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シマエナガの撮り方

まず最初に言います

シマエナガをキレイに撮りたいなら追いかけないでください!

シマエナガをキレイに撮りたいなら追いかけないでください!!!(切実)

野鳥全般に言えますね
でも意外とやってしまいがち

特にシマエナガはまぁまぁ警戒心の強い鳥
追いかけるとすぐ高いところを飛んでしまいます

ではどう撮るか

今回は私が約1年で学んだシマエナガの撮り方をまとめてみました


1 なぜ見つけられないのか

これが一番大事ですね
私の住んでいる地域ではわりとポピュラーな彼らですが
私自身も写真を始めるまで見たことはありませんでした

考えられる理由は3つ

①探してない

シマエナガは様々な所で観察はできますがスズメやカラスほど探さなくても見たことあるって訳にはいきません

第一私も野鳥撮影始めるまでシジュウカラハクセキレイも「見たことあるな~」程度でした

まずは探さないと見つかりません!←当たり前

②小さくて素早い

ここ数年でシマエナガはとても人気の小鳥になりました
さぁ探そうと思ってる人もまぁまぁ居るでしょう

それでも見つからないのは彼らはとても小さくて素早いんです
体長は約10cmと日本で2番目に小さい鳥と言われています
まぁそりゃ探さないと見つからないですわ

それに加えて彼らはほんとにじっとしてない!
定点で観察していたらよほどの餌場でない限りすぐに飛んで行ってしまいます

③高い木の上にいることが多い

シマエナガは基本高い木を転々と移動しながら食事をとります
あくまで基本なので必ずではないですがそのように移動していることが多いです
スズメ、シジュウカラ、ゴジュウカラのように低い生垣などにあまり来ないので、それも見つけられない要因かもしれません

2 どうやって見つけるか

①鳴き声を覚える

意外と簡単
シマエナガは鳴き声が特徴的です

この「ジリリ・・・ジリリ」がわかるようになると難易度は格段に下がります
またその前の「ピーピーピー」も非常に大切です
セットで覚えましょう

②鳥が多い場所に行く

シマエナガはシジュウカラやハシブトガラと一緒に群れを作る混群というものを作って移動します
なので小鳥をよく見るポイント鳴き声を待っていれば会える確率はグンと上がります

3 どう撮るか


本日の本題ですここで最初に戻ります

シマエナガをキレイに撮りたいなら追いかけないでください!!!

シマエナガは先述した通りせわしなく動いていてなかなかきれいに撮影させてくれません
なので
気付いたら群れが去ってしまう
      ↓
あわててそれを追いかける
という
形になりやすいです

しかしシマエナガからしたら大きな人間が追いかけてきたらたまりません
たちまち高く、そして遠くまで逃げてしまいます

見上げて撮ると空抜きで構図もよくないですし
まずもって遠いと解像しません

ではここでポイントを3つ

①群れのお食事コースを把握する

私の経験上シマエナガの出現ポイントはおおむね決まっています
3つほどのパターンを把握しておくと
ここからきて、あそこに行くという予想が立てられます

②写真を撮りたいポイントを明確化しておく

観察するだけならそれこそシマエナガについていけばいいのですが
撮影するとなると光量が足りなかったり逆光だったりすると画になりにくいです
シマエナガのお食事コースを把握したうえで撮影ポイントを絞る
ここまでできればほぼ完成です

③絶好の撮影ポイントで待ち伏せ

群れの真ん中や最後尾を追いかけるのではなく
群れの先頭を待ち伏せる形で撮影する
これが私の出した答えです

私の場合
お食事コース上に撮影ポイントを3つほど決めておき、先頭集団を撮影したなら深追いせず次のポイントへ
を繰り返し、最良の撮影ポイントでは最後尾まで撮って彼らを見送る
というルーティーンで撮影しています

ずっと追いかけるよりプレッシャーも少なく
結果的に1つのポイントに長い時間いてくれるので歩留まりも上がりました


ノートリミング
プレッシャーを与えなければ向こうから近づいてきます
近すぎて逆に難しい

3 最後に

結果的にはよくその場所に通ってシマエナガをよく知ろうってことです

なぜ急にこのような記事を書こうと思ったかというと
これを意識したとたん歩留まりがよくなったのはもちろんなんですが
最近シマエナガたちを追いかける人が増えたなと思ったからです
彼らがどう思っているかはわかりませんが、明らかにその場所でのシマエナガ達の食事の時間は短くなっています
またそれで写真もうまくとれなかったら誰も得しませんよね?

せっかく野生の素敵な動物を観察するなら極力win-winでいきたいですね

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