きょん

詩のようなものを投稿します。 短いものが多いです。

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役割

あーあ、もう嫌だ 全部ヤダ 人間なんて、『僕』なんて、辞めてしまいたい 嘘を吐くのも嫌 無理に笑うのも嫌 くだらないことに いちいち悩むのも嫌 嫌いな人に嫌われまいと 無駄な努力、馬鹿みたい 全部全部 投げ出して、逃げてしまえたらいいのに この世なんて 最初から上手くいかないようにできてんだ! 無駄に多い壁の前で、立ち往生 焦ってばかり あーあ、あーあ なんだか疲れてきちゃったよ 粋がって 強がって 人目を気にして愛想笑い、してみたり 『あなたには

    • ほんとうに

      本当に欲しかったもの 今は手の中にあるよ ほんとうに? ほんとうにそれは君の求めていたものなの?

      • 題名のないもの 46~50

        泣くもんかと思ったのに涙がこぼれた 涙はどうやら心とは違うところからやってくるらしい 今日もここから逃げられない理由を考えている 『君のため』 と 『君のせい』 卑怯なシーソーは行ったり来たり 目の前の不幸を指折り数えるよりも 幸せとは何かと思いをめぐらせている自分でありたい 午後5時半の坂の上 その告白は あなたの正義のためにしているの? 正しいと思っていた帰り道は 迷路への入口だった

        • スタートライン

          疑うことも 信じきることも難しいから あなたの言葉の純度を測るのはもうやめた 僕が見たい景色を 僕が聞きたい言葉を 僕がありたい世界を 僕が信じたいものを 僕だけの道を 探しながら行ってみるね あなたは進む力をくれるけど 僕の足を動かせるのは僕だけだから やさしいことばをありがとう ここからは僕だけのスタートラインだ

        • 固定された記事

          あなたは間違ってなんかいないよ

          正解なんてひとつもないけど 間違いも最初から存在していなかった あるがままでいることに何を不安に思うんだろう 許されない怖さか 存在を認められない惨めさか 僕は僕にしかなり得ないから 嫌でも僕であり続けるしかないから 間違っていないよ、今日も 大丈夫 誰があなたを認めなくても 許されなくても あなたは間違ってなんかいないよ

          あなたは間違ってなんかいないよ

          僕にも手があったから

          今度は離してはいけない しっかりと 握り返さなきゃ

          僕にも手があったから

          エラー

          もう何も頑張りたくなくて 全てを放り出して逃げてしまいたくなったんだけど 一般常識という呪文で植え付けられた固定観念 努力と忍耐こそ美徳の呪いが 今日も発動し 足がすくみ、動けなくなったという次第です 困ったな 自分で自分にかけたの呪いの解き方が わからなくなってしまいました

          オセロ

          今のありのままの自分を 自分で認めることができたなら 今までの後悔とか 涙とか 失敗とか 恥とか そういうのが全部「必要だったもの」に変わるんだ 逆転はどこからでも狙えるのさ ひっくり返してやろうぜ

          がらんどう

          僕が今頑張っていることに 本当に僕は価値を感じているのだろうか 誰かの価値観を自分の目標とすり替えていないだろうか 上手く言えない 上手くいかない この虚しさは何なんだろう どこまでが夢なのだろうか どこまでが甘えなのだろうか 曖昧で虚ろなものばかり 心が動くことだけできたらいいのに 心が震えることだけ選べたらいいのに 難しいね、大人になるということは 難しいね、諦めるということは 難しくしているのは自分だって、本当は今もわかっているんだけどね

          がらんどう

          ひねくれ

          『あの人に比べれば あなたはまだ恵まれている』 『あの人の方が 可哀想だから』 『あの頃のあの人は もっと大変な状況だったから』 どこかの誰かの不幸と 自分の不幸を比べたところで 今、僕が抱えている苦しみが減る理由にはならなくて 幸せは人と比べると卑しく感じるのに 不幸を比べることが 慰めになると思われているのはなぜなんだろう あの人よりも苦しい状況でなければ 僕の悩みは大したことないのですか? あの人よりも可哀想でなければ 僕の涙は甘えなのです

          ひねくれ

          君が決めるんだよ

          人に答えを求めるなよ

          君が決めるんだよ

          柔らかなナイフ

          いたい いたいよ 君の真っ直ぐなその言葉は 僕の心を優しくえぐる

          柔らかなナイフ

          確かな世界

          僕は一体、何を守ろうとしていたんだっけ? 守るものなんて、初めから持っていたんだっけ? わからなくなって、怖くなって 君の手をぎゅっと握る それは確かに温かくて 確かにそこに存在していた ああ、少なくともこれだけは本物だって なんだか安心した どうしたのって 君が笑うから なんでもないよって 僕も笑う なんでもないよ なんでもない ただちょっと 不安になっただけ 確かなものに触れてみたくなっただけ 君と一緒に笑い合うだけで、僕の世界に色がつく

          確かな世界

          終わってしまった僕のために

          最近腹を立てることが 少なくなったのは 物分りがよくなったせいか 何かを諦めているせいか 僕は人間としては終わってるなぁ、なんて 午後八時三十三分 君から来たメッセージに書いてあった一言に 腹を立てる自分がいた 少し悲しくて 少し可笑しかった まだまだ物分りよくはなれそうにないな 僕はまだ人間として終わってないみたいです あえて腹を立てた様子を見せないで 絵文字付きで返信した まだ 始まってもいないみたいです

          終わってしまった僕のために

          やさしい涙

          いろんなことを経験して いろんな失敗を重ねて いろんな嘘を吐いて 吐かれて 僕は随分 打たれ強くなったよ いつだって、弱音は胸の奥にしまいこんで 涙だって 堪えて堪えて 大丈夫、まだ 大丈夫って いくらつらい目にあっても ちゃんと自分を保っていられた でもね、優しくされると駄目なんだ どうしてかな 泣きたくなるんだ あんなに堪えていた涙が 堪えることのできていた涙が 君のたった一言で 止まらなくなる

          やさしい涙

          知らなかったこと

          隠してた自分の本音に触れるのが こんなに痛いものだとは 剥き出しの心が こんなに弱いものだとは 好きなあなたに好きと伝える それだけのことが こんなに怖いものだとは

          知らなかったこと