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N青木 某日の日報

特に何もない1日を1時間毎にメモをした。

以下は2023年11/27の僕の日報だ。

⚫︎11:00
88歳のお客様の髪を巻く施術
ご高齢になっても美容室に通いオシャレを意識するなんて素敵だなと思う
無心でする作業は気持ちいい
無防備なこの後頭部を力一杯殴るとこの人死ぬかな〜と想像する。

⚫︎12:00
スタッフAがだれかからの電話で外に飛び出す
このスタッフはこういった勝手な行動が多く早く仕事辞めてくれと思う。
従業員というのは簡単に解雇ができない。
社員旅行と称して崖に連れて行き突き落としたい。

⚫︎13:00
インスタでよく出てくる包茎手術のHPを見る
9800円だ。行こうかな〜と悩むが
このお金は飲み代に使うことにする。その方が有意義だ。

⚫︎14:00
團十郎の話をずっとしてくるお客さんの施術
完全に話を合わせてる顔をしてる自分の顔が鏡に写る
やっぱり包茎手術に9800円を使おうと考え直す。

⚫︎15:00
覚えていない

⚫︎16:00
僕は盗撮されているのだろうか。
急に被害妄想がよぎり店内を物色する。

正月は実家に帰るのかとお客さんにしつこく聞かれる
なんでお前にそんなこと言う必要があるんだと憤りを感じるが
鏡に写る僕の顔は笑顔だった。
接客業とは接客病でもある。

僕が自由に法律改変できるなら
「正月に実家に帰るかどうかを聞く人には熱湯をかけても良い法案」を作る

⚫︎17:00
ラーメン屋さんを経営しているお客さんの施術
アメリカに店舗があるのに入国禁止にされてるらしい
心は「ふ〜ん」と思ったが
口では「え〜!!ほんとですか!!??」とオーバーリアクションをしていた。

⚫︎18:00
スタッフBにパートナーのパンツに毎回うんこがついているので別れたいと相談される。
この手の話は大好きだ。別れた方がいいよと返答する。
その後、心配になりトイレに行き自分のパンツにうんこがついていないか確認する。
うんこはついてなかったがパンツを裏返しに履いていた。

⚫︎19:00
宇都宮へ向かう。
驚かれるかもしれないが僕は定期的に宇都宮の美容学校で教壇に立っている。
「先生」と呼ばれる立場なのだ。

⚫︎20:00
宇都宮線の電車に乗っている。
包茎手術のHPを熟読し地元の友達に相談する
「そんなことにお金使うなら先日の飲み代早く返してくれよ」と言われる。

⚫︎21:00
宇都宮着。居酒屋に入り一杯飲む。
大きな居酒屋なのに誰もいない。
誰もいないのにカウンターや壁際でなく、ど真ん中のパーティー用テーブルに座らされる。
バックヤードから早く帰れというオーラを感じる

⚫︎22:00
ホテルにチェックイン。
備え付けのテレビでエロチャンネル点け、それを携帯で動画撮影する。
帰りの電車内で見るためだ。

⚫︎23:00
ベッドの上、先ほど撮ったエロ動画を携帯で見る。
手が滑って携帯が顔面を直撃する。
その衝撃で音声がマックスになり部屋中に喘ぎ声が響き渡る

⚫︎24:00
日報を読み返し自己分析をしてみる

僕は職業上、常に鏡の前で仕事をしている。
実体の僕と鏡に写る僕では大きな乖離があった。
何か大きな「不満」を抱えている気がする。

この不満が原因で僕は奇行をしてしまうのではないだろうかと仮説すると
この問題を解決するには不満を解放しないといけない。

なるほど!!
導き出した答えはこれだ!!

「包茎手術を受けることにします!!」

就寝

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