見出し画像

【No.179】内なる世界と外なる世界について(その他)

内なる世界と外なる世界について

「内なる世界」とは自分だけが認識している精神世界、または自分の肉体の事です。
それに対して「外なる世界」とは自分の肉体以外、または自分だけが認識している世界の外側の世界の事です。

「内なる世界」(精神世界)は無限の広がりを持ち、言わば「小宇宙」とも言えます。
それに対して「外なる世界」は物理的に存在して、有限で限定的です。

「外なる世界」は自分(内なる世界)を映し出す「鏡」のようなものです。
「人の振り見て我が振り直せ」という訳です。

人の肉体の事を考えると、血管の長さを合計すると10万キロメートルになり、地球2周半の長さです。
また、人の体は60兆個の細胞でできています。
60兆というと現在の世界の人口(65億人程度)の1万倍くらいです。
ちょっと天文学的規模ですね。

「内なる世界」と「外なる世界」は繋がっています。
もっと言えば「外なる世界」は「内なる世界」に内包されています。

1970年代に活躍していたプログレッシブ・ロック・バンド「ピンク・フロイド」のリーダー「シド・バレット」は、ミュージシャン(アーティスト)と観客(オーディエンス)の間には「壁」が存在すると考えていました。
この場合、ミュージシャンが「内なる世界」で観客が「外なる世界」になります。
ピンク・フロイドは、この「壁」を壊す事をテーマとしたアルバム「ザ・ウォール」を1979年に発表しています。

精神的に安定し、かつ徳の高い人はこの「内なる世界」と「外なる世界」を区別せず、同等に考えているそうです。
それは「自分」と「他人」を区別しない事にも繋がります。
「他人」に施しをすることは「自分」に施しをするのと同じ事だそうです。

それでは、また。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?