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企業紹介だけではもう古い?スカウトメールの新しい活用方法

様々な業界でDX化が進む昨今、各社でエンジニアの需要が高まりエンジニア採用は年々困難になっています。レバレジーズ株式会社様の調査ではこの4年間でITエンジニア・クリエイター職の求人倍率が約20倍となっています。(下記グラフ参照)

(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000531.000010591.htmlより)

そのため、各社エンジニア採用のため、様々な採用マーケティング施策を実施されているかと思います。弊社からもこれまで数々の採用マーケティングの施策をご紹介してきました。
しかし、どんなに上等なコンテンツを制作したとしても、見てもらいたい方に見てもらえなければ意味がありません。
そこで今回はこれまで作成した採用広報をターゲットに届けるための施策をご紹介したいと思います。

コンテンツの拡散と言われるとまず思いつくのが、SNS広告での拡散やNewsPicks様などでのインタビュー記事かと思います。
実際に弊社でも先日NewsPicks様にて、インタビュー記事を公開させていただきました。

(唐突な宣伝になりますが、ぜひ本ブログと併せてご覧ください)

上記コンテンツは大変質もよく、拡散力もあるため効果は絶大ですが、掲載費はとても高額になり頻繁に利用できる企業は多くないかと思います。また、基本的に不特定多数への拡散を目的としているため、ターゲットにコンテンツが届いていない可能性もあります。

そのため、本ブログでは採用対象であるエンジニアに採用広報を届けるための手法をご紹介できればと思います。

採用コンテンツを届けるためのベストプラクティスとは

エンジニアの方に採用コンテンツを届けるための手法ですが、結論から申し上げるとスカウトメールを活用して拡散していただきたいと考えています。

「スカウトメール?マーケティング手法じゃないの?」と思われる方もいるかもしれないのですが、実はスカウトメールは1番効率的な拡散手法の1つなんです。

ここでいくつか疑問に思われるかと思います。

・求職者様が興味を持っているテーマがわからない
・求められてる題材がわかったとしてもその採用広報がない
・どんなイベントを実施すべきかわからない
・どんな文面にすれば良いのかわからない

ここからは、それぞれの疑問について紐解いていければと思います。

1.求職者様が興味を持っているテーマがわからない

折角ターゲットを絞ってメッセージを送るのであれば、対象の方に刺さるコンテンツを提供したいですよね。しかし、エンジニアの望むコンテンツと言われてもピンとこないことも多いと思いますし、そもそも人によって好みもマチマチだと思います。

そこで、エンジニアの方の職種や在籍されている企業のカテゴリー別に、今抱えているモヤモヤ(インサイト)を想定し、そのインサイトに刺さる採用広報テーマをまとめてみました。

(上記調査結果の一部抜粋です)

調査した結果、以下のテーマに整理することができました。

・バックエンドエンジニア(受託出身)
  ⇒自社プロダクトや開発環境などを網羅的に紹介できるコンテンツ
・バックエンドエンジニア(ベンチャー出身)
  ⇒プロダクトの歴史や成長性
  ⇒CTOなどCxOクラスのインタビュー
・バックエンドエンジニア(大手出身)
  ⇒携われる業務の幅についてのコンテンツ
・フロントエンドエンジニア
  ⇒携われる業務の幅や開発環境(言語など)について言及したコンテンツ
  ⇒自社カルチャーの紹介

いかがでしょうか?
この他にもエンジニアのポジションや年齢によってインサイトが異なるかと思います。上記のポジション以外のエンジニアの方にアプローチを検討している場合は、弊社が推奨しているTIM設計を参考にターゲットのインサイトを設計していただければと思います。
(TIM設計の詳細については下記ブログをご参照ください)

2.求められてる題材がわかったとしてもその採用広報がない

対象とするエンジニアの方が求めるコンテンツはわかったとします。しかし、求められているものがわかったとしてもそのコンテンツを用意できなければ意味がありません。
そこで次は採用広報の執筆についてです。

結論から申し上げると、必要なコンテンツを書くしかありません。
「そんなことわかってるけど困ってるから聞いてるんだろ!」という声が聞こえてくる気がしますが、実はテーマさえ決まってしまえば採用広報の半分はできたようなものなのです。

と、いうのも採用広報はテーマ選定が1番難しいとされています。採用広報の大体の悩みはテーマ選定に紐づくことがほとんどだったりします。
ただ、それでもこのテーマでは採用広報は書けないということもあると思います。書けないとなる1番の原因として、技術的な内容が多いため採用担当の方ではわからないということが挙げられます。

