどうした事かと思い、いまさらシーズニングの材料を読んだ。
改めて英文の説明を読むと「ソルトフリー」「アミノ酸フリー」「オーガニック」「コーシャ認定」などの素敵な文言が並ぶ。あまりにも意識が高い。

塩は自分で調節できるので、無塩なのはむしろありがたい。問題はコクだ。30グラム300円の商品の材料を見ると、塩だけでなくココアパウダーやアミノ酸がふんだんに使われている。なるほど。
塩も込みと思って顆粒コンソメをぶち込んで作り直してみた。激ウマとなった。
コンソメの分の費用を足してもまだまだ格安だ。勝った。

そういうわけで、意識高い系商品に対して塩と旨味の蛮勇を振るって勝った僕は、500グラムのタコシーズニングを消費するべく週2~3でタコス作りに励んでいるのだった。これはもう仕方ない。だってタコスはいつ食っても美味すぎるし、なんと言ってもセールがあったので同じ店でタコシーズニング追加で2キロ注文したからね、いっぱい作らないと間に合わない(?)から。ああ忙しい忙しい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?