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こんなボクはきっと音楽に愛されているのだろうか

月曜日の朝

冷たい風が吹き荒ぶ新宿駅のホームで電車を待ちながら、せわしなく行き交う黒い人々を見ていたら、自然と瞳の表面がじんわりと湿ってくるのを感じた。

涙は決して悲しいときにしか流すものではないことを今の僕はちゃんと知っているけれど、なぜだか知らないけれど、このとき落ちた水滴にはカナシミ成分が約37%含有されていた。

それは、このとき自分の無力とやらをしみじみと僕が感じていたせいかもしれないし、もしくはイヤホンから突然、僕の両耳になだれ込んできたあの曲のせいかもしれない(iphoneでサブスクのプレイリストをランダム再生してたのねん)

そして、

「一見、優雅に泳いでいるように見えるあの白鳥も実は湖面の下では、僕たちと同じようにジタバタと不格好に両足を動かしているのだよ・・・。」

というあのときの誰かの(いや、自分だったかもしれない)台詞を思い出しながら、こんな僕はきっと

「音楽に愛されているのだろうな・・・。」

などと不遜なことを思ってしまった僕の目の前に、

いつものオレンジラインの電車が現れた。

桜はまだ見てない

でも、きっと今はもう春なんだな

と思った。

<おまけ>
音楽に愛されている(とどうやら思い込んでいるらしい)オッサンのプレイリスト

2023年秋編

2023年冬編

2024年春編(作成中)

2024年夏編(Coming Later)

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