その際は積極的に自社に在籍するエンジニアの方に協力を仰いでください。
そうなると「現場が忙しくてそれどころじゃない」という話になることが多いのですが、その際は採用が成功すればその忙しい状況を解決する可能性があることを説明してみるのが効果的です。
「このままダラダラ採用を続けるよりこの1時間のインタビューがあれば、エンジニアの方を採用できて数ヶ月後には一気に工数が削減されるはずです」と。

3.どんなイベントを実施すべきかわからない

採用マーケティングは決して採用広報だけではありません。エンジニア採用のためのイベントを計画してみたいと思っている企業も多いのではないでしょうか。そんなイベントの集客にもスカウトメールは効果的です。

イベントに来てほしいスキルをお持ちの方や経歴の方に狙い撃ちでアプローチできるため有効活用しない手はありません。
しかし、いきなりイベントを実施するというのもハードルが高く感じられる方も少なくないはずです。

イベントの種類には以下のようなものが挙げられます。

・もくもく会
・ハッカソン
・ハンズオン
・勉強会
・セミナー
・ライトニングトーク(LT)

聞きなれない言葉もあるかと思うので、それぞれ簡単にご紹介いたします。

さらに、それぞれを採用活動における無知から興味を持ってもらい、応募に進む過程と照らし合わせると以下のようなイメージとなります。

ここまでエンジニア採用におけるイベントの種類をご紹介しましたが、ここから本題のどのイベントを実施すべきかです。
結論から申し上げると、LT、勉強会を実施するのが良いかと思います。

理由としては、以下の2点が挙げられます。

  • 勉強会は同じテーマに対して議論する場であることから、一方的なアウトプットになりません。そのため、登壇者の力量に関係なく『題材』に興味のある方を招待することができます。

  • LTも勉強会同様、参加するエンジニアが10分ほど話すことで自分の力を発揮したいエンジニアが集まるイベントのため、登壇者の力量に依存せず集客を進めることができます。

スカウトを送付していただくことで、今まで自社を知らなかった方々にも、イベントの題材の興味から会社の認知を広げていくことができます。

4.どんな文面にすれば良いのかわからない

ここまでは、下記について言及してきました。

・スカウトメールで採用広報やイベントの告知をすることで会社の認知度を上げることができる
・そのためにどんな採用広報を書くべきか
・どんなイベントを実施すべきか

しかし、載せるコンテンツがどんなに素敵でもスカウト文面によっては結局見てもらえないということが起こりかねません。
そこで、コンテンツを見ていただきやすいスカウト文面の作成方法を紹介します。

結論、とにかく簡略化することが重要です。

どうしても『折角書いた採用広報だからどこが良いのかわかってほしい』や、『どうせなら企業の紹介や求人の情報も載せておこう!』と思うかもしれませんが、実は情報量が多いことが逆効果になることもあります。
まだ転職を検討しているレベルだった時に、みなさんが以下のようなスカウトメールをもらったらいかがでしょうか?

一生懸命書いてくれたのかもしれませんが、今回のようにコンテンツを見てもらうことが目的の場合、肝心のコンテンツが見つけ辛いですよね。そこで簡潔に必要な情報だけをわかりやすく伝えることが重要です。

いかがでしょうか?
見てもらいたいURLへの誘導がスムーズになっているかと思います。

さらに余裕があれば1 to 1を書いてみるのも良いかもしれません。
(1 to 1:スカウトメールにテンプレートだけでなく、求職者様の方のために作成したアレンジ文章を記載すること)

『●●の経歴をされているあなただからこの採用広報を読んで欲しいです』や『●●を経験されたあなたにぜひ出席してほしいイベントがあります』など、なぜその人にスカウトメールを送信したのかを明記するだけでも求職者様の体験の向上に繋がります。

まとめ

ここまでエンジニア採用のための自社認知向上のために、スカウトメールの新しい活用方法として、採用広報やイベントなどエンジニアの方が興味を持ってもらえるコンテンツを添付するという施策をご紹介しました。

自社の魅力を伝えるだけではなく、求職者様の方からぜひ話を聞いてみたいと思うようなメリットを提供することでエンジニアとの最初のきっかけを作ることができます。

【まとめ】

・スカウトメールで企業認知を上げる施策に取り組める
・求人情報や企業紹介を記載するのではなく求職者様の求めるコンテンツを掲載する
 ・エンジニアのポジションによって読みたい採用広報は違う
 ・LT、勉強会を実施してみる
・スカウトメールの文面は限りなく簡略化する

本ブログでは、企業の認知を得るための施策についてご紹介してきましたが、求人にご応募いただいた後のカジュアル面談や面接の体験設計については下記ブログをご覧ください。

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