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【No.88】背水の陣について 第一法則(幸せは真ん中にある)

背水の陣について

敵に攻められたときに、自(みずか)ら退路を封鎖してしまうという「背水の陣」という手法があります。
崖っぷちに立たされたとき、人は思わぬ力を発揮するというものです。
結論から言いますと、私はこの「背水の陣」が好きではありません。
「一か八(ばち)か」、「伸るか反るか」という選択だと思いますが、失敗すれば全滅してしまいます。
私の考えでは、退路を残したままで、力を発揮できるのが一番よい方法だと思っています。
過去に、実業団女子バレーのチームで、イトーヨーカドーが優勝したとき、その練習方法は実にユニークなものだったと聞いています。
確かに練習は厳しいです。でも、厳しい練習の中にも選手全員が楽しさを見出せる、選手の意見も取り入れた練習方法だったそうです。
私は趣味でボウリングをやりますが、全身全霊でボールを投げたときよりも、余裕を残して投げたときの方が、スコアが良い場合があります。
これも、「背水の陣」を使わなかった例です。
大学入試の受験勉強では、私は「赤本」を使わずに、教科書を中心に基礎を勉強しました。
普通の人は「赤本」で、入学したい大学の過去問題を徹底的に勉強するようですが、勉強嫌いの私は、自分のペースで徹底的に基礎を叩き込みました。
入試科目で選択した化学では、「化学8週間」という参考書兼問題集を買って、徹底的に基礎から応用まで勉強しました。
英語は小学生の頃から基礎を学んでいたので、英語はもともと得意科目でした。
通っていた高校での夏季講習を受講しましたが、数学はレベルが高すぎてついていけず、途中であきらめて、基礎を中心に自分で勉強しなおしました。
大学入試問題に、運良く予想した問題が出たこともあり、第一志望の大学にストレートで合格することができました。
勉強において「全力投球」という言葉を聞きますが、一歩立ち止まって、周りをよく見渡し、自分に合った勉強方法をとるのもひとつの手だと思います。
ボールを投げるにしても、直球だけではなく、変化球も使ってみるのも一つの手です。
「背水の陣」を敷いて、誤った方向に進んでは、物事はうまくいきません。
「背水の陣」を使わずに、まずは深呼吸してから、じっくり取り組んでみるのも良い事だと思います。

それでは、また。

